【レビュー】体の回復状態を可視化できるスマートリング「Smart Recovery Ring」

先日、issinのバスマット一体型スマート体組成計「Smart Bath Mat」 を紹介しましたが、そのissinが販売している「Smart Recovery Ring(スマートリカバリーリング)」を提供頂き、2週間ほど試用してみたので紹介します。
issinは「Smart Bath Mat」のレビューでも説明した通り、照明一体型3in1プロジェクター『popIn Aladdin』や『スイカゲーム』を開発した会社の創業者である程氏が設立した新たな会社で、「Smart Bath Mat」や今回紹介する「Smart Recovery Ring」などのヘルスケア製品やサービスを開発・販売しています。
「Smart Recovery Ring」は一目見ただけだとスマートリングかと思ってしまう外観デザインとなっていますが、実際にはスマートリングのようなスマホとの連携機能や決済機能はなく、あくまで指に装着することで健康状態をモニタリングし、「リカバリー(回復)」をサポートするスマートデバイスで、睡眠の質、心拍数、体温、ストレスレベルなどのデータを測定し、最適な健康管理を支援してくれます。
外観デザインや仕様など
同梱品は本体および充電ケースとスタートガイド、USB-Cケーブルといった構成。

充電ケースは背面にUSB-Cポートがあり、そこにケーブルを接続すると利用可能。バッテリーが内蔵されている訳ではないので、充電時はUSB-Cケーブルを接続する必要があります。接点部分はマグネットが搭載されており、ある程度まで近づけると磁力で正常な位置にくっつく仕組みなので、特に気にせず収納出来ます。写真撮り忘れましたが、充電時は緑色のLEDインジケーターが点滅するのできちんと充電出来ているかどうかも把握可能です。


リングの表面はチタン、内側は合成樹脂で構成されており、幅は8㎜、厚さは2.2㎜、重さは約3gの超軽量設計で、まるで何もつけていないような装着感が特徴。さらにIP68/5ATMの防水仕様なので、手洗いやシャワー、入浴、サウナでの使用は問題なく、日常のあらゆるシーンで快適に使えます。筆者も手を洗ったり、洗い物をする際は装着したままで、特に問題ありませんでした。(※プールでの使用など、長時間の水没は故障のリスクがあるため推奨されていません)

リングの内側には様々なセンサーや充電用の接点などが搭載されており、下記右の写真の通り、内側は完全な円ではなく、少し盛り上がった箇所が2箇所あります。ただ、装着していて違和感はなく、特に気にならないレベルです。


また、今回試用したのは”マットシルバー”モデルですが、”マットブラック”モデルも用意されており、好みの色から選択可能です。

実際に装着してみましたが、装着感に関しては通常の指輪と同じように着けてしまえば着けていることを忘れるくらいのレベルです。重さも一切感じることはありません。唯一、気になった点としては、幅8㎜なのでかなりの存在感があり、ビジネスの場などではちょっと着けにくいかなというところ。実際、筆者も商談などのちょっとかしこまった場面等、TPOに合わせて外したりすることがありました。ただ、この点に関しては他のスマートリングも同じで、スマートリングの宿命でもあるのかなと思います。
また、表面はチタンが採用されていますが、マットな質感と超軽量ということもあり、一瞬、プラスチック?と思ってしまう時があります。目立ちにくいという面では光沢よりマットな方が良いのですが、この辺は好みが分かれるところかもしれません。

バッテリー駆動時間に関しては、公称値は「一度の充電で最大7日間持続するバッテリー」と案内されていますが、実際に充電せずにお風呂以外は装着し続けてみたところ、7日目の途中で残り数%になり、充電を促されるようになった為、ほぼ公称値通りと思います。また、約2時間でフル充電出来る仕様で、お風呂に入る際に充電しておくだけでバッテリー切れの心配はほぼありません。
サイジングキット

本製品は指輪の為、自身の指に合うサイズが不安な方も多いと思いますが、そういうユーザー向けにサイジングキットが用意されています。
まずサイジングキットを注文し、サイジングキットを使ってリングサイズを決めた上で、メールで届くURLから専用注文ページにアクセスしてリング本体を発注する仕組み。
買い替えや追加など、既にリングサイズが決まっているユーザーはそのままリング本体を注文することも可能です。
サイジングキットには6号〜13号(USサイズ)までの8種類のプラスチック製のリングが同梱されており、左右どちらの指でも良いので好きな指に装着してサイズ感を確かめます。サイズを見極めるポイント等も案内されるので、サイズを間違うことはあまりないと思います。

なお、本製品のリングサイズはUSサイズとなっており、日本サイズだと11号〜27号になります。女性だとUSサイズの6号は大きい場合があり、どちらかというと男性向けのサイズラインナップとなっています。
体の回復状態を可視化できるアプリ
使い方はiOSおよびAndroid向けに公式アプリ「ウェリー」が用意されているので、そのアプリと連携させるだけ。アプリの新規デバイス追加から「スマートカバーリング」を選択して接続するだけなので、簡単に連携可能です。

スマートウォッチと違って本体にモニターがついていないので測定された各種データは「ウェリー」アプリで確認する形で、アプリのトップ画面にはその日のリカバリー(回復)度を示すスコアがパーセンテージで表示され、活動量や睡眠時間、ストレス状況のデータが確認可能。また、睡眠、ストレス、身体活動量、心拍数、血中酸素濃度、心拍変動、皮膚温を測定可能で、各項目の詳細なデータも閲覧可能です。

リカバリーの数値は、身体がストレスや負荷にどれだけ適応し、回復出来ているかを示す指標で、心拍変動、安静時心拍数、睡眠時間などを元に計算されており、筆者の場合は睡眠時間が基本的に短い生活の為か、試用期間中にリカバリー率が100%に達することはなかったものの、67%以上であれば十分に回復出来ていることになるようです。
過去のデータを振り返ってみると、飲みに行った日や一日中歩き回った日、仕事で色々とあってストレスが多かった日はリカバリー数値が低くなっている傾向。
リカバリー数値 | 回復状態 |
---|---|
67%以上 | 十分な回復 |
34%〜66% | 適度な回復 |
33%以下 | 積極的な休息が必要 |
また、アプリのトップ画面の中央部分に表示されるメッセージをタップするとAIの「ウェリー」が現在の心身の状態に合わせた運動やリラックス方法を提案してくれる仕組みで、提案されたアクションを行うことで「XP(経験値)」が貰え、ゲーム感覚で体調管理をすることが可能です。
下記画像は各項目の測定データの詳細画面で、データによって日表示、週表示、月表示を切り替えることができ、自身の体に関するデータがよく分かるようになっています。


常時メッセージが表示されており、タップするとAIの「ウェリー」が現在の心身の状態に合わせた運動やリラックス方法を提案してくれる仕組みで、提案されたアクションを行うことで「XP(経験値)」が貰え、ゲーム感覚で体調管理をすることが可能です。

先に公開した「Smart Bath Mat」のレビュー記事でも書きましたが、「ウィリー」はご飯の写真を撮影して投稿するだけでその内容を自動で判別・分析し、カロリーや栄養の測定まで行ってくれます。量までは流石に把握出来ないのでカロリー値などはあくまで概算値ですが、1つ1つ登録する手間が省ける他、料理の具材まで結構ちゃんと判別してくれるので楽しんで投稿出来るのも特徴です。
違和感なく続けられる
筆者自身、リング系のスマートデバイスは本製品が初めてで、普段は指輪もしない生活なので、違和感などを懸念していたものの、超軽量ということもあり、着けていることを忘れるくらいの装着感となっています。幅があるので装着する指によっては手に持った物と干渉したりする為、そういう面はちょっと気になりましたが、昼間も就寝時も装着していて苦になるようなことはなく、着けているだけで勝手に色々と測定してくれるので、腕時計型の活動量計が煩わしいという方は指輪型のこちらがオススメです。
バッテリー駆動時間も公称値通り1週間もつので、充電の手間もなく、電池が減ったらお風呂に入る際などの隙間時間に充電しておけば常時着用で運用可能です。
また、リングを外したままにしてると「ウィリー」君から着用忘れの通知がスマホに届く仕組みで、着け忘れも防止してくれます。ただ、「リカバリー率が低い」「睡眠時間が足りない」「もっと歩こう」といった通知がバンバンくるようなこともなく、忘れた頃に教えてくれる感じなので、リングをつけていることやアプリの存在も忘れてしまうほど。あまり改善を押しつけない仕組みの方が長く続けられるのかもしれません。
睡眠だけでなく、総合的な面から体の回復状態を可視化できる為、最近あまり疲れが取れないなという方は「Smart Recovery Ring」を使ってリカバリー(回復)を気に掛けてみては如何でしょうか。
なお、価格は29,800円(税込)ですが、決済時にクーポンコード「KNSALE2506」を入力することで10%オフの26,820円で購入可能で、下記リンクよりアクセスすることでクーポンコードが自動で適用されるので是非どうぞ。

コメント