【レビュー】毎日の風呂上がりに必ず測定出来るバスマット一体型のスマート体組成計「Smart Bath Mat」

スマート体組成計はかなり前から存在しているものの、最初は喜んで使っていてもわざわざ出すのが面倒になり、使わなくなったりするものですが、それを解消するスマート体組成計「Smart Bath Mat 体組成計モデル」を提供頂いたので紹介します。
「Smart Bath Mat」はissinという会社が販売しているスマート体組成計で、issinという会社名は聞いたことがないという方も多いと思いますが、照明一体型3in1プロジェクター『popIn Aladdin』や『スイカゲーム』は聞いたことがあると思います。issinはその『popIn Aladdin』や『スイカゲーム』を開発した会社の創業者である程氏が設立した新たな会社で、「Smart Bath Mat」などのヘルスケア製品やサービスを開発・販売しています。
程氏による「Smart Bath Mat」の誕生秘話も公式サイトで公開しているので、是非ご覧下さい。筆者も含めてですが、30代、40代と歳を重ねるにつれて仕事が忙しかったり、家事や子育てが大変で、体重は気になるもののついつい放置してしまう傾向にありますが、程氏も同様に仕事が忙しく自身の体のことは放ったらかしで、健康診断で引っかかり、体重が一番分かりやすい健康のバロメーターであることに気付き、本製品の開発に至ったそうです。
ただ、体重計は意図して乗らない限りは使えないデバイスで、筆者も過去にスマート体組成計を購入して持ってはいるものの、乗るのは最初だけや、ダイエットがある程度成功すると乗らなくなってしまうのが現状。issinでもアンケート調査をしたところ、体重計を普段使わない理由として、女性は「現実逃避したいから」が、男性は「めんどうくさいから」が1位で、確かに体のことを考えると乗らないとダメだけど、いちいち面倒臭かったり、増えている可能性が高いので体重を見たくないってのが本音だと思います。
今回紹介する「Smart Bath Mat 体組成計モデル」はそんな体重計に乗る手間や、記録する手間を省いて、毎日のくらしの中で自然と量れたらという思いで開発されており、その解決方法というのが体組成計とバスマットを一体化させるといったことでした。
体重管理のためには出来る限り毎日同じタイミングで量るべきで、お風呂に入る前後に量るユーザーが多いと思いますが、そのタイミングに打って付けなのが「バスマット型体重計」で、足の水を拭くのと同時に体重や体組成を測定出来るようになっています。
「Smart Bath Mat」には体組成計まで内蔵した「Smart Bath Mat 体組成計モデル」と、体重測定のみの「Smart Bath Mat 体重計モデル」の2モデルが用意されており、筆者が試したのは前者の「Smart Bath Mat 体組成計モデル」。両製品の仕様などの違いは下記の通り。
両モデルの測定内容
体組成計モデル | 体重計モデル |
---|---|
体重測定 | 体重測定 |
BMI | BMI |
体脂肪率 | × |
内蔵脂肪レベル | × |
筋肉量 | × |
体内年齢 | × |
基礎代謝量 | × |
体水分量 | × |
推定骨量 | × |
皮下脂肪量 | × |
タンパク質 | × |
除脂肪体重 | × |
体脂肪量 | × |
骨格筋量 | × |
ボディタイプ | × |
両モデルの仕様
体組成計モデル | 体重計モデル | |
---|---|---|
外寸法 | 500×350×20mm | 600×390×20mm |
重さ | 4.8kg | 5.6kg |
計量範囲 | 6kg〜180kg | 6kg〜150kg |
最小表示 | 6kg〜90kg 0.1kg単位 90〜180kg 0.2kg単位 | 6kg〜75kg 0.1kg単位 75〜150kg 0.2kg単位 |
通信方式 | 2.4/5GHz 802.11a/b/g/n Bluetooth 5.0 | 2.4GHz 802.11b/g/n Bluetooth 5.0 |
柔らかい床 | 対応 | 非対応 |
珪藻土マット | 洗濯可能(ネット) 導電性繊維付き | 洗濯可能(ネット) |
電 池 | リチウムイオン | リチウムイオン |
防水規格 | IP65 | IP65 |
パーソナル ヘルスケアAI | 対応 | 対応 |
体重管理モード | 健康維持モード ダイエットモード マタニティモード ベビーモード チャイルドモード ペットモード | 健康維持モード ダイエットモード マタニティモード ベビーモード チャイルドモード ペットモード |
バッテリー駆動時間 | 約3ヶ月 | 約3ヶ月 |
同梱品やデザインなど
まずは実物から見ていこうと思いますが、同梱品は「Smart Bath Mat 体組成計モデル」の本体以外にソフト珪藻土マットと充電用のUSBケーブルとUSB充電器といった構成。

本体は天板がガラス張りになっており、体組成を測定ための電極が4箇所に搭載されています。「Smart Bath Mat」の珍しいところは、一般的な体重計やスマート体組成計などとは違い、本体自体に液晶などが搭載されておらず、測定した体重などの各種データは後述するアプリを通して確認する仕組み。

また、表面上部に充電用の端子が用意されており、ここに付属のUSBケーブルを接続して充電する仕組み。本体側の端子はポゴピンを採用した専用端子となっており、マグネットでくっつく仕様なので、ズレて充電ミスなどは起こりにくい設計。ただ、ケーブル・充電器ともにUSBはType-Aで、周囲の環境がUSB-Cへの移行が進みつつあるので、次回モデルではUSB-C採用であれば嬉しいところ。
なお、付属のUSB充電器は最大6W出力となっており、サードパーティ製のUSB充電器やコンセントが近くにない場合はモバイルバッテリーでも代用可能で、バッテリー駆動時間は1日3回測定の場合で3ヶ月となっています。

付属の珪藻土マットは本体の表面に敷く形で取付。体組成を測定する電極との接点の為に導電性繊維が縫い付けられています。体重だけであればどこに乗っても測定可能ですが、体組成の測定は4箇所の縫い目に合わせて足を置くことで可能。

珪藻土マットの裏面には滑り止めが施されており、本体に敷いても簡単にはズレない仕組み。ただ、あくまで上に載せているだけなので、本製品を立てて収納する際は剥がれてしまうところが不便。体重計をお風呂場などに置いたままの家は良いですが、立てて片付ける場合は珪藻土マットを別途干したり、使用する際も再度敷く必要があるので、ここは改善して貰えたら有り難いところ。簡単に剥がせるので、洗濯機で丸洗いが可能なのは清潔感を考えると良い点です。


この珪藻土マットは取り替え用が4,680円で別途販売されており、複数のカラーも用意されているので、家の雰囲気に合わせて色を変えることも出来ます。なお、足に付着した水の吸水性に関しては、筆者が従来使用していた板状の珪藻土バスマットに比べると珪藻土の割合が少ない為か、少し劣ります。この辺はソフトな質感や洗濯可能なことを考慮すると仕方ないのかもしれません。また、乗った後は足跡が付きますが、瞬時に吸収されて表面に水分が残ることがないので、収納する際に水がしたたり落ちるようなことはありません。
本体サイズは500×350×20mmで、体重計だけで考えると横幅がかなり大きいです。ただ、バスマットと考えると男性でも適度な大きさでこのくらいの大きさは最低限は必要なのかも。なお、体重計モデルの方が一回り大きくなっています。

また、その大きさやバッテリーを内蔵している他、天板にガラスを使用していることなどから、本体重量が約5kgと重いのがネックで、収納する場合は男性でも結構力が必要です。女性だとかなり重たいと感じるかもしれません。
実際に使ってみた
使い方はiOSおよびAndroid向けに公式アプリ「ウェリー」が用意されているので、そのアプリを使って初期設定や各種操作を行う仕組み。公式アプリの名称である「ウェリー」はパーソナルヘルスケアAIの名前でもあり、「ウェリー」は簡単な運動を教えてくれたり、休息や回復案の提案、食事写真からのカロリーや栄養価の解析などを行ってくれるパートナーとなっています。
起動するとアカウントを作成し、画面の指示に従って連携させたいデバイスを選択していくだけで接続可能です。

接続後は目標体重や5種類のモードが用意されている体重管理モードを選択し、初回のテスト測定を終えると準備完了です。

体重測定方法

「Smart Bath Mat」は上述した通り、バスマットと一体化しているので、風呂上がりに足を拭く際に乗ることで測定可能です。電源は常時入っている為、「Smart Bath Mat」に乗って、約3秒間ジッとするだけ。体重計測完了時は「LED」と「音」で通知してくれる仕組みで、体組成計モデルは2回音がなり、1回目が体重、2回目が体脂肪率の測定を示す通知となっています。この通知はアプリの設定でどちらかだけの通知に変更することも可能です。
また、お風呂上がりは「Smart Bath Mat」の上で体を拭いたりすると思いますが、少しでも動いていると測定されない仕組みで、ジッとしない限りは測定されないので、急いで拭く必要もありません。
「Smart Bath Mat」は毎回スマートフォンとのBluetooth接続の手間を減らすために、Wi-Fi方式を採用しており、スマホはわざわざお風呂場まで持って行かずに家の中のどこかに置いておくだけ。慣れてくるとわざわざスマホを見なくなってしまう場面もありますが、測定結果はお風呂を上がって服を着た後にスマホでゆっくりと閲覧可能です。
アプリ
測定したデータは「ウェリー」アプリで閲覧可能です。トップ画面には体重やその前回測定値との差に加え、BMIや体脂肪率を数値で閲覧出来る他、期間別のグラフでも閲覧可能です。体重表示は非表示にすることも可能。

「詳細」をタップするとそれ以外の筋肉量や基礎代謝量等の細かなデータが閲覧可能で(筆者のだらしのない数値で恥ずかしい…)、「データ履歴」では過去の測定分の体重の数値を展覧したり、手動入力などが可能。他にも、体重の週間レポートをPDFファイルとして書き出すことも可能なので、病院などに提出する場合に使えます。
健康週間を楽しく身につけることを促してくれる「ウェルネスチャレンジ」も用意されており、その1つとして人気ゲーム「スイカゲーム」のエクササイズ版が無料でプレイ可能です。「スイカゲーム」のエクササイズ版は両腕を傾けることで左右に移動でき、振り下ろすことでフルーツを落とすことが可能。運動量は少ないですが、やり出したらゲームオーバーになるまで意地になってやってしまう傾向があり、お風呂前に遊んでから入るのが日課になっています。ただ、10日以上毎日プレイしてますが、未だにスイカの姿は拝めていません。手軽に出来る5分版も用意されていますが、5分だとかなり手前で終了するので、無制限モードがオススメです。

データは最大8人まで登録可能で、家族間でデータをシェア出来る他、家族に体重データが見えないようにそれぞれでアカウントを管理することも可能。遠く離れた家族との共有も出来るので、遠くで暮らしているおばあちゃんやおじいちゃんの家に本製品を設置しておくことで、体重を見守ることも可能。体重が減ったら何か体調に変化があったのかなど、事前に異変に気付くことが可能かもしれません。
また、初期設定時に設定した「体重管理モード」も変更可能で、リバウンド防止に役立つ「健康維持モード」、コーチング機能により体重への意識が高まる「ダイエットモード」、成長曲線を可視化したり、数ヶ月・数年前の子供の体重をすぐに振りかえることが可能な「チャイルドモード」、妊娠中の母体と胎児に重要な体重増加量を簡単に把握出来る「マタニティモード」、新生児から体重を測定することが出来る「ベビーモード」といった各モードがあり、色んなユーザーに合った体重管理ができます。
なお、全ユーザーのうち約半数が、「ダイエットモード」を利用しているとのことで、約30日間利用することで平均0.8kgのダイエットに成功していることが同社の調査により明らかになっているそうです。
パーソナルヘルスケアAI「ウェリー」
パーソナルヘルスケアAI「ウェリー」は体重・食事・運動のデータを自分のものとして感じ取ってくれ、体重管理に関する様々なサポートをしてくれます。便利なのは食事写真からのカロリーや栄養価の解析機能で、食べ物や飲み物を並べて写真を撮影するだけで、内容を把握してカロリーなどを登録してくれます。この解析機能が結構正確で、トーストでもチーズの有無やカレーでも何カレーなのかなどまで把握してくれます。ただ、量までは流石に解析出来ない為、カロリーは目安すとなります。なお、ワークアウトや食事内容を手動で登録する機能も備えています。

また、月額3,000円で様々な健康管理のサポートや専用コーチとAIによる様々な提案の提供などを受けられる「ウエルネスプラン」も用意されています。ウェルネスプランに加入すると、目標体重までのプランの提案やアクションなどのリマインダー、食事や運動などの相談などが行えます。

まとめ
冒頭でお話した通り、筆者は過去にスマート体組成計を購入して持ってはいるものの、測定するのは購入直後の最初だけだったり、ダイエットがある程度成功すると乗らなくなり、お風呂場の奥底に放置されたままになっていたのですが、「Smart Bath Mat」は風呂上がりに足を拭く際に嫌でも乗るように設計されているので、試用し始めてから約2週間、今のところ毎日乗っています。
また、毎日測定することでどうしても体重を意識するようになるので、食べ過ぎに注意したり、極力歩くようにしたりと、若干健康に気を遣うようにもなりました。
「Smart Bath Mat」は体重管理を簡素化したいユーザーや体重計や体組成計で自己管理や改善をしたいが続かないユーザーに向いている製品で、これから体組成計の購入を検討している方には候補の1つとしてオススメ出来る製品だと思います。
唯一のマイナス点としては、本体がちょっと重たいということ。製品の仕様上仕方ないのかもしれませんが、男性の筆者でも重たいと思うくらいなので、女性や子供、高齢者にはそこが毎日設置する際にネックになるかもしれません。もし次期モデルが投入されることがあるのであればその辺を改良して貰えたらより使い勝手が上がると思います。
なお、価格は19,800円(税込)で、公式ストアでは30日間の返品保証が付属する他、1,980円追加することで通常1年の保証期間を2年に延長することも可能です。
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