「SwitchBot CO2センサー (温湿度計)」 実機レビュー ー 「SwitchBot 気化式加湿器」との連携でオートメーション化が便利
スマートホームデバイスのSwitchBotが9月に発売した「SwitchBot CO2センサー(温湿度計)」を提供頂いたので紹介します。
「SwitchBot CO2センサー(温湿度計)」は厚生労働省が推奨するNDIR方式のCO2センサーとスイス製の高精度温湿度センサーを搭載したCO2濃度に加え、温度や湿度を測定可能なモニターで、他にも天気予報や時刻まで確認出来るので、家(部屋)の快適度を1台で確認可能なデバイスとなっています。
世界保健機関(WHO)や日本の厚生労働省は、室内環境における二酸化炭素濃度の管理について基準を設けており、一般的にはCO2濃度は1,000ppm以下に保つことが推奨されています。1,000ppmを超えてくると健康や集中力に影響を及ぼす可能性があると言われており、この「SwitchBot CO2センサー(温湿度計)」を用いることで換気のタイミングを把握したり、同社のサーキュレーターなどと連携させてCO2濃度が設定値を上回ったら自動で換気するといったことが可能になります。
CO2濃度は1秒間隔で測定し(USB-C接続の場合)、400~9000ppmまでの精確なリアルタイムデータを常に提供してくれます。
また、室温度計も内蔵しており、本製品を置いてある室内の温度と湿度(相対湿度と絶対湿度)、露点温度、VPD(蒸気圧不足)などの数値も測定可能です。
詳細は以下から。
同梱品や外観など
同梱品は本体の他、取扱説明書とUSB-C – USB-Aケーブルのみといったシンプルな構成。単3乾電池も付属していますが、本体に最初から装着済み。
ディスプレイは3.66インチで、カラーではなくモノクロ表示となっています。
本体上部にはクイックボタンが搭載されており、サイレントやディスプレイの更新が行える他、「SwitchBot」アプリに本製品を追加する際に使用します。
本体側面はセンサー用の穴が開けられており、左側面の1つ穴が温湿度センサー、右側面の2つ穴がCO2センサー。
背面には壁掛け用の穴とスタンドが用意されており、スタンドの下の蓋を開けることで電池ケースとUSB-Cポートにアクセス出来ます。USB-Cポートで常時電源供給をしながら使えますが、壁掛けで利用する際にケーブルが煩わしかったりするので、単3乾電池2本で駆動するのは嬉しいところ。乾電池での寿命は約1年間となっています。なお、CO2センサーの更新頻度はUSB-C接続の場合は1秒に1回測定してくれますが、乾電池駆動の場合は30分に1回となります。
実際に画面を表示させたところが下記画像で、左上から天気予報(表示には同社のハブ製品が必要)、時刻、日付、CO2濃度、CO2濃度測定時間、快適度状態カーソル表示、温度、湿度といった構成。CO2濃度の上の緑・黄・赤のバーはCO2濃度の状況を色で表示してくれるもので、緑(良好)・黄(注意)・赤(要注意)といった状況を示しており、各色のCO2濃度の設定範囲はアプリでカスタマイズ可能です。
大きさは97x79x25㎜で、重さは乾電池込みでも154gしかないので、画鋲で壁掛け可能です。こういうデバイスは置く場所に困るので簡単に壁掛け出来るのは邪魔にならず便利。
公式アプリ
他の同社製品と同じくセットアップや各種設定は「SwitchBot」アプリを介して行う仕組みで、CO2センサーの上部にあるボタンを2秒間長押しするとペアリングモードになり、デバイス名や設置場所を設定すると初期設定は完了します。
アプリからCO2センサーにアクセスすると、各種数値の現在値に加え、過去にデータを閲覧することが可能。表示する期間も1時間ごとから年単位まで変更可能で、グラフで数値の推移が見れるのが面白い。これらデータは書き出しも可能。
上述した通り、CO2濃度の測定は乾電池の場合は30分に1回となりますが、アプリのトップページに表示されるCO2濃度の数値の横に表示される更新ボタンをタップすることで手動でCO2濃度の測定して更新することが可能です。
設定画面が下記画像ですが、設定ではデバイス名の変更やディスプレイの表示内容の変更、CO2濃度の表示設定の変更、アラートの設定、校正作業、快適度の設定、サードパーティーサービスとの連携の設定、バッテリー(電池)残量の確認、ファームウェアのアップデートなどが行えます。
ディスプレイの表示設定では時間の表示設定や温度と湿度のデータソースを選択でき、CO2センサーの測定値の他、ハブ2や他の部屋に設置している温湿度計や外に設置している防水温湿度計などの数値を表示することも可能です。
また、温湿度とCO2濃度のデータ更新頻度も変更可能で、温湿度は5分・10分・30分から選択でき、CO2濃度は乾電池駆動の場合は30分しか選択出来ません。天気予報表示に関しては同社のハブ製品が必要で、毎日0時と12時に今後12時間の天気予報を表示してくれる仕組み。
CO2濃度は1,000ppmを超えると健康や集中力に影響を及ぼす可能性があると言われており、CO2センサーも標準では400〜1,000ppmが良好、それ以上は注意と要換気に設定されており、その幅を変更することも可能。同じく快適度も幅も変更可能で、その設定数値によりディスプレイの「DRY (乾燥)」「COMFORT(快適)」「WET(多湿)」の下に矢印が表示されて快適度を示してくれるようになっています。
また、温度、湿度、CO2濃度が設定値を上回ったり下回ったりするとアラートしてくれる機能も搭載されており、画面の数値の点灯のみやビープ音を鳴らしたりすることも可能で、スマホに通知でも知らせてくれます。
他にも、AmazonのAlexaやAppleのSiriショートカット、Googleアシスタントなどとハブ製品経由で連携させ、音声で温度やCO2濃度などを確認したりすることも可能です。
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