Apple、ARメガネの開発プロジェクトを中止
BloombergのMark Gurman氏が、Appleは同社のデバイスとペアリングする高度な拡張現実(AR)メガネの開発プロジェクトを中止したようだと報告しています。
この動きに精通した関係者の話によると、Appleは今週にこのプロジェクトを中止したようで、中止された製品は通常のメガネのように見えるものの、情報、画像、動画などを表示出来るディスプレイが内蔵されており、Macとの接続が必要だった模様。
その製品のコードネームは「N107」と呼ばれており、この製品の開発中止の決定はデザインを刷新する試みの後に行われたとのこと。Appleは当初このメガネをiPhoneとペアリングしたいと考えていたものの、iPhoneが提供出来る処理能力を巡って問題が発生し、さらにiPhoneのバッテリー寿命にも影響することから、より高速なプロセッサと大容量のバッテリーを搭載したMacとペアリングさせるアプローチにシフトしたようです。
しかし、Macに接続された製品は、経営幹部とのレビューで評価が振るわず、求められる機能も次々と変更されていったそうで、製品の開発を担当していたAppleのVision Products Groupのメンバーの間ではプロジェクトが危機的状況にあるとの懸念が高まっていたところ、ついに今週になってプロジェクト終了の決定が下されたそうです。
Appleは現在も「Vision Pro」の後継機種の開発に取り組んでおり、その中にはオリジナルモデルのアップデート版も含まれている他、カメラ付き「AirPods」のような他のコンセプトも開発中であり、幹部たちはいつかスタンドアローンのARメガネを作りたいとも考えているようですが、今回の「N107」デバイスの開発中止により、開発チームの士気は低下しているようです。
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