Meta、Threadsのフェディバース共有機能を披露
Metaが昨年にスタートしたSNSのThreadsはフェディバースに組み込まれる予定であることが明らかになっていますが、The Vergeによると、InstagramのエンジニアであるPeter Cottle氏が、分散型SNS愛好家のための仮想イベントであるFediForumにおいて、フェディバースに対応したThreadsのデモを行ったことが分かりました。
フェディバースは、サードパーティが運営するさまざまなサーバーからなるオープンソーシャルネットワークで、それらのサーバーは互いに接続されていて相互に通信することができ、Threadsはフェディバースで使用されるプロトコルの一つ「ActivityPub」への対応をテストしており、将来的にThreadsのユーザーはほかのSNSのアカウントをフォローし、Threadsだけでなくソーシャルウェブのほかの場所にも表示される投稿を作成できようになります。
Peter Cottle氏は公開したデモで自身のアカウントと投稿がどのようにフェディバースに接続するようになるのかを披露しています。まず、「fediverse sharing(フェディバース共有)」と呼ばれる新しいアカウント設定が用意され、その設定をクリックするとフェディバースに関する説明が表示され、有効化することで、ユーザーは自身の投稿をMastodonやActivityPubを使用する他のプラットフォームから閲覧できるようになります。
フェディバース共有を有効化するには公開アカウントであることが必須条件となっており、現在のテスト段階では自分の投稿への返信を見ることは出来ず、「いいね」のみを閲覧することが可能で、対応に向けハードに取り組んでいるとのこと。
また、削除したThreadsの投稿がフェディバースからも削除されることはThreads側では保証出来ないようで、Threadsでの投稿がフェディバースに公開されるまでに5分間の猶予が与えられ、ユーザーはその間に変更や編集を行うことが出来る模様。
フェディバース共有を有効化しているユーザーにはその事を示すアイコンが表示され、他のユーザーがそのアイコンをクリックしフェディバースのユーザー名をコピーすることが可能です。
フェディバースへの対応が最終的にいつ頃にはるのかはまだ不明ですが、Instagramの責任者であるAdam Mosseri氏は昨年12月の時点で1年はかかると述べており、まだ先になると予想されます。
なお、公開されたデモが下記動画ですが、解像度が低いのでかなり見難いです。
コメント