iFixitがMetaのディスプレイ内蔵AIスマートグラス「Meta Ray-Ban Display」を分解|小型化技術の進歩は驚異的だが修理は不可能

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iFixitがMetaのディスプレイ内蔵AIスマートグラス「Meta Ray-Ban Display」を分解|小型化技術の進歩は驚異的だが修理は不可能

先月、Metaが、ディスプレイを内蔵したAIスマートグラス「Meta Ray-Ban Display」を発表しましたが、iFixitが、その「Meta Ray-Ban Display」の分解レポートを公開しています。

スマートグラスがスマートフォンの代わりになるには、通常のメガネのように長く使えることが求められ、バッテリーが劣化したら交換でき、鼻パッドが汚れたら取り替えられ、ヒンジやレンズも修理出来るようになるのが、本当の意味での”修理可能なウェアラブル”となりますが、「Meta Ray-Ban Display」は中身はこれまでに造られた中で最も先進的なARメガネの1つであるものの、修理可能とは言い難いとのこと。

まず、バッテリーに関しては、「Meta Ray-Ban Display」のバッテリー駆動時間は約6時間と案内されていますが、1日に何度か充放電を繰り返すと劣化も早まります。ただ、バッテリーの交換は困難で、問題は接着剤で完全に密封されたフレームで、不可能ではないものの、分解には熱と根気、そして運が必要。

内部には960mWhのバッテリーが内蔵されており、交換後のフレームの再密封も難しく、ケーブルも繊細であることから誤って断線させるリスクもあり、現状では1回の充電ごとに寿命が減っていくと思った方が良いと述べています。

iFixitがMetaのディスプレイ内蔵AIスマートグラス「Meta Ray-Ban Display」を分解|小型化技術の進歩は驚異的だが修理は不可能

ディスプレイが内蔵されている右のレンズにについては、多層の高精度コーティングガラスで構成されています。右アームに小型プロジェクターがあり、ガラスレンズが光を屈折・反射させて映像を表示する仕組みで、このプロジェクターは「LCoS(シリコン上液晶)」方式で、600×600ピクセルのグリッドがLED光を反射・偏光し、光学部品を通して投影します。技術的には2013年の「Google Glass」などでも使われており、小型で安価、低消費電力といった利点があるとのこと。

このレンズに使用されているガラスも交換が難しく、ヒンジやバッテリーと同様に修理不可で、調光機能付きレンズは経年で反応が鈍くなり、数年後にはサングラスとしても性能が落ちる可能性があるとも述べています。

iFixitがMetaのディスプレイ内蔵AIスマートグラス「Meta Ray-Ban Display」を分解|小型化技術の進歩は驚異的だが修理は不可能

また、右のアーム部分には、Snapdragon AR1チップ、32GBのストレージ、2GBのRAMが内蔵されており、左のアームにはバッテリー・マイク・スピーカーが搭載されていますが、スピーカーは小型ながら高音質であるものの、はんだ付け固定のため、修理は困難。

なお、全体としては、Metaの小型化技術の進歩は驚異的であるものの、修理性はほぼ皆無だと結論付けています。

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