M5搭載「MacBook Pro 14インチ」、高負荷時にサーマルスロットリング発生か

Max Techが、先日に発売されたAppleのM5チップ搭載「MacBook Pro 14インチ」のレビュー動画を公開しており、本製品では高負荷時にフル性能を発揮出来ていない可能性が浮上しました。
動画ではM4搭載モデルとの比較レビューが行われており、M5モデルは負荷の高いタスクを実行する際にM4モデルよりも高温になることが確認されており、サーマルスロットリングが発生するとのこと。
<サーマルスロットリングとは??>
部品の破損を防ぎ、安定した動作を維持する為、CPUが過熱した場合に性能を低下させて温度を下げようとする機能
高負荷で有名なCinebench 2024のベンチマークを実施したところ、スコアはシングルコアがM4モデルが172なのに対し、M5モデルは199と約16%向上した他、マルチコアはM4モデルが923なのに対し、M5モデルは1011といった結果に。
M4モデルはマルチコアのスコアがシングルコアの5.38倍なのに対し、M5モデルは同5.07倍とマルチコアのパフォーマンスが上手く引き出せていない状態となっており、この要因としてサーマルスロットリングが発生している為とみられています。
ProおよびMaxチップ搭載モデルは2つの冷却ファンを搭載しているものの、ベースモデルの「MacBook Pro」は冷却ファンが1つしか搭載されていません。そのため、M5チップはM4チップよりも僅かに高温になり、一部のタスクでパフォーマンスが低下します。
なお、このテストを行ったMax TechのVadim Yuryev氏は、ベースモデルにも2つ目の冷却ファンを搭載することを提案しています。
また、今後の懸念材料としては、M5チップ搭載「MacBook Air」が登場した際にも同様の問題が発生する可能性が高いと予想出来ることで、「MacBook Air」は冷却ファンを搭載していない為、もしかしたら「MacBook Air」に搭載されるM5チップは動作周波数が抑えられるなど、「MacBook Pro」のM5チップよりも性能が抑えられる可能性もありそうです。

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