Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上

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Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上

本日、Insta360が最新の360度カメラ「Insta360 X5」を発売しました。その「Insta360 X5」のレビュー用サンプルを提供頂いたので紹介します。

「Insta360 X5」は、2024年6月に発売された「Insta360 X4」の後継機種で、イメージセンサーの最大解像度は最大8Kで変わりないものの、センサーサイズがデュアル1/2″センサーからデュアル1/1.28″センサーへと大型化され、より多くの光を取り込めるようになりました。

また、「Insta360 X4」の5nm AIチップと比較して、高度なノイズリダクションと画像処理のための2つの専用プロ・イメージング・チップと、全体的なパフォーマンスと処理を強化する最先端の5nm AIチップで構成されるトリプルAIチップを搭載しており、ノイズを低減し、どのような光でもクリーンな非圧縮画像を実現する他、より高速でパワフルな画像処理が可能となっています。

主な特徴と旧モデルとの仕様の比較は以下の通りで、今回のレビューでは前モデルの「X4」との違いをベースに紹介したいと思います。

主な特徴

  • センサーサイズの大型化:「X4」よりも144%大型化された1/1.28インチセンサー搭載
  • 3つのAIチップ搭載:全体的な計算能力が140%向上し、画質の向上、ノイズ低減、画像処理などに寄与。
  • 耐久性のあるレンズ:光学的に超硬質なダイヤモンドフィルムを採用し、「X4」と比較して落下耐性が100%向上している他、鍵、コイン、その他の金属による傷に効果的に耐性あり
  • 完全交換式レンズ:レンズ交換キットを使い、ユーザー自身で破損したレンズを交換可能に
  • クリアなオーディオ:多層スチールメッシュ・ウィンドガードと強化されたオーディオ・アルゴリズムで風切り音を低減
  • 長寿命バッテリー:耐久モードで最大185*分の連続稼働が可能で、従来よりも37%長くなりました
  • 急速充電:わずか20分でバッテリーを80%まで充電可能
  • 防水性能の向上:防水等級IP68対応で、潜水ケースなしで「X4」よりも50%深い最大15mまで撮影可能に
  • マグネット式マウントシステム:アクセサリーを瞬時に装着・交換可能に
  • ツイスト撮影:自撮り棒を軸にして左右に2回捻るだけで録画の開始・停止や写真撮影が可能に
  • 綺麗な夜間撮影:PureVideoモードでの撮影が可能になり、低照度環境での撮影性能が向上
  • アクティブHDR:5.7K60fpsでの撮影に対応
  • インスタフレーム(InstaFrame):完璧にフレーミングされたすぐに共有できるフラット動画を撮影可能

主なスペックの比較

X5X4X3
センサーサイズデュアル1/1.28″センサーデュアル1/2″センサーデュアル1/2″センサー
画像処理チップトリプルAIチップ5nm AIチップ
360度動画
最大 解像度/フレームレート
8K30fps
5.7K+30fps
5.7K60fps
8K30fps
5.7K+30fps
5.7K60fps
5.7K30fps
アクティブHDR5.7K60fps5.7K30fps5.7K30fps
360度スローモーション4K120fps4K100fps3K100fps
PureVideoモード
InstaFrame
連続撮影時間180分
(5.7K30fps耐久モード)
135分
(5.7K30fps)
81分
(5.7K30fps耐久モード)
バッテリー容量2400mAh2290mAh1800mAh
ディスプレイサイズ2.5インチ2.5インチ2.29インチ
交換可能レンズ
見えない自撮り棒効果
FlowState手ブレ補正
+360度水平維持
脱着式レンズガード
防水性能15m防水10m防水10m防水
Insta360+ クラウドサービス
ツイスト撮影
急速充電
(20分で80%)
サイズ46.0 x 124.5 x 38.18㎜46.0×123.6×37.6㎜46.0 x 114.0 x 33.1㎜
重さ200g203g180g
USB-CUSB 3.0USB 3.0USB 2.0
(青字がX5で強化された仕様)
目次

外観デザイン等

通常版の同梱品は、Insta360 X5本体、USB-Cケーブル、保護ポーチ、レンズクロス、クイックスタートガイド、保証書といった構成。

Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上
クイックスタートガイドや保証書は写し忘れ…

本体デザインは「X3」や「X4」のデザインを踏襲しているものの、よりスタイリッシュなデザインになっており、「X4」との前面での大きな違いはマイクの設計で、レンズ下のマイク部分にシリーズ初の多層スチールメッシュ・ウィンドガードが搭載されており、風切り音を遮断し、はっきりとクリアな音で捉えてくれるようになっています。

「X5」の本体サイズは46.0 x 124.5 x 38.18mm、重さは200g。「X4」は46.0×123.6×37.6mmなので、高さと厚さが僅かに増えているものの、本当に僅かなので持った感じはほぼ変わらず。

Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上
▲左が「X5」、右が「X4」

ディスプレイ側は基本的に大きな変更はありません。シャッターボタンとメニューボタンが用意されており、ディスプレイサイズは2.5インチで「X4」から変わりありません。

Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上
▲左が「X5」、右が「X4」

側面は少し設計変更が行われており、右側面にあったUSB-Cポートが左側面の最下部に移動され、バッテリーの収納位置が少し上部に移動しています。電源ボタンとクイックボタンの位置はほぼ変わらずです。

本体下部には1/4インチのネジ穴マウントが引き続き用意されており、1/4インチアクセサリを利用可能。また、本体下部にはマグネット式マウントシステムが新たに搭載されており、アクションカメラの「Ace Pro」などと同じくアクセサリを瞬時に装着・交換でき、「クイックリリースマウント」をネジ穴を利用せずそのまま装着可能です(下記右画像参照)。

なお、「X4」用の1/4インチアクセサリを「X5」でも利用可能ですが、本体サイズと光学性能の変更により、収納ケース、見えない潜水ケース、万能フレーム、急速充電ハブなどのアクセサリーは互換性がないので注意が必要です。

上述した通り、USB-Cポートは左側面の最下部に移動されており、蓋は下にスライドして開ける機構なので、「X4」よりも開け閉めし易くなった印象。写真では分かり難いですが、蓋を完全に閉めれたかどうかを示すオレンジ色のインジケーターが用意されており、きちんと閉めれていない場合はそのインジケーターが見える仕組みなので、水中などで使用する際に閉め忘れがないよう配慮されています。

Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上

バッテリーの収納部も防水対策が施されており、microSDカードリーダーはバッテリーケース内にあります。

バッテリーの容量は2400mAhで、「X4」の2290mAhよりも容量が大きくなっており、耐久モードを利用することで最大185分の連続稼働が可能で、「X4」よりも37%長くなっています。耐久モードとは、バッテリー駆動時間を延ばす為に一部機能が制限されるモードで、アクティブHDR、AIハイライト・アシスタント、ジェスチャー操作、音声制御、ひねって撮影、低照度画質強化、高効率(H.265)、自動風切り音低減、潜水ケースモードなどが利用出来なくなり、動画、ループ動画、ドラレコ、写真の撮影時に利用可能です。

実際に仕様に書かれている設定「5.7K30fps/耐久モード/25度」でバッテリー駆動時間を計ってみましたが、60分の動画を撮影した場合でバッテリー残量が36%減る結果に。この結果から計算すると約167分ということになり、公称値よりも少し低い数字になりましたが、細かな条件によっても変動する為、あくまで目安として捉えておいた方が良さそうです。また、利用出来る機能が限られる為、「耐久モード」を使う機会は滅多になさそうなのが正直なところ。

参考までに、8K/30fps動画撮影時のバッテリー駆動時間も測定してみましたが、バッテリー残量が5%になるまでで、約89分の動画撮影が可能でした。バッテリー残量が5%を下回ると各種操作や撮影しや動画や写真の閲覧は可能なものの、動画や写真撮影は出来なくなるので注意が必要です。

Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上

また、わずか20分でバッテリーを80%まで充電出来る急速充電にも対応しているとのことで、実際にバッテリー残量をゼロにし、最大45W出力に対応したUSB充電器、最大100W対応のケーブルを利用してテストしてみましたが、20分で40〜70%ほどといった結果でした。Insta360のテストでは「25℃のラボ環境にて、PD3.0 PPS認証の30W USB-C充電器を使用してカメラの電源がオフの状態で検証」とのことで、実際の充電時間は充電環境によって変わる為、あまり過信し過ぎない方が良いのかもしれません。

なお、バッテリーは形状が「X4」から変更されているので、互換性はありません。

Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上

参考までに本体サイズを「iPhone 16 Pro」と比較した画像。

Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上

レンズは耐久性UP&ユーザー自身で交換可能に

Insta360の最新360度カメラ 「Insta360 X5」レビュー|低照度撮影性能が大幅に向上

見た目では分かり難いですが、「X5」ではInsta360史上最も耐久性の高い高強度ガラスレンズが採用されています。「X4」と比較して耐落下性が100%向上しているそうです。

実際にレンズの耐久性を試す事は出来なかったのですが、360度カメラは常時レンズが飛び出た状態となっているので、レンズの強度が上がることはユーザーにとっては有り難い。

また、この新しいレンズによって破損の可能性が低くなったことから、「X4」ではプラスチック製の標準レンズガードが同梱されていたものの、「X5」では非同梱となっています。レンズガードをつけない方が画質が良いことも非同梱となった理由の1つで、非同梱となったものの、標準レンズガードとプレミアム・レンズガードは別売りで購入可能で、付属するキットも用意されています。

さらに、最大の特徴は、万が一、レンズを破損してしまった場合でもユーザー自身でレンズを交換可能となったことで、別売りのレンズ交換キットを使い、破損したレンズを取り外して、新しいレンズをはめ込むことができます。

レンズ交換キットは、交換用レンズの他、レンズを取り外したり付けたりするツール、埃除去用のブラシやブロアー、各種クリーニング用のウェットクロス等が同梱されています。

下記画像は交換ツールと交換用レンズで、交換用レンズは専用ケースに入り、吸盤に付けられた状態で梱包されている為、極力埃が入らない設計になっている他、既存のレンズを取り外した後は素早く取り付けられるようになっています。

実際には使わないに越したことがないキットですが、ユーザー自身で気軽に修理出来るのは良いと思います。

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