【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。
【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

ミニPCではお馴染みのMINISFORUMが、ミニPCの最新モデルとして「AMD Ryzen AI 9 HX 370」プロセッサを搭載し、世界初のCopilot+PC認証済みのAIミニPC「MINISFORUM AI X1 Pro」を発売しました。

今回、その「AI X1 Pro」を提供頂いたので紹介します。「AI X1 Pro」は世界初のCopilot+PC認証済みのAIミニPCで、AMDの最新モバイル向けSoC「Ryzen AI 300」シリーズの上位モデルで、AIの性能指標で、1秒間に実行できる演算回数を表すAI TOPSの数値はCPU全体で80TOPSに達する性能の「AMD Ryzen AI 9 HX 370」を搭載しています。

MINISFORUMでは多数のミニPCをラインナップしていますが、製品名に「AI」の文字が入っているのは「AI X1 Pro」と昨年秋に発売された「EliteMini AI370」の2モデルのみで、両モデルとも「AMD Ryzen AI 9 HX 370」を搭載し、「AI X1 Pro」はCopilot+PC認証を受ける為に「EliteMini AI370」に様々な機能が追加された上位モデルとなっています。

詳細は以下から。

目次

MINISFORUM AI X1 Proの仕様

まず初めに、「AI X1 Pro」の主なスペックは下記の通り。

本体サイズ195х195х47.5mm
CPUAMD Ryzen AI 9 HX 370
(12コア/24スレッド/最大動作周波数5.1GHz)
GPUAMD Radeon 890M
(16コア/2900MHz)
AIエンジンAMD Ryzen AI
SoC全体:最大80TOPS
NPU:最大50TOPS
RAMLPDDR5 64GB
(スロット×2、合計最大96GBまで拡張可能)
ストレージM.2 2280 PCIe 4.0 SSD 1TB
(最大4TB)
ポート
(後部)
USB-A (USB2.0) х1
USB4 х 1 (PD in 100W & PD Out 15W)
HDMI2.1 х 1
DP2.0 х 1
OCulink х 1
2.5 Gigabit LAN (RJ45) х 2
ポート
(側面)
SDカードスロット
ポート/ボタン
(前面)
電源ボタン
USB-A (USB3.2 Gen2) х 2
USB4 х 2 (PD Out 15W)
3.5mm Audio Jack х 1
Copilotボタン
画面出力HDMI 2.1 x 1:4K@120Hz/8K@60Hz
DP 2.0 x 1:8K@60Hz/4K@120Hz
USB4 x 1:8K@60Hz/4K@120Hz
生体認証指紋センサー (本体上部)
音声入力DMIC х 2
3.5mm Combo Jack х 1
音声出力HDMI х 1
3.5mm Combo Jack х 1
スピーカー x 2
Wi-FiWi-Fi 7
BluetoothBluetooth 5.4
OSWindows 11 Pro
重さ1.5kg

今回紹介する「AI X1 Pro」の最大の特徴は、冒頭でも紹介した「Ryzen AI 9 HX 370」を搭載していることで、CPUコアは最新世代の「Zen 5」コアが4基に加え、3次キャッシュの容量が少ない「Zen 5c」コアを8基搭載し、合計12コア24スレッドに対応しています。

GPUコアはRDNA 3.5世代の「Radeon 890M」で、世代の古い「Ryzen 7 8845HS」や「Ryzen 7 7840HS」に搭載されているRDNA 3世代の「Radeon 780M」から少し強化されている他、演算ユニットも「Ryzen 7 8845HS」や「Ryzen 7 7840HS」の12基から16基に増加しています。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC
▲システム情報をHWiNFO64で表示

また、AI演算用のNPU単体の演算能力は「Ryzen 7 8845HS」の最大16TOPSから最大50TOPSと大幅に強化され、これまでの世代のCPUに比べると、様々な面で強化されたCPUとなっています。

実際にAMD製プロセッサに最適化した画像生成AI「Amuse」を試しに使ってみましたが、NPUが動作していることが確認出来ます。

次に、搭載されているSSDの情報を「CrystalDiskInfo」で表示したものが下記画像。SSDはKingston製のM.2 2280 PCIe 4.0 SSDとなる「OM8PGP41024Q-A0」で、メーカーが公開している公称値は読み込みが最大3,700MB/秒、書き込みが最大2,600MB/秒となっています。実際の速度は後述するベンチマーク結果をご覧下さい。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

OSは「Windows 11 Pro (バージョン24H2)」を搭載し、「Windows 11 Pro」のライセンス形態は「OEM」となっていることを確認済みです。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

なお、ポート類などの詳細は次の「外観デザインと内部構造」で紹介します。

外観デザインと内部構造

本体デザインはミニPCではお馴染みの正方形デザインですが、表面は金属製なので高級感のある外観デザインとなっています。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

同梱品は左上から時計回りに、VESAマウント用の金具、縦置き用のスタンド、HDMIケーブル、電源ケーブル、説明書等。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

前面には、電源ボタン、USB-A (USB3.2 Gen2) が2つ、最大15WのUSB PD出力に対応したUSB-C (USB4) ポートが1つ、3.5mmオーディオジャックが1つといった構成に加え、Copilotボタンが搭載されているのが特徴。両端の小さな穴は本製品の特徴でもあるマイクとなっており、Copilotを音声入力で利用することも可能。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

前面から見て右側面にSDカードスロットが用意されているものの、左側面は特に何もありません。

背面は左からリセットボタン、ケンジントンロック、USB-A (USB2.0)、OCulink、USB-C (USB4)、DP2.0、HDMI2.1、2.5G LANが2つ、電源入力といった並び。USB4ポート、HDMI2.1ポート、DP2.0ポートを利用することで同時に3つのモニターに接続することができ、各ポートとも最大8K/60Hz出力に対応しています。

また、OCulinkポートを搭載しているので、eGPUを接続してグラフィックス性能を向上させることも可能。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

本製品の特徴として、前面にCopilotボタン、上面に指紋センサーが搭載されており、また後ほど紹介しますが、Copilotをワンタッチで起動したり、指紋認証によるWindows Helloに対応しており、パスワードを入力せずにWindowsにサインインしたり、Webサービスにログインしたりすることが可能に。

実際に指紋センサーを使用してWindowsにログインする際の様子を撮影したものが下記映像で、指紋の認識精度は高く、スムーズに認証⇒ログイン出来ていることが分かります。

本製品の本体サイズ(横幅×奥行き)は195x195mmの正方形になっており、従来のミニPCよりもかなり大きく、高さが149.6mmの「iPhone 16 Pro」との大きさ比較が下記画像。大きくなったのは本製品の特徴の1つでもある電源が本体に内蔵されたことが要因で、従来のミニPCには別途スマホサイズくらいの電源アダプタが同梱されていたので、本体が大きいもののコード周りは非常にスッキリしています。後述しますが、本体が大きくなった分、熱管理にも余裕が出たのか、ファンの音も非常に静かに。

なお、本体面積が大きくなったのでパッと見た感じでは薄く見えますが、厚さは47.5mmで、従来のミニPCと似たような厚さとなっています。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

手元にあったGEEKOMの最新ミニPC「GT1 MEGA」とも比較したものが下記画像。「GT1 MEGA」のサイズは135x132mmでミニPCでも小さい部類に入るので、かなりの差があることが分かります。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

底面には吸気用のメッシュ状の穴が3分の2を占める設計となっており、四隅にゴム足が用意されているのに加え、背が低いので置いていても安定感があります。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

内部にアクセスするには、各ゴム足横のネジに加え、1つだけゴムによって隠されているネジを外すことで可能。ネジは通常のプラスネジなので、特殊な工具は必要なく開封可能です。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

開封すると面積の3分の2を占めるほどの大きさの電源と電源用の冷却ファンがあります。MINISFORUM製のミニPCは比較的内部にアクセスし易い設計となっていますが、本製品はこれを外さなければRAMやSSDにアクセス出来ない仕組み。

こちらも通常のプラスネジで取り付けられているので特殊な工具は必要ないものの、電源ケーブルなどがマザーボードに繋がっている為、外す際はケーブルが損傷しないよう注意が必要。

搭載されているRAMはMicron製の32GB DDR5-5600 SODIMMが2枚、SSDはKingston製の「OM8PGP41024Q-A0」というモデル番号でM.2 2280サイズのNVMe Gen4 SSD 1TB。SSDにはヒートシンクが貼り付けられています。RAMもSSDも開封さえ出来ればすぐにアクセス出来る設計なので、容易に換装することが可能です。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

SSDのスロットは全部で3つ用意されており、さらに2つのM.2 2280サイズのNVMe SSDを増設可能。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

無線チップはMediaTekの「MT7925B22M」というチップが採用されており、Wi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応しています。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

最後に、付属のスタンドを使用することで写真のように立てて使用することも可能。また、底面にはVESAマウントを取り付けることが可能なので、ディスプレイ背面に設置することも可能です。ただ、立てて使用すると指紋センサーが使い難くなる他、ディスプレイ背面に設置するとCopilotボタンと指紋センサーの両方が使えなくなるので普通に横置きで使用することを考えた方が良さそうです。

【レビュー】「MINISFORUM AI X1 Pro」ー Ryzen AI 9 HX 370/Copilotボタン/指紋認証/マイク/スピーカーの全部入りの世界初Copilot+PC認証済みAIミニPC

次のページではベンチマークなどの結果を公開しています⇩⇩⇩

1 2

\iPhone 16eの予約・購入はこちら/


googlenewsバナー

AmazunMusicキャンペーンバナー
記事をシェア!

コメント

コメントする

目次