【レビュー】SOUNDPEATSの新型イヤホン「Capsule3 Pro+」 ー MEMSドライバー搭載も約1万円の高コスパが特徴

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【レビュー】SOUNDPEATSの新型イヤホン「Capsule3 Pro+」 ー MEMSドライバー搭載も約1万円の高コスパが特徴

SOUNDPEATSが、先日7月11日に発売したばかりの新型ワイヤレスイヤホン「Capsule3 Pro+」を提供頂いたので紹介します。

Capsule3 Pro+」は、2022年末に発売され高評価を獲得した「Capsule3 Pro」のコンセプトを継承しつつ、さらなる音質向上を図るべく画期的新技術「MEMSドライバー」を追加し、ダイナミックドライバーとのハイブリッド構造へと進化を遂げたフラッグシップモデルとなっています。

xMEMS Labs社製のMEMSドライバー「Cowell」を採用し、専用パワーアンプIC「XAA-2000 Aptos」で駆動することにより、従来技術では難しかった繊細かつ立体的な音像表現を可能にし、さらにφ12mmダイナミックドライバーとのハイブリッド構造とすることにより、低域の量感と臨場感も描き出すとのこと。

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高音質コーデック「LDAC」にも対応し、LDACに対応するスマホやトランスミッターと組み合わせることで、サンプリング周波数最大96kHz・量子化ビット数24bitというハイレゾ相当の情報量で音楽を楽しむことが出来ます。

ノイキャンに関しては、適応型(アダプティブ)アクティブノイズキャンセリングが採用されており、どのようにイヤホンを装着しているかを検出し、ノイズキャンセルの効果を自動的に最適化してくれます。ノイズ低減レベルは最大45dBで、「パススルー (外音取り込み)モード」も搭載しています。

他にも、2台のデバイスをすばやく切り替え可能な「マルチポイント接続」やiOS/Android OS対応の専用アプリ「PeatsAudio」、最短70msの低遅延ゲームモードなども搭載されています。

目次

主な仕様

ドライバーXMEMS Labs製「Cowell」 MEMSドライバー
12mmダイナミックドライバー
BluetoothプロファイルHSP. HFP. A2DP, AVRCP
対応コーデックLDAC. AAC. SBC
最大再生時間イヤホン単体:約6.5時間(ANC無効時)/約5時間(ANC有効時)
充電ケース併用:約43時間(ANC無効)
充電時間イヤホン:約1.5時間
充電ケース:約2時間
通話ノイズキャンセリング対応
マルチポイント接続対応
防水性能IPX4準拠(イヤホン本体)
マイク計6基(片側3基)
重さイヤホン片耳:約5g
イヤホン両耳+充電ケース:約48g

同梱物と外観デザイン

同梱物は左上から時計回りに、ユーザーガイド、充電用のUSB-C -USB-Aケーブル、イヤーチップ、本体、シールといった感じで、ワイヤレスイヤホンの同梱物は大体どこもこんな感じ。(中国メーカーは良くパンダキャラのシールが入っているのが特徴)

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充電ケース本体は丸みを帯びたデザインで、樹脂製でマットな質感となっており、手垢や手の油がちょっと目立ち易く、消えにくい印象。充電ケースの前面にはバッテリー残量、充電状況、ペアリングモードなどを示すためのLEDインジケーターがある他、同社のイヤホンの特徴である「Hear Your Imagination」のキャッチフレーズも印字されています。

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▼充電ケースの背面のヒンジ部分に「SOUNDPEATS」のロゴがある。

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▼充電ポートはUSB-Cで、同社の他のイヤホンと同じくブラックとゴールドのカラーリングが特徴なので、USB-Cポート周りにはゴールドの装飾が施されています。また、その横には画像では見にくいものの、ペアリングボタンが搭載されています。

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▼イヤホンの形状は「AirPods」などと同じくステム(棒状の部分)があるスティック型で、充電ケースからは取り出しやすい設計。ただ、前回レビューした「SOUNDPEATS Air4 Pro」と同じく、ステム側をケース中央に差し込む設計の為、イヤホンを耳に着けたり、ケースに収納する際には半回転させる必要があり、慣れるまでは少し戸惑う仕様。

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▼イヤホン本体は全体的にブラックのマット仕上げで、同社のカラーリングの特徴であるゴールドカラーの装飾がステムにかけて施されています。このゴールドの装飾部分をタップしたりホールドしたり、スワイプしたりすると、再生…停止に加え、ANCなどの切り替え、音量の調節などの各種操作が可能。

▼イヤーピースには耳垢フィルターが付いていないものの、ノズル部分に耳垢フィルターが付いている上、真鍮のような素材でカバーされています。

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▼イヤホン本体を「AirPods Pro (第1世代)」と比較するとこんな感じ。「Capsule3 Pro+」はステムの長さが約19㎜なのに対し、「AirPods Pro (第1世代)」は約17㎜と、「Capsule3 Pro+」の方が少し長い。

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▼充電ケースの大きさを「AirPods Pro (第1世代)」と「Beats Studio Buds +」の充電ケースと比較した図。

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着け心地

「AirPods Pro」と似たような形状のカナル型イヤホンの為、装着感は良好で、イヤーピースのサイズを間違えなければ頭を振ったり、走っても早々落ちるようなことはありませんでした。

また、軽量であることから長時間着けていても特に気にならず、耳が疲れるようなこともなく、快適に利用出来ると思います。

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専用アプリ

同社のイヤホン向けアプリは「SOUNDPEATS」と「PeatsAudio」の2つがあるが、「Capsule3 Pro+」は後者の「PeatsAudio」で各種設定を行う仕組み。ただ、レビューした時点では「PeatsAudio」アプリ側が「Capsule3 Pro+」に上手く対応していないのか、iOS版、Android版ともに通常であればイヤホン画像が表示されるであろう箇所に何も表示されなかったり、日本語訳がおかしかったりと、まだまだ修正する部分が多く、今後の修正を期待したいところ。

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▲左がiOS版、右がAndroid版のホーム画面

アプリではバッテリー残量の確認、ノイキャン・外音取り込みモードの切り替え、ゲームモードやマルチポイント接続のオン/オフ、ファームウェアのアップデートなどが出来る他、イコライザー機能も搭載されており、9種類のプリセットが容易されている他、ユーザー自身の聴覚能力をテストした結果に合わせてカスタムしてくれるアダプティプイコライザーや、ユーザー自身で好みの音に調節出来るカスタマイズ機能も搭載されています。

また、前回レビューした「SOUNDPEATS Air4 Pro」は変更出来なかったものの、「Capsule3 Pro+」はアプリでノイキャンや外音取り込みモードを切り替える際の音声案内が英語から日本語に変更可能。

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▲左はイコライザーの設定画面、右はマルチポイント有効化でLDACオフの注意文

なお、説明書にも書かれているのですが、マルチポイント接続時はLDACは利用出来ません。LDAC対応のAndroid搭載スマホでマルチポイント接続を有効化した場合、LDACでの接続がオフになり、AACでの接続になる仕組み。

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PeatsAudio

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音質など

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本製品の最大の特徴は、高音域にxMEMS製の「Cowell」ドライバーを採用したこと。これにより、シリコン振動板の硬さや軽さを活かすことで、特に高域の再生周波数帯域が広くなり、歪みを抑えることに成功したとのことで、このMEMSドライバーの採用のおかげか、高音域の再生精度が高く、はっきりしている感じがします。

また、低音は少し強めな感じもしますが、全体的には癖の少ない印象。このあたりは専用アプリのイコライザーで色々と調整出来るので、好みの音に近づけることが可能です。

ノイズキャンセリング性能については、-45dBとのことなので、一般的なノイズキャンセリング性能となっており、「AirPods Pro」には少し及ばない印象ではあるものの、キャンセリング性能としては十分で、イヤーピースを交換することでもう少し改善するかもしれません。

外音取り込みモードは第一印象としては”結構自然”というのが正直な感想で、イヤホン経由で音を聴いている感じがなく、音がある方から自然に音が入ってくる感じ。また、ノイズも少ない印象。

なお、「Capsule3 Pro+」の音質を最大限に引き出すにはLDAC対応のデバイスが必要で、Apple製品はLDACに対応していないため、Apple製品に接続して使用する場合は本機の実力を発揮できない可能性があります。

価格

価格は13,880円(税込)で、昨年末に登場した話題のMEMSドライバーを搭載しているにも関わらず1万円台前半というコストパフォーマンスに優れた価格がSOUNDPEATSらしいところ。

Amazonでは決済時にクーポンコード「CP3PLPRM17」を入力すると5%オフで購入可能です。

SOUNDPEATSのイヤホンは音質やコストパフォーマンスは評価出来るものの、専用アプリが色々と問題ありなところが多いので、その辺をもうちょっと頑張ればもう少し良くなりそう。

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