iFixit、「Apple Vision Pro」の分解レポートを公開
分解レポートでお馴染みのiFixitが、Appleが先日に米国で発売した「Vision Pro」の分解レポートを公開しました。
「Vision Pro」のカバーガラスは接着されているものの、熱をかけることで剥がすことが可能で、カバーガラスの重さは34g。
バッテリーパックの重さは353gで、iPhoneサイズのバッテリー3つで構成されており、容量は35.9Whで、「iPhone 15 Pro」の17.3Whの2倍以上となります。セル自体は1個あたり184gで、バッテリーのセルには日本のPSEマークが付与されていることも確認出来ます。
海外メディアなどの先行レビューで”重い”との声が多かったのですが、iFixitはクッションやライトシール、ヘッドセットやストラップ、バッテリーの3つのパーツで重さを比較したところ、「Meta Quest Pro」のディスプレイ モジュール(バッテリーなし)は 522gなのに対し、「Vision Pro」の同じ部品は532gで、ほぼ同じ重量となっており、各部品の重さを比較した図が下記の通り。
この重さについては、iFixitのサム・ゴールドハート氏は『第一印象はかなり良く、重さは思った程ではありません。ただし、頭ではなく頬や額に重さがかかっているのは確かで、誰かが頭を押し下げようとしているような奇妙な感じがする』と述べています。
スピーカーはヘッドセットに接続されている両サイドの2本の硬いバンドに固定されていますが、このバンドはSIM取り出しツールを利用して簡単に取り外すことができ、端子部分は昨日にお伝えした通り、Lightningコネクタが大きくなった感じの形状が採用されています。
スピーカーのモジュラーデザインは「AirPods Max」に似ており、スピーカー部分のバンドだけを交換することで修理対応が可能。
バッテリーパック側の端子も既にお伝えしている通り、大きなLightningコネクタが採用されており、SIM取り出しツールで取り外す仕組み。USB-Cであればユーザー側でモバイルバッテリーを別途用意して接続出来たのかとも思いますが、Apple側がなぜこの端子を採用したのかは不明。
なお、分解レポートはまだ途中で、現時点では開封からEyeSightディスプレイまでをレポートしており、内部ディスプレイ、センサー アレイ、チップ、冷却なども順次公開される予定です。
・Vision Pro Teardown—Why Those Fake Eyes Look So Weird – iFixit