「Google Pixel 8a」のものとされるベンチマークデータが早くも登場 ー アンダークロック版Tensor G3チップを搭載??
Googleは今秋に「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」を発売する予定ですが、MySmartPriceによると、その「Pixel 8」シリーズの廉価版である「Pixel 8a」のものとみられるGeekbenchのベンチマークデータが明らかになりました。
そのベンチマークデータによると、「Pixel 8a」とみられるデバイスのコードネームは「Akita」と記載されているのですが、これは昨年12月にAndroid Authorityが報じていた情報と合致しています。「Pixel 8」シリーズのコードネームは犬の名前から来ており、「Pixel 8」はshiba(柴犬)と「Pixel 8 Pro」はhusky(ハスキー)、「Pixel 8a」はakita(秋田犬)となります。
今回明らかになったベンチマークデータが正しければ、「Pixel 8a」はアンダークロック版のTensor G3チップを搭載し、GPUはMali-G715、RAMは最大8GB、OSはAndroid 14となる模様。
これまでに報じられたTensor G3チップの仕様と今回明らかになったアンダークロック版とみられるTensor G3チップの仕様を比較すると下記の通り。
Tensor G3 | Tensor G3 (アンダークロック版?) | Tensor G2 | |
---|---|---|---|
Bigコア | Cortex-X3 × 1コア @3.00GHz | Cortex-X3 × 1コア @2.91GHz | Cortex-X1 × 2コア @2.85GHz |
Mediumコア | Cortex-A715 × 4コア @2.45GHz | Cortex-A715 × 4コア @2.37GHz | Cortex-A78 × 2コア @2.30GHz |
Smallコア | Cortex-A510 × 4コア @2.15GHz | Cortex-A510 × 4コア @1.70GHz | Cortex-A55 × 4コア @1.80GHz |
GPU | Mali-G715 (Immortalis) 10コア 890MHz | Mali-G715 | Mali-G710 7コア 848MHz |
次に、ベンチマークスコアはシングルコアが1218、マルチコアが3175となっており、現行の「Pixel 7a」のスコアはシングルコアが1300〜1400、マルチコアが3000〜3400ほどなので、Tensor G2チップを搭載した「Pixel 7a」よりもCPUのパフォーマンスは劣ることになります。
アンダークロック版といっても動作周波数はTensor G2と比べて大きな差がある訳ではないので、このベンチマークデータが本物だと仮定した場合、GeekBench側が未対応なので、スコアが低く出てしまっている可能性が高そうです。
Pixel 7a | Pixel 8a (?) | |
---|---|---|
CPU | Tensor G2 | Tensor G3 (アンダークロック版) |
CPUコア詳細 | Cortex-X1 2.85GHz × 2コア Cortex-A78 2.35GHz × 2コア Cortex-A55 1.80GHz × 4コア | Cortex-X3 2.91GHz × 1コア Cortex-A715 2.37GHz × 4コア Cortex-A510 1.70GHz × 4コア |
GPU | Mali-G710 | Mali-G715 |
RAM | 8GB | 8GB |
GeekBenchスコア (シングルコア) | 1300〜1400 | 1218 |
GeekBenchスコア (マルチコア) | 3000〜3400 | 3175 |
なお、GeekBenchのベンチマークデータは偽装出来るとも言われているので、あくまで噂話として捉えておいた方が良いと思います。また、「Pixel 8a」の発売時期は2024年の春になるものと予想されます。