「iPhone 14」シリーズの有機ELパネル − 「iPhone 14 Pro」向けのみSamsung Displayの独占供給に
ディスプレイ業界の内情に詳しいDSCC(Display Supply Chain Consultants)のアナリストであるRoss Young氏が、「iPhone 14」シリーズでSamsung Display製の有機ELパネルが独占的に採用されるのは「iPhone 14 Pro」だと報告しています。
現行の「iPhone 13」シリーズでは、Samsung Displayが「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」の2モデル向けに低温多結晶酸化物(LTPO)有機ELパネルを独占的に供給しており、同パネルにより最大120Hzの高リフレッシュレートが可能となっていますが、「iPhone 14」シリーズで同社が独占的に供給するのは「iPhone 14 Pro」の1モデルのみになるようです。
「iPhone 14 Pro Max」向けのLTPO有機ELパネルはSamsung Displayだけでなく、LG Displayも供給を開始するようですが、同社はまだスマホ向けのLTPO-OLEDパネルの製造経験が浅いことから「iPhone 14 Pro Max」の一部のみに限定される模様。
The correct answer was the iPhone 14 Pro. Only 13% got it right.
— Ross Young (@DSCCRoss) April 14, 2022
また、「iPhone 14」向けの多結晶低温ポリシリコン(LTPS)有機ELパネルは、20〜25%を中国のBOEが受注し、残りをSamsung DisplayとLG Displayが供給する形で、「iPhone 14 Max」向けのLTPS有機ELパネルはSamsung DisplayとLG Displayの2社が供給するようです。
なお、今回の情報から、「iPhone 14」シリーズでも最大120Hzの高リフレッシュレートに対応したProMotion技術の搭載は引き続き”Pro”モデルに限定されることになります。
[via ITHome, PhoneArena]