「BuhoCleaner」 レビュー|「速い・簡単・安い」といった特徴に普段使い出来る機能も備えたMac向けクリーナーアプリ

先日、Dr.BuhoのMac向けクリーナーアプリ「BuhoCleaner」の販売がベクターPCショップで再開されましたが、その「BuhoCleaner」を試す機会を頂いたので紹介します。
Macを長期間利用していると、使わなくなったアプリをアンインストールした際に完全に全てのファイルが削除出来ていなかったりなど、不要なファイルが溜まり、パフォーマンスにも影響してくることがありますが、そういったことを解決してくれるのがクリーナーアプリ。
BuhoCleanerとは
今回紹介する「BuhoCleaner」は、Dr.Buho社が開発したMac専用のクリーナーアプリで、開発元であり販売元のDr.Buhoは、世界180カ国以上で使用され、メディア掲載は200社以上を超えており、世界中のMacユーザーをサポートしている為、「BuhoCleaner」も日本語環境で問題なく利用可能です。
「BuhoCleaner」を利用することで、macOS内に蓄積された不要ファイルやキャッシュ、重複ファイルなどを数クリックで簡単に検出し、効率的に削除することが可能で、他にも様々な機能が搭載されています。
動作環境は?
動作環境は下記の通りで、最新の「macOS Tahoe」やM5チップ搭載Macはもちろん、今から10年以上前にリリースされた「OS X 10」をサポートしていることに加え、Intelチップを搭載したMacを引き続きサポートしているのが特徴で、古いモデルでも利用可能なのは嬉しいところ。
- 動作環境
- 対応OS:OS X 10.10 〜 macOS 26 Tahoe
- 対応機種:Intel / Apple Silicon(M1〜M5、Pro/Max対応)Mac
BuhoCleanerの機能
「BuhoCleaner」は細かな物も含めると全部で10個の機能を搭載しています。それぞれの機能の詳細は下記の通り。
1,クイックスキャン

クリックするだけでシステムファイルをスキャンしてジャンクファイル(不要ファイル)を検出してくれる機能。今回テストに使用したMacは「MacBook Air (M4/512GB)」で、まだ利用し始めて数ヶ月な上、旧モデルからファイル等を移行せずにクリーンインストール状態から利用していたのでジャンクファイルは少ない方かと思っていましたが、約40GBのジャンクファイルが検出されました。
何よりも驚いたのはスキャンにかかった時間で、過去に他社の同様のソフトを試したことがあり、スキャンには長時間かかるという認識でしたが、「BuhoCleaner」は約30秒でスキャンが完了し、瞬時にこれだけの容量のジャンクファイルを検出してくれました。


検出されるのは「パージ可能領域」「ユーザキャッシュ」「ブラウザキャッシュ」「システムログ」「ユーザログ」「ディスクイメージ」「Xcodeジャンク」「システムキャッシュ」「ごみ箱」のジャンクファイルで、筆者の環境では「パージ可能領域」が約32GBを占めているといった結果に。なお、「パージ可能領域」とはキャッシュファイル、一時ファイル、およびその他のアイテムが含まれ、Macが安全に削除出来ると判断されたものとなっています。

2,アンインストール

Macにインストールされているアプリをパッケージファイルだけでなく、サポートファイルやキャッシュファイル等の関連ファイルを全て一括で削除してくれる機能で、個別に選択して削除することも可能。
また、アンインストールしたにも関わらず、残っているアプリの関連ファイルも見つけて削除することも可能です。Windowsの場合はアンインストーラー機能がOSに搭載されていますが、Macの場合、アンインストーラーが用意されておらず、手動で削除してサポートファイルや環境設定等のファイルが残ってしまうことも多いので、アンインストールしたい時には助かる機能となっています。

なお、同機能はMacにインストールしたiPhoneとiPadのアプリのアンインストールにも対応しています。
3,大容量ファイル

大容量ファイルは、ファイルサイズが50MB以上のユーザファイルを検出して表示してくれる機能で、システムファイルは表示されない仕組み。オーディオやビデオ、写真、パッケージなどに加え、仮想マシンファイルやiOSデバイスのバックアップ等も表示してくれます。
削除候補の大容量ファイルを確認しながら削除出来る為、誤削除を避けること出来ます。
4,重複ファイル

同じサイズとコンテンツのファイルとフォルダをスキャンして表示してくれる機能。フォルダを追加してその中身をスキャンして貰うか、推奨された場所から選択してスキャンすることが可能。
スキャン後は、重複ファイルと類似ファイルを表示してくれる為、その中から選択して削除することが可能です。


5,起動項目管理

起動項目管理では、Macの起動時に自動的に開くアプリケーションやサービスを管理することが可能な機能。
「ログイン項目」と「起動サービス」に登録されているアプリやサービスを一覧表示してくれるので、そこから無効・有効化が可能。
6,ディスク容量分析


ディスク容量分析はディスクスペースの使用状況を視覚化し、最もスペースを取っているファイルやフォルダを簡単に見つけて削除出来る機能。システムフォルダだけでなく、様々なフォルダを指定してスキャン可能です。
7,シュレッダー

シュレッダーは不要になったファイルを完全に削除出来ます。ファイル内容を意味のないデータで上書きし、さらにファイル名を変更した上で削除してくれるので、ファイルが復活された場合でも内容を解読するのは不可能。
利用方法はファイルを選択して、削除ボタンをクリックするだけ。ゴミ箱を経由せずに完全に削除されてしまう為、使用する際は注意が必要。
8,Spotlightのインデックスを再作成

macOSの検索機能であるSpotlightは、ファイル、アプリ、メールなど様々なファイルを素早く検索して表示してくれますが、Spotlight検索が正しく動作しない場合に同機能を利用してインデックスを再構築することで正常に機能するようになります。
利用方法は「開始」ボタンをクリックするだけで、macOSのファイル数にもよると思いますが、筆者の場合は1〜2秒で完了します。
9,RAMを解放

RAMの容量が足りない場合、システムの動作が遅くなったり、他の問題が発生することがありますが、同機能ではRAMをクリーンアップしてこれらの問題を解決することに貢献してくれます。
利用方法は「開始」ボタンをクリックするだけで、1秒くらいで解放が完了し、どれだけの容量のRAMを解放したかどうかを示してくれます。
欲を言えば、空きRAMの残量の条件を設定して、自動で解放してくれるなどの機能が搭載されればなお嬉しいところ。
10,DNSキャッシュをクリア

DNSキャッシュにはDNSクエリを再度迅速に実行できるように最近のDNSクエリレコードが格納されており、DNSキャッシュによって発生するネットワークの問題を解決する必要がある場合に同機能でクリーンナップ可能です。
他の機能と同じく利用方法は「開始」ボタンをクリックするだけで1〜2秒で完了します。
メニューバーへのシステム状況表示も

環境設定では各スキャンの条件や除外リストの設定が可能な他、クリーナーアプリには珍しく、「ステータスメニュー」と呼ばれるシステム状況をメニューバーに表示する機能が搭載されています。
「ステータスメニュー」ではCPU負荷、CPU温度、メモリ負荷、ディスク、ファン速度、ネットワークの状況をリアルタイムでメニューバーに表示してくれます。表示する内容は自由に選択可能。

また、メニューバーのアイコン等をクリックするとより大きな画面でシステム状況を確認可能で、RAMの情報にある雷アイコンから1クリックでRAMを解放することも可能なので便利。

さらに、ストレージの使用状況を示す箇所にあるゴミ箱アイコンは「クイックスキャン」のショートカットボタンとなっている他、「BuhoCleaner」や設定画面にもアクセス可能です。
メニューバーに同様の情報を表示するアプリは他にもありますが、クリーナーアプリのおまけ機能として付いてくるので得した気分に。
速い・簡単・安い!!
「BuhoCleaner」を実際に使ってみましたが、まず驚いたのはスキャン速度を含む動作速度で、大容量ファイルをスキャンする際は少し時間を要すものの、それでも1〜2分で完了します。スキャン後の各種ファイルの削除も一瞬。
また、シンプルなUIデザインも初めてのユーザーでも迷うことなく利用可能で、直感的で分かり易く簡単に利用できるのも特徴。
Macを長期間使っていくとどうしても不要なファイルが溜まっていきますが、「BuhoCleaner」であれば空いた時間にサクッと手軽に利用することが可能なので、定期的に利用することでパフォーマンスを維持することが可能です。
「BuhoCleaner」の価格は1台向けの永久ライセンス版が5,980円で、セールを利用すると2,000円台とかなり安価に購入出来るのも良いところ。無料トライアルも提供しているため、購入前に「BuhoCleaner」を無料で試すことも可能。無料トライアル版は全ての機能を利用できますが、削除出来るファイルサイズが”3GB“までと制限されています。
記事投稿時点ではベクターPCショップでは販売再開を記念して最大65%オフで購入可能なセールも開催されており、価格の詳細は下記の通り。クリーナーアプリを使う頻度はそう多くないのですが、いざという時にあれば助かるソフトで、「BuhoCleaner」は常用出来る「ステータスメニュー」などの機能も備えているので、安価に購入出来るセール時に購入しておくのがオススメです。
- ベクターPCショップの販売価格
- BuhoCleaner 永久ライセンス 1台用:5,980円 → 2,580円
- BuhoCleaner 永久ライセンス 3台用:11,480円 → 3,980円
- BuhoCleaner 永久ライセンス 10台用:19,980円 → 7,979円
なお、公式ストアでもブラックフライデーのセールで同様の価格で販売されており、公式サイトでは1台での利用の場合は年額3,980円(セールでは1,980円)で利用可能な年間プランも用意されています。また、公式ストアではクーポンコード「KINI251101」を入力すると、さらに10%オフで購入可能です。


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