【レビュー】3万円台で購入可能なMinisforumの2画面モバイルディスプレイ「MDSA156」

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【レビュー】3万円台で購入可能なMinisforumの2画面モバイルディスプレイ「MDSA156」

Minisforumが最近発売した折りたたみ式で15.6インチの画面を上下に連結した2画面モバイルディスプレイ「Minisforum MDSA156」を提供頂いたので紹介します。

Minisforum MDSA156」は解像度1920×1080ピクセルの15.6インチディスプレイが2枚組み合わさったデュアルモバイルディスプレイという少し変わった製品で、IPS液晶を採用しており、パネルはアンチグレアで、リフレッシュレートは60Hzとなっています。

また、視野角は178度で、コントラスト比は1000:1、輝度は250cd/m2、色域は45%(NTSC)でタッチ操作には非対応。

2つの画面は左右2つのヒンジで連結されており、完全に折りたたんだ状態から、315度まで開くことが出来ますが、360度といった完全に背中合わせの状態までは開けないので注意が必要。背面には180度まで開くことが出来るスタンドも備えている他、75mmのVESAマウント用の穴も用意されています。

ディスプレイの下部には2W×2のスピーカーも内蔵されており、盛り沢山な仕様にも関わらず実質3万円台で購入出来るコスパも特徴の1つ。

主なスペック

画面サイズ15.6インチ
輝度250cd/m2
色域45% NTSC
コントラスト1000:1
解像度1920×1080
アスペクト比16:9
応答時間20ms
視野角178度
パネル表面アンチグレア
リフレッシュレート60Hz
画面入力USB-C×2
HDMI×1
オーディオ出力3.5㎜ヘッドフォンジャック
スピーカー 2W×2
サイズ355×217×24mm
重さ1.6kg
目次

同梱品や外観など

同梱品は、本体の他、左からUSB充電器、電源用USB-Cケーブル、ディスプレイ接続用のUSB-ケーブル、HDMIケーブル、付録類。

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USB充電器は1ポートで最大30W出力に対応したもので、大きさは4.3㎜×3.8㎜×2.5㎜で、AirPods Proの充電ケースより一回り小さく、重さは実測で52g。

外観は薄型ノートPCのような感じで、Minisforumのロゴ以外はないシンプルなデザイン。金属製のボディを採用しており、傷が付きにくいものの、皮脂汚れが目立つのが難点。畳んだ際のサイズは355㎜×216㎜×14.9〜22.3㎜で、重さは1.6kg。

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底面には前述した通り、75㎜のVESAマウント穴が用意されており、スタンドは完全にフラットになるよう折り畳むことが可能。スタンドは本体の横幅一杯に設置されているので、安定感があります。

各種ポートはスタンドを少し開かないとアクセス出来ない仕組みなので、スタンドを開かずにノートPCのような形で利用することは出来ません。本体左側面にUSB-Cポートが2つとHDMIポートが1つ。USB-Cポートは2つあるものの、機能面に差はありません。

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本体右側面には3.5㎜ヘッドホンジャック、モード切り替えボタン、音量や輝度の調節兼上下ボタン、電源ボタンといった構成。

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ヒンジ部分はノートPCにもよく見られる2軸式を採用しています。

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180度まで完全にフラットに開くことは可能なものの、前述した通り、電源やディスプレイに接続するUSB-C/HDMIポートはスタンドを少し開かないとアクセス出来ない仕組みなので寝かせた状態で完全フラットで使用することは不可能。ディスプレイを本のように90度傾けて立てれば使用可能です。

山折りの状態で立てて使うことも可能で、後ほど紹介しますが、この状態で使う為のモードも用意されています。

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本体サイズや厚さを「MacBook Air 13インチ(M2)」と比較したものが下記画像で、15.6インチサイズなので一回り大きく、厚さは11.3㎜の「MacBook Air 13インチ」に対し、「Minisforum MDSA156」は14.9〜22.3㎜なので厚いところで2倍近い厚さとなっています。

実際に「MacBook Air (M2)」に接続してみましたが、本製品は2画面ディスプレイなので、接続元のMac/PCのディスプレイと合わせて合計3つの画面をさまざまな組み合わせで利用可能なのが特徴。

1つ目は3つのディスプレイに別々の内容を表示することが出来る「拡張モード」

拡張モードを利用するにはUSB-C接続が必須で、macOSの場合はディスプレイのOSD(オンスクリーンディスプレイ)メニューから「その他>Mac拡張」を有効化する必要があり、Windowsの場合は逆にこの「Mac拡張」をオフにする必要があります。

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▼macOSの場合はOSDメニューから「Mac拡張」をオンにする必要あり。

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2つ目はMacやPCの画面とは別に「MDSA156」の上下に同じ画面を表示する「レプリケーションモード」

Mac/PCの画面を主ディスプレイにし、「MDSA156」を拡張ディスプレイとして別の画面を表示することも可能であれば、ミラーリングで全てのディスプレイの同じ画面を表示することも可能。

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「MDSA156」を折り返して山折り状態にすると、上側のディスプレイが自動で180度回転する仕様になっているので、正面に座った相手と自分とで同じ画面を参照するという使い方が可能なので、プレゼン用途などで利用可能です。

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3つ目は「MDSA156」の2枚のディスプレイを繋げて1枚のディスプレイとして使う「スプライシングモード」

「スプライシングモード」を有効化するには本体側面のモード変更ボタンを押す必要があり、同モード時の解像度は1920×2160になり、ベゼル部分で表示内容が分断されますが、拡張ディスプレイとして広く使いたい場合に向いています。

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他にも、使い道が思いつかなかったものの、90度回転させ、本のように立てて、縦向きで利用することも可能。

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また、電源に接続せずにMac/PC側の電力だけでも利用可能で、テストした「MacBook Air (M2)」の場合は問題なく利用可能でした。この場合、自動的に「MDSA156」の輝度が30ほどまで落ちますが、その後、手動で輝度を上げることは可能。

【レビュー】3万円台で購入可能なMinisforumの2画面モバイルディスプレイ「MDSA156」

「MDSA156」からの電力供給で「MacBook Air (M2)」のバッテリーまでは充電出来ないものの、バッテリーの電力を消費することなく利用可能です。また、付属のUSB-C充電器をより高出力のUSB-C充電器(最大100Wの充電器でテスト)に変更した場合は「MacBook Air (M2)」を充電しながら利用することも可能な場面もあったものの、出来ない場合もあり、公式にはサポートされていない使用法なので、付属のUSB-C充電器の利用をオススメします。逆に、付属のUSB-C充電器の出力(最大30W)よりも低い出力のUSB-C充電器だと当たり前ですが、動作せず。

また、付属のUSB-C充電器で1つ気になったのはコイル鳴きが発生することで、個体差なのかは不明ですが、筆者の環境ではUSB充電器から”ジー”という音が常時聞こえ、気になる人は気になるかも。

なお、ディスプレイ下部に搭載されている2W×2のスピーカーに関しては、通知音や操作音などでは問題ないものの、音楽や動画などの音声を鳴らすレベルではないので、オマケと考えておいた方が良いかもしれません。

macOSの場合はドライバーのインストールが必要

macOSで「MDSA156」を利用する場合はドライバーを手動でインストールする必要があります。ドライバーは公式サイトよりダウンロード可能なので、macOSで利用する場合は使用する前にダウンロード・インストールをオススメします。

Windowsの場合は写真はありませんが、「Windows 11 バージョン24H2」でドライバー無しで普通に利用可能なことを確認済みです。

ドライバー – Minisforum公式サイト

OSDメニューは使い勝手に難あり

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OSD(オンスクリーンディスプレイ)メニューについては、本体右側面のボタンで操作する形で、上下画面の両方を1つの設定で行う仕組みなので、設定を変更すると上下の両方の画面に適用されます。

電源ボタンを1回押すとメニューが表示され、「画質調整」「色設定」「オーディオ設定」「その他」「入力切替」の項目が用意されおり、そこから上下ボタンと電源ボタン(選択ボタン)を駆使して操作する仕組み。

ただ、何も触らなければ10秒で消える設定になっているので、悩んでいるとすぐに消えてしまう為、結構急がなければいけないので、もう少し表示時間が長ければ使い易いかも。操作方法も含めて使い勝手はあまりよくないのですが、利用頻度が高いわけではないので致し方ないといったところでしょうか。

価格など

通常価格は46,990円(税込)ですが、公式ストアでは9,410円オフの37,580円(税込)で販売されています。Amazonなどで同じような仕様の2画面モバイルディスプレイは多数販売されていますが、3万円台で買えるモデルは少なく、コスパに優れているのが特徴。

また、2画面モバイルディスプレイは聞いたことがない中華メーカーのものが多く、MinisforumであればミニPCで国内でも多数の実績のあるので安心です。

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