【レビュー】SwitchBotの新型スマートロック『SwitchBot ロック Pro』− 指紋認証パッドとの組み合わせでさらに快適に
スマートロックと言えば2015年頃より登場し始め、今やスマートロックを標準装備した不動産も出始めてきましたが、スマートホームデバイスでは日本のシェアNo.1を誇るSwitchBotが今月初めに発売したスマートロックの新製品「SwitchBot ロック Pro」を提供頂いたので、レビューしたいと思います。
「SwitchBot ロック Pro」は同社のスマートロックの新モデルで、内部モーターのパワーアップ、無段階可変構造のアタッチメント(サムターンホルダー)採用での適合性の向上や長寿命バッテリー、ワンタッチで鍵を開け閉めできる「クイックキー」、15タイプの施解錠方法への対応、Matter対応など、様々な箇所でパワーアップしています。
パッケージ内容
画像左上から時計回りに、本体、取扱説明書、取り付け時に使用する固定補強テープ、プラスドライバー、開閉感知用磁石、予備の粘着テープ・ネジやクリーニングティッシュなどのセット、サムターンホルダーとなっています。
製品仕様
製品名 | SwitchBot ロック Pro |
色 | ブラック |
材料 | マグネシウム・アルミニウム合金 PC+ABS |
本体寸法 | 120x59x83.9㎜ |
正味重量 (電池付き) | 450g |
給電方式 | 乾電池 専用のバッテリーセット(別売り) |
調節可能サムターンホルダー | 0~23㎜対応 |
高さ調節プレート | 0~36㎜対応 |
動作環境 | 室内 動作温度:−10ºC~45ºC 相対動作湿度:10%~90% |
通信 | Bluetooth Low Energy 障害物のない場合120m通信可能 ドアが閉まっている場合20m以内でアプリまたはキーパッドより制御可能 |
本体の特徴
本体ボディには通常スマートロックに使用されるプラスチック素材の数倍の強度を誇る航空宇宙産業レベルのアルミニウム合金が採用され、サムターン部分は、ワンタッチで鍵を開け閉めできるクイックキー設計が採用されており、出かける時はボタンを押してドアを開けるだけで、帰宅時もボタンを押すだけで施錠可能です。(クイックキーは別途下記で説明します)
また、ドアのサムターンに取り付けるためのサムターンホルダーが無段階可変構造になっているのが特徴で、これまではS/M/Lの3サイズから一番近いものを選択するなどの必要があったものの、このサムターンホルダー1つで様々なサムターンに対応出来るようになり、SwitchBot曰く99%のドアに対応可能とのこと。
サムターンホルダーは付属のドライバーで幅を0〜23㎜まで無段階で調節可能で、高さ調節ホルダーは0~36㎜で調節可能です。ドアとの接着は3M製の両面テープを用いる方法で、この両面テープも粘着力が2倍になった「3M粘着テープ2.0」が採用され、粘着面積も73.9%向上しています。
また、内部のモーターもパワーアップしており、解錠速度も回転する力も「SwitchBot ロック」の2倍で、解錠にかかる時間は0.65秒となっています。
単3乾電池が利用可能になったバッテリー
バッテリーは「SwitchBot ロック」はCR123A電池2本で寿命が6カ月でしたが、本製品では単3電池が利用出来るようになったのも特徴で、単3電池4本で最大9ヶ月駆動するようになりました。より身近に手に入る単3電池の採用により、入手性やコスト面でもメリットとなっています。
バッテリーについては、専用の充電式バッテリーも今後発売予定で、この充電式バッテリーを利用することで最大12ヶ月利用可能になります。この専用の充電式バッテリーは2個に分割されており、両側でそれぞれ独立した回路で給電を行ない、片方の電池が切れたらもう片方へ自動で切り換わり給電を続ける仕組みで、電池切れを起こした方だけ取り出して充電することが可能です。
バッテリーおよび電池が収納されている部分は、本体前面上部のマグネット式の蓋を取り外すことで可能で、ドアから本体を取り外す必要もなく、蓋がマグネットなので簡単にアクセス可能な設計。また、単3電池のホルダーもクリップで留められているだけなので、ホルダーを取り出して、手元で電池を交換することが可能なので、電池交換にも配慮された設計となっています。
さらに、微電流解錠機能が搭載されており、バッテリー残量が不足している場面でも30秒間だけ解錠が可能です。