「TORRAS Ostand PolarCircle Qi2 25W」 レビュー|冷却ファン・ペルチェ素子・360度スタンドを搭載したワイヤレス充電器

ワイヤレス充電はケーブル要らずで便利ですが、充電速度が有線に比べるとどうしても遅く、充電器とスマホが発熱してしまうといったマイナス点があり、発熱してしまうと充電速度が更に低下したり、バッテリーへのダメージも気になるところですが、TORRASが先月に発売した新型ワイヤレス充電器「Ostand PolarCircle Qi2 25W」はその問題を解決する機能を搭載した製品となっています。
「Ostand PolarCircle Qi2 25W」は、TEC(ペルチェ素子)プレートと冷却ファンを組み合わせた独自の冷却機構「PolarCircle」を搭載したMagSafe対応のワイヤレス充電器で、充電時にスマホ本体の温度を約10度低下させ、バッテリーの耐久を確保しながら充電効率を最大化してくれます。
今回、そのサンプルを頂いたので紹介します。
特徴や外観など
まず、「Ostand PolarCircle Qi2 25W」の特徴をまとめると下記の通り。
- 最新のQi2.2 25W規格に対応
- ペルチェ素子と冷却ファンで構成された「PolarCircle」冷却システム
- 静音モード搭載
- MagSafe対応の強力マグネット内蔵
- 360°回転背面スタンド搭載
- 45W出力対応のUSB充電器付き
同梱品は「Ostand PolarCircle Qi2 25W」本体の他、45W出力の単ポートUSB-C充電器、USB-Cケーブル、説明書類といった感じで、45W出力のUSB-C充電器が同梱されているので、開封してそのまま使えるのが有り難いところ。「Ostand PolarCircle Qi2 25W」が25W充電に対応していてても、USB充電器の出力が低いとフル性能を発揮出来ないので、そういった点でもUSB充電器の選択に迷う必要もないので良いと思います。

本体はマカロン風な形状で、外観はプラスチックとアルミ合金で構成されています。サイズは直径61㎜、厚さ24㎜で、重さは92g。ホワイトモデルとブラックモデルが用意されており、今回紹介するのはブラックモデルですが、色感はどちらかというとネイビーに近い印象。

スマホに接する面は表面がツルッとした感じで仕上げられており、電源を入れていなくても若干ひんやりしています。

同社のスマホケースでお馴染みの360度スタンド「Ostand」も内蔵されているのも特徴で、スタンドは約100度くらいまで起こすことが可能。これによりワイヤレス充電しながらスマホを立てて動画を視聴したりすることが可能です。スマホケースの場合はスマホリングの役目もありましたが、本製品は厚さがあり、手の小さい人にはスマホリングとして使用するには少し厳しい場合もありそうです。


側面に冷却システムをオン/オフ出来る電源ボタンとUSB-Cポートが搭載されています。使用する際は基本的にUSB-Cケーブルを接続しておく必要がありますが、使わない時はケーブルを外せる為、持ち運び時にはコンパクトに収納可能です。

電源ボタンはLEDが内蔵されており、冷却システムが稼働時は光り、オフにすると消灯します。また、USB充電器の出力が足りないなど、何か問題がある場合は点滅する仕組みの模様。

付属の45出力対応USB-C充電器のサイズは、高さ36.5㎜、幅35.5㎜、奥行き37.1㎜(プラグ含まず)で、重さは実測値で73g。本体とケーブルと充電器を合わせた重さの実測値は約210g。付属のUSB-Cケーブルの長さは約150cm。

実際に「iPhone 17 Pro」に着けてみるとこんな感じ。側面から見るとその厚さが良く分かります。厚さに関しては冷却システムが搭載されているので致し方ないかと。


360度スタンドを展開することで、縦横のどちら向きでもスマホ立てて使うことが可能です。


「PolarCircle」冷却システムの効果は??
「PolarCircle」冷却システムはTEC(ペルチェ素子)プレートと冷却ファンから構成された独自のシステムで、ペルチェ素子とは直流電流を流すことで片面を冷却、もう片面を加熱できる半導体素子で、身近な物ではハンディファン(携帯扇風機)にも最近のモデルであれば搭載されています。

ペルチェ素子はスマホに接する部分に内蔵されており、接する面の全体が冷える仕組み。このペルチェ素子と高速静音ファンを組み合わせることで、発生した熱を効率よく排出し、充電開始からわずか10秒で端末の温度を約10℃低下させ、バッテリーの耐久を確保しながら充電効率を最大化してくれます。
実際に使用してみましたが、充電開始と共に冷却システムが稼働し、冷却ファンも回るので冷却ファンのサーッという動作音が思った以上にするなというのが初回起動時の感想。その大きさはハンディファンを弱で回した程度で、周りが騒がしい場合は気にならないかもですが、映画視聴時に静かなシーンの場合は気になるかも。
「iPhone 17 Pro」で利用した際の表面温度を測定してみました。まず背面ですが、「Ostand PolarCircle Qi2 25W」を装着しているすぐ右下の箇所(白いポインターの位置)の表面温度は非稼働時は36.5度ですが、稼働後は31.3度まで下がりました。

次に前面(ディスプレイ側)ですが、こちらも中央部分(白いポインターの位置)で36.2度から31.9度に、最大温度(赤いポインターの位置)も37.1度から33度へと冷たくなっていることが分かります。この数値は冷却システムを稼働して5分ほど置いた場合の温度ですが、さらに5分ほど置いた場合は中央部分で約28度くらいまで下がりました。

下記画像は冷却システム稼働時と非稼働時の充電面(スマホに当たる側)の表面をサーモグラフィーカメラで撮影したもので、左が非稼働時で表面温度は表面は33〜34℃ですが、稼働させると一番冷えている箇所で約20℃まで冷たくなっていることが分かります。また、ファンが稼働しているので、内部の熱を放出していることも良く分かります。

また、本製品はQi2.2 25W対応デバイスに最大25Wのワイヤレス充電が可能ですが、出力については「iPhone 17 Pro」で実際に測定してみたところ、冷却システムを稼働させている場合で約35W、非稼働時で約29Wと、Qi2 25Wの仕様を上回る出力を確認出来ました。ただ、この数字には冷却システムへの電力も含まれているので、実際に充電のみに使用されている電力がどの程度かは確認出来ないのですが、それなりの出力が出ていることを確認出来ます。


さらに、冷却ファンの音が気になる場面など用として「完全静音モード」も搭載しています。本体ボタンを3秒間長押しするだけで冷却システムを完全にオフにでき(冷却ファンだけでなく、ペルチェ素子もオフになります)、完全に無音となることから、使用シーンに応じて静音性と冷却力を自在にコントロール可能です。
まとめ
冷却ファン・ペルチェ素子・360度スタンド・ケーブル脱着可能・45W充電器付属といった感じで、据え置き型でないワイヤレス充電器としては現時点でこれ以上ないくらいの全部入りのような製品となっています。
充電だけでなくスマホ本体も冷やしてくれる面もあることから、発熱やバッテリー消費の激しいゲームを良くするユーザーや動画を良く視聴するユーザーなどにオススメでです。
なお、通常価格は11,999円ですが、記事投稿時点ではAmazonでは9,999円(税込)で販売されており、クーポンコード「MBG25WLQ」を入力することで、さらに1,000円オフの8,999円(税込)で購入可能です。


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