iFixitが「Nintendo Switch 2」の詳細な分解レポートを公開|Joy-Con 2はドリフト問題が発生する可能性あり

分解レポートでお馴染みのiFixitが、先日発売された「Nintendo Switch 2」の詳細な分解レポートを公開しています。
「Nintendo Switch 2」で一番気になるのは「Nintendo Switch」で問題になったJoy-Conのドリフト問題ですが、今年4月、Nintendo of Americaの幹部が『Joy-Con 2のコントローラーは一から再設計されています。ホール効果ジョイスティックではないものの、とても良い感触です』と述べていたので内部構造の刷新に期待していたものの、iFixitの分解調査によると、Joy-Con 2のスティックに使用されている基本的な技術には目立った改善は見られず、従来通りのポテンショメータ構造で、磁気式のホールセンサーやTMR(トンネリング磁気抵抗)センサーへ変更されていないことが確認されました。
その事からJoy-Con 2でも引き続きドリフト問題が発生する可能性があるとのこと。
また、Joy-Con 2の分解も難しくなっており、ネジが隠されている他、バッテリーが接着されているので外すのが難しくなっている模様。前モデルのJoy-Conはまだ自分で分解してスティックやバッテリーを交換することは可能でしたが、Joy-Con 2はちょっと厳しそうです。

次に、「Nintendo Switch 2」の本体の分解ですが、先日に公開された動画の通り、全てのネジを外すにはJoy-Con 2の取付部分のシールを剥がす必要があり、剥がすには熱と精密なツールが必要で、綺麗に剥がすことが難しくなっています。
このシールは分解歴の明確な証拠になり、任天堂はこれを保証無効の根拠にする可能性が高いとみられています。

また、バッテリーも接着剤で強固に固定されており、容量は初代の15.95Whから19.74Whへと増加しているものの、バッテリー駆動時間の公称値は「Nintendo Switch」よりも減少しています。これは恐らく120Hzディスプレイやより強力なSoCを搭載している為とみられています。

「Nintendo Switch」では交換可能だったゲームカードスロットやストレージはメイン基板にはんだ付けされており、USB-Cポートも同様に基板に直付けで、最も摩耗する可能性がある部品が最も高額な部品であるメイン基板に結びついている状態で、どれか一部が故障した場合に基板全体を交換する必要があることを意味します。
ポジティブな点としては、ヘッドホンジャック、microSDカードスロット、マイク、ファン、スピーカー、ボタンの一部がモジュール化されていることで、これらは比較的簡単に交換可能です。
なお、「Nintendo Switch 2」の分解し易さを示すスコアは10点満点中3点と低く、修理性の課題は前モデルから変わっておらず、もし修理する場合はある程度の経験が必要と述べています。
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