【レビュー】「Minisforum UM880 Plus」|AMD Ryzen 7 8845HS搭載でまだまだパワフルなミニPC

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【レビュー】「Minisforum UM880 Plus」|AMD Ryzen 7 8845HS搭載でまだまだパワフルなミニPC

Minisforumが、Amazon限定で新たに発売したミニPC「Minisforum UM880 Plus」を提供頂いたので紹介します。

Minisforum UM880 Plus」は、2023年12月に発表されたAMDの「Ryzen 8040」シリーズのAMD Ryzen 7 8845HSを搭載したミニPCで、一部販路で販売されている「UM880 Pro」の下位モデルといった位置付け。AMD Ryzen 7 8845HSは今となっては最新の「Ryzen AI 300」シリーズや「Ryzen 200」シリーズに比べると一世代古いSoCとなっているものの、「Ryzen 200」シリーズは「Ryzen 8040」シリーズをリニューアルしたSoCで、これら最新SoCを搭載したミニPCの登場はまだこれからといった状況であり、後述するベンチマークテストの結果からまだまだ現役で使える性能を誇っているのが特徴。

本製品の価格は通常は109,990円(税込)となっていますが、記事投稿時点では23,000円オフのクーポンが用意されており、86,990円(税込)で購入可能です。

目次

Minisforum UM880 Plusの仕様

まず初めに「UM880 Plus」の主なスペックは下記の通りで、標準的なミニPCといった構成。

本体サイズ130х126х50.4mm
CPUAMD Ryzen 7 8845HS
(8コア/16スレッド/最大動作周波数5.1GHz)
GPUAMD Radeon 780M
(12コア/2700MHz)
AIエンジンAMD Ryzen AI
SoC全体:最大38TOPS
NPU:最大16TOPS
RAMDDR5 5600MHz SO-DIMM 32GB
(スロット×2、合計最大96GBまで拡張可能)
ストレージM.2 2280 PCIe 4.0 SSD 1TB
(最大4TB)
ポート
(後部)
USB-A (USB2.0) х2
USB4 х 1
HDMI2.1 х 1
DP1.4 х 1
OCulink х 1 (※後付け)
2.5 Gigabit LAN (RJ45) х 1
ポート
(前面)
電源ボタン
USB-A (USB3.2 Gen2) х 2
3.5mm オーディオジャック х 1
画面出力HDMI 2.1 x 1:8K@60Hz/4K@120Hz
DP 1.4 x 1:4K@120Hz/4K@240Hz
USB4 x 1:4K@60Hz
Wi-FiWi-Fi 6E
BluetoothBluetooth 5.3
OSWindows 11 Pro
重さ670g

今回紹介する「UM880 Plus」には冒頭でも紹介した通り「Ryzen 7 8845HS」が搭載しています。CPUコアには「Zen 4」アーキテクチャ、GPUコアには「RDNA3」アーキテクチャを搭載し、8コア16スレッドに対応しています。

この構成はさらに1世代古い「Ryzen 7040」シリーズと同じですが、「Ryzen 8040」シリーズでは今のSoCでは当たり前になりつつある独立したAI処理用のチップ「NPU (Neuron Processing Unit)」を内蔵しているのが特徴。内蔵されるNPUの独立したAI演算性能は最大16TOPSで、SoC全体では最大38TOPSとなっています。

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▲タスクマネージャにもNPUの項目が表示される

MicrosoftのCopilot+PCの最小システム要件は40TOPS以上のNPUを持つ組み込みプロセッサあるいはSoCとなっており、「UM880 Plus」はNPUを搭載しているもののこの要件は満たさないのですが、今後、NPU対応アプリなどが増えてくるとNPU搭載の恩恵を受けることが出来るようになってくるかもしれません。

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▲システム情報をHWiNFO64で表示

次に、搭載されている1TB SSDの情報を「CrystalDiskInfo」で表示したものが下記画像。SSDはKingston製のM.2 2280 PCIe 4.0 SSDとなる「OM8PGP41024N」で、メーカー公式ページが見つからなかったので、性能の公称値などは不明。

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RAMはMicron/Crucial製の「CT16G56C46S5」で、16GB DDR5-5600 SODIMMが2枚の計32GBとなっています。

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OSは「Windows 11 Pro (バージョン23H2)」を標準搭載し、「Windows 11 Pro」のライセンス形態は「OEM」となっていることを確認済みです。

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外観デザインと内部構造など

「UM880 Plus」の本体デザインはミニPCではお馴染みのデザインとなっており、本体サイズも130х126х50.4mmでミニPCとしては標準的なサイズ。一見するとシルバーで高級感がある見た目とはなっていますが、本体は全て樹脂製で、若干チープな造りとなっています。その反面、軽く、本体重量は公称値は670gですが、実測では600gほど。

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「UM880 Plus」の大きさ(面積)を「iPhone 16 Pro」と比較したのが下記画像で、男性であれば手で掴めるほどの大きさで、どこに置いてもジャマにはならない大きさとなっています。

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他のミニPCと同じくこの本体サイズなので電源は内蔵しておらず、120WのACアダプターが別途付属しています。ACアダプターのサイズは約95×62×21㎜で、重さは電源ケーブル込みで約344g。

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同梱品は写真左上から時計回りで、電源ケーブル、ACアダプター、VESAマウンタとネジ、交換用のゴム足、各種冊子、OCulink増設用ボード、HDMIケーブルといった感じ。交換用のゴム足や同社製品では標準搭載されていることが多いOCulinkポートが後付けとなっているのが珍しいところ。ゴム足は本体を開封してRAMやSSDを増設する際に誤って粘着テープをダメにしてしまうことがあるので、交換用が同梱されているのは保険としては有り難いところ。

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前面は最低限のポートを搭載したといった感じで、電源ボタン、USB-A (USB3.2 Gen2) が2つ、3.5mm オーディオジャックといった構成で、前面にUSB-Cポートが1つも搭載されていないのはユーザーによっては痛いところかもしれません。

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左右側面は吸気用のメッシュ状の穴が開けられているだけで、SDカードスロットなどは無し。

背面には排気口の他、左から電源入力、2.5 Gigabit LAN (RJ45)、HDMI 2.1、OCulink、USB4、DP1.4、USB-A (USB2.0)×2といったポートが用意されており、HDMI 2.1(8K@60Hz | 4K@120Hz)、USB4(4K@60Hz)、DisplayPort 1.4(4K@120Hz | 4K@240Hz) といったディスプレイ出力に対応し、最大3台のディスプレイを同時に接続可能です。

OCulinkポートも追加可能なので、外付けのディスクリートGPU(外部グラフィックスカード)を接続し、ゲームや AI 処理のパフォーマンスを大幅に向上させることが可能です。

また、USB4ポートは4K@60Hzの映像出力、最大40Gbps のデータ転送速度、最大100WのUSB PD(Power Delivery)入力に対応しており、上述した付属の電源アダプタだけでなく、USB-C充電器でも動作させることが可能です。筆者の場合は100W出力のUSB-C充電器で試しましたが、問題なく起動し、動作しましたが、ゲームなどより電力を使用する場合を考慮すると付属の電源アダプタと同じ120W出力以上のUSB-C充電器を用いた方が安定すると思います。さらに、最大65Wの電力供給が可能なUSB-Cディスプレイに接続してみましたが、こちらは電源は入るもののディスプレイ出力までは出来ず、画面が真っ暗なままで利用出来ませんでした。1つしかないUSB4を電源の為に使うのも勿体ないので、あくまで補助的なものと考えた方が良さそうです。

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底面には排気口が用意されており、本製品は本体内部の中間層にマザーボードが搭載され、天板側にSoCおよび冷却ファンが搭載され、底面側にRAMやSSDなどが搭載され、RAMやSSDの冷却用として底蓋側にも小さな冷却ファンが搭載されています。

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底蓋は両面テープで貼られている四隅のゴム足を外すことで開封することが可能。ネジは通常の+ネジなので、特殊な工具が必要ないのも良いところ。開封する際は底蓋に取り付けられている冷却ファンの電源ケーブルがマザーボードに繋がっている為、勢いよく開けるとケーブルやコネクタが傷む可能性があるので注意が必要。また、冷却ファンの裏側にはSSDの放熱用シリコンパッドが貼られています。

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内部設計はこんな感じで、MinisforumのミニPCらしくRAMやSSDが交換・増設し易い設計となっています。M.2 2280 SSDの空きスロットが1つ用意されていて増設可能ですが、このスロットはOCulinkポートを利用する場合に必要な為、SSDの増設かOCulinkポートかのどちらかを選択する必要が出て来ます。

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本製品ではOCulinkポートは標準では搭載されておらず、同梱されているOCulinkポート用のボードをM.2 2280の空きスロットに装着して利用する仕組み。装着自体はSSDの増設と同じ仕組みなので簡単です。

Wi-Fi/BluetoothチップはMediaTekの「MT7902」を搭載し、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応しています。

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各種ベンチマーク

「UM880 Plus」の実機で測定した各種ベンチマークソフトウェアの結果を紹介します。Minisforumの最新モデルであり、最新のSoCである「Ryzen AI 9 HX 370」を搭載した「AI X1 Pro」に加え、IntelのノートPC向けCPUであるCore Ultra 5 125HやCore Ultra 9 185Hを搭載した最新のミニPCである「Minisforum UH125 Pro」や「GEEKOM GT1 MEGA」との違いをチェックしてみました。

各モデルの主な仕様は下記の通り。

CPUコア/スレッド数GPURAM
Minisforum UM880 PlusRyzen 7 8845HS8コア
16スレッド
AMD Radeon 780M
(12コア)
DDR5-5600
32GB
Minisforum AI X1 ProRyzen AI 9 HX 37012コア
24スレッド
AMD Radeon 890M
(16コア)
DDR5-5600
64GB
GEEKOM GT1 MEGACore Ultra 9 185H16コア
22スレッド
Intel Arc graphics
(8コア)
DDR5-5600
32GB
Minisforum UH125 ProCore Ultra 5 125H14コア
18スレッド
Intel Arc graphics
(7コア)
DDR5-5600
32GB

PC Mark 10

「PC Mark 10」はPCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトで、日常的なPCでの作業やデジタルコンテンツを操作するときの性能に焦点を当てたテスト。

有料版の「PCMark 10 Advanced Edition」では、「Essentials」「Productivity」「Digital Content Creation」「Gaming」の4つのテストグループのベンチマークを測定でき、各テストのスコアと総合スコアで性能を表します。各テストグループの詳細は下記の通り。

  • Essentials
    • PCの基本性能を測るテストグループで、アプリの起動速度を測る「App Start-up」、Webブラウジングに関連する処理性能を測る「Web Browsing」、複数の参加者によるビデオ会議を想定し、処理に関連する性能を測る「Video Conferencing」という合計3つのワークロードを実行。
  • Productivity
    • Office Suiteのようなビジネスアプリの処理性能を測るテストグループで、ワープロソフトの性能を測る「Writing」と、表計算ソフトの性能を測る「Spreadsheets」という2つのワークロードを実行。
  • Digital Content Creation
    • コンテンツ制作作業を想定したテストグループで、写真編集に関する性能を計測する「Photo Editing」、動画編集の性能を計測する「Video Editing」、3Dグラフィックスの表示とレイトレーシングによるレンダリングの性能を調べる「Rendering and Visualization」という3つのワークロードを実行。
  • Gaming
    • ゲームの実行に関わる性能を測るテストグループで、Futuremark製の3Dグラフィックスベンチマークソフト「3DMark」をPCMark 10向けにカスタマイズしたものが入っており,「Fire Strike」プリセットを実行。

「UM880 Plus」の各テストグループの結果は下記の通り。

テストスコア
総合スコア7026
Essentials10261
Productivity9907
Digital Contents Creation9927
Gaming6526

次は他のミニPCとの比較ですが、スコアが高いほど性能が高く、流石に各種テストともに最新の「AI X1 Pro」には敵わないものの、Digital Content Creationのテスト以外はIntelのより新しいSocを搭載した2モデルを上回る結果にとなり、1年以上前のSoCでも事務処理や日常使いであれば十分にパワフルな性能があることが分かります。

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CINEBENCH R23/2024

「CINEBENCH R23」はCGレンダリング速度からCPU性能を測定するベンチマークで、CGレンダリングはマルチスレッド処理向きの作業であることからコア/スレッド数が多ければ多いほど性能が高くなる他、動作周波数に比例して性能が上がる傾向もあり、CPUの最大性能を比較するのに最適なベンチマーク。

結果は下記の通りで、「PC Mark 10」のテストと似たような傾向となり、まだまだ通用する性能であることが確認出来ます。

テスト項目スコア
CPU (シングルコア)1773
CPU (マルチコア)16369
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「CINEBENCH」の最新バージョンである「CINEBENCH 2024」のスコアは下記の通りで、基本的にスコアは「CINEBENCH R23」と同じ傾向であることが分かります。

テスト項目スコア
CPU (シングルコア)107
CPU (マルチコア)947
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GeekBench 6

「GeekBench 6」はCPU性能をメインで測定するベンチマークソフトで、シングルコアとマルチコアのスコアの他、GPU性能を測定するベンチマークとして「OpenCL」のスコアも測定可能。

結果は下記の通りで、これまでの2つのテストに比べると「GEEKOM GT1 MEGA」とはシングルコアとマルチコアのスコアが逆転する結果となっており、GPU (OpenCL) のテストでは大きく劣る結果となったものの、Core Ultra 5 125Hを搭載した「Minisforum UH125 Pro」を大きく上回る結果に。

テスト項目スコア
CPU (シングルコア)2632
CPU (マルチコア)13002
GPU (OpenCL)31459
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なお、GeekBenchのベンチマークはプロセッサごとのランキングが公開されており、他のプロセッサとのスコアの差など、ランキングの詳細はこちらをご覧下さい。また、OpenCLのスコアのランキングはこちら

3D Mark

「3DMark」はハイエンドPCからタブレットPCまで利用できる定番3Dベンチマークソフト。DirectX 12を利用したベンチマークなどが用意されており、各テストの測定内容とスコアは下記の通り。

  • Time Spy:ゲーミングPC向けのDirectX 12ベンチマーク
  • Night Raid:「Time Spy」よりも軽量化されたテスト、CPU統合グラフィックスを備えた軽量デバイス向けのDirectX 12ベンチマーク
  • Fire Strike:ゲーミングPC向けのDirectX 11ベンチマーク
  • Steel Nomad:「Time Spy」に代わるベンチマークで、非レイトレーシングゲームの性能を測定するための推奨ベンチマーク
  • Steel Nomad Light:CPU統合グラフィックスを備えた軽量デバイスの性能を測定するための推奨ベンチマーク

「UM880 Plus」の各テストの結果は下記の通り。

スコア
Time Spy3313
Night Raid29865
Fire Strike7938
Steel Nomad512
Steel Nomad Light2820

GeekBenchのGPUベンチマークと同じような結果になったものの、「Night Raid」のテストではなぜか「AI X1 Pro」を上回る結果に。

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FINAL FANTASY XV

2018年に発売された重量級のアクションRPG「Final Fantasy XV」のPC版が快適に動作するか否かを推し量るためのベンチマーク。他のミニPCと同じく基本的に4K解像度でのプレイは難しく、”1920×1080″の解像度でようやくプレイ出来るといった感じ。

設定スコア評価
標準品質 / 2560×1440 ウインドウ2575やや重い
高品質 / 1920×1080 ウインドウ2810やや重い
標準品質 / 1920×1080 ウインドウ3852普通
軽量品質 / 1920×1080 ウインドウ5011やや快適

他のミニPCとの比較ですが、「Final Fantasy XV」に関してはIntelチップを搭載した他のモデルを上回る結果に。

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ファイナルファンタジーXIV 黄金のレガシー

「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」を動作させた場合のパフォーマンスの指標となるスコアを測定出来るベンチマーク。上述した「Final Fantasy XV」ほどではないものの、解像度は”1920×1080″でなければプレイは厳しい状況ですが、画質を落とすことで何とかプレイ出来るレベル。ただ、それでも平均フレームレートは40fps程度なので、カクつくこともあり、快適にプレイするにはちょっと厳しいかもしれません。

設定スコア評価
3840×2160 標準品質
(デスクトップPC)
1673設定変更が必要
1920×1080 高品質
(デスクトップPC)
4455普通
1920×1080 標準品質
(デスクトップPC)
5519普通

他のミニPCとの比較ですが、「Final Fantasy XV」とは逆でIntel製SoC搭載モデルの方が良い結果に。

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ドラゴンクエストX

上記のFFシリーズのベンチマークよりも軽い「ドラゴンクエストX」のベンチマークのスコアは、最高設定の「最高品質 / 3840×2160 / ウインドウ」でスコアが5320で、評価は“快適”となりました。

軽量のゲームなので基本的に4K解像度の最高品質で問題なくプレイ可能です。もっと快適にプレイしたい場合は画質設定を落とすか、解像度を2Kに落とすことで可能。

設定スコア評価
最高品質 / 3840×2160 / ウインドウ5320快適
標準品質 / 3840×2160 / ウインドウ5331快適

プレイ自体は問題ないレベルですが、スコアは他のミニPCを大きく下回る結果となりました。

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モンスターハンターワイルズ

発売されたばかりの「モンスターハンターワイルズ」のベンチマークも試しに動かしてみました。最低環境でもGPUはGeForce GTX 1660/Radeon RX 5500 XTでVRAMは6GB以上が必須なゲームなので動作対象外となっており、動作は期待していないものの、試しに測定してみた結果が下記の通り。

「問題なくプレイできます」と出るものの、画質最低レベルで基本的に難しいので期待してはいけません。

設定スコア平均FPS評価
1920×1080 / グラフィック最低1076662.92問題なくプレイできます
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CrystalDiskMark 8.0.6

「CrystalDiskMark 8」はストレージのデータ転送速度を測定できる定番ベンチマークソフトで、キューやスレッドの数を指定したシーケンシャルリード&ライト、ランダムリード&ライトの計測が可能。

シーケンシャルリードが約4,000MB/s、シーケンシャルライトが約3,250MB/sといった結果で、PCI Express 4.0 x4対応SSDとしてはちょっと低い結果に。ただ、これだけの速度が出ていれば通常使用では気にするほどではなく、快適に利用出来るレベルとなっています。

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まとめ

AMD Ryzen 7 8845HSを搭載した「UM880 Plus」は、ベンチマークテストでは最新世代のSoCには流石に劣るものの、まだまだパワフルでミニPCの中では上位の性能を誇っていることが確認出来ました。最新世代のAMD製SoCを搭載した「AI X1 Pro」はまだ価格も高く、10万円以下では買えないのですが、本製品はクーポン利用で8万円台で購入出来る為、ミッドレンジのミニPCが欲しい方にはオススメの1台かと思います。

同社のAMD Ryzen 7 8845HSを搭載したミニPCには上位モデルの「UM880 Pro」もありますが、違いはUSB4ポートや2.5G LANポートの数(UM880 Proの方が1つずつ多い)や外観デザインのみなのに対し、価格は13万円ほどと4万円以上の差があります。2.5G LANポートは一般ユーザーであれば1つあれば十分なので、USB4ポートが1つ少なくて4万円以上安いのであれば「UM880 Plus」で十分かと。

また、ミニPCで気になる冷却ファンの音に関しては、Minisforum製のミニPCは全体的に熱対策を十分に考慮して造られており、冷却ファンの音も大きくない印象ですが、「UM880 Plus」も通常使用時は微かにサーッという音が聞こえるものの、ほぼ気にならないレベル。ベンチマークなどの高負荷な作業を行った際はCPU温度も90℃ほどまで上昇し、ファンの音もかなり大きくなりますが、余程のことがない限りその状態にはならないのであまり気にしなくても良いと思います。

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