【レビュー】Insta360の設計を刷新した最新スマホジンバル『Insta360 Flow 2 Pro』が登場 ー 新旧モデル比較編

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本体デザイン(Flow Proとの比較も)

従来モデルと同じくコンパクトに折りたたみ可能ですが、「Flow/Flow Pro」はかなり四角形に近い形状だったものの、「Flow 2 Pro」は少しいびつな形状になり、僅かながら大きくなりました。ただ、専用ケースに入れてしまえばそう気にならないレベル。

「Flow/Flow Pro」はハンドルから各クランプ部分にかけて直線的なデザインでしたが、「Flow 2 Pro」はより立体的なデザインに変更されています。「Flow/Flow Pro」は軸部分がスケルトン仕様で、中身の基板や配線が見える他、別途販売されている「カスタムインサート」などを入れて自分好みのデザインに変更出来ましたが、「Flow 2 Pro」はスケルトンデザインは引き続き採用されているものの「Flow/Flow Pro」ほど目立たなくなった他、「カスタムインサート」を入れる仕様は廃止されています。

「Flow/Flow Pro」に比べるとスケルトン部分は減ったものの、まだクランプ部分や軸部分にはそのデザインの流れが残っています。

各種操作を行うホイール部分も設計が見直されており、ジョイスティックが大型化された他、ジョイスティック周りのボタン部分も立体化されており、押しやすくなった印象。

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左が「Flow 2 Pro」、右が「Flow Pro」

「Flow 2 Pro」の改良点の1つであるジンバルハンドル部分が長さですが、「Flow 2 Pro」は約14cmと「Flow Pro」の約9cmから5cmほど長くなっており、「Flow Pro」は三脚部分の一部を伸ばすことで約15cmほどに出来るものの、あくまで補助用なので安定性がなく、「Flow 2 Pro」では本体部分が長くなったことと、重量配分が調整されたので持ち易くなっています。

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左が「Flow Pro」、右が「Flow 2 Pro」

また、ハンドル部分の背面の形状も「Flow Pro」はストレートだったのに対し、「Flow 2 Pro」は指を引っ掛ける形状になっていることも持ちやすさの改善に繋がっています。背面のトリガーボタンについては「Flow 2 Pro」の方が出っ張りが少ないものの、操作性に関しては差は無い印象。

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左が「Flow 2 Pro」、右が「Flow Pro」

三脚も改良点の1つで、「Flow Pro」の三脚は2段式でスマホを取り付けた際の重心が上にあった為、結構不安定で、風などで簡単に倒れてしまう場面もありましたが、「Flow 2 Pro」はアルミのみの1段式になっており、安定性抜群という訳ではないものの、「Flow Pro」に比べると格段に安定性は向上しています。

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左が「Flow 2 Pro」、右が「Flow Pro」

なお、従来モデルと同じく本体下部には1/4 インチねじ穴が用意されており、三脚などの各種アクセサリ等を取り付けることが可能。

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実際に「iPhone 16 Pro」を取り付けて構えた図が下記画像で、「Flow 2 Pro」は高さも低くなり、重心が下に移動したことから、「Flow Pro」よりも疲れにくくなった印象があります。「磁気スマートフォンクランプ」を含めた重さは実測値で「Flow 2 Pro」が379g、「Flow Pro」が398gと、約20g軽量化されていることも疲れにくさに貢献しています。

ただ、「iPhone 16 Pro」を取り付けると600g近い重量になることから、女性が長時間撮影するには結構重たく感じると思います。

また、「Flow Pro」から引き続き自撮り棒が内蔵されており、「Flow 2 Pro」はより長く伸びるようになっています。実測値で「Flow Pro」は約18cmだったのに対し、「Flow 2 Pro」は約20.5cm。この内蔵自撮り棒は緩んで縮まらないように結構キツく作られており、「Flow Pro」「Flow 2 Pro」ともに女性だとかなりの力が必要。

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スマホを「Flow 2 Pro」に取り付ける為の「磁気スマートフォンクランプ」も少し形状が変更されており、「Flow 2 Pro」に付属のものはスマホを挟み込む部分が小型化されています。重さも実測値で「Flow 2 Pro」は約23g、「Flow Pro」用は約31gで、8gほど軽量化されています。

▼スマホのサイドボタンに触れないような設計となっています。

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スマホを取り付けるロール軸モーター部分は出力用のUSB-Cポートが用意されており、後述するスポットライトを接続したり、「Flow 2 Pro」をモバイルバッテリーとしてスマホ等を充電することが可能。

さらに、「Flow 2 Pro」に取り付けたスマホを充電しながら撮影することも出来ますが、ケーブルがジンバルに絡まってスマホが落ちてしまう可能性もあることから、ケーブル長や取り回しに気を遣う必要があるのであまり向いていないものと思われます。

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「Flow 2 Pro」でも「Flow Pro」と同じくパン軸モーター部分にNFCタグが搭載されており、NFCペアリングの際に利用します。iPhoneの場合はNFCタグに当てるとDockKitペアリングが行えるようになっており、Android搭載スマホの場合はNFCタグをタップすると「Insta360」アプリが自動的に起動するようになっています。

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本製品ではロール軸モーター部分に自撮りミラーが新たに搭載されたのも特徴の1つで、リアカメラで自撮りを撮る際に自分を正しい位置に簡単に置くことが可能となっており、被写体の頭が自撮りミラーの上にあると、フレームの中央に表示されます。

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これまで「Flow 2 Pro」のデザイン・設計面に関する変更点を紹介してきましたが、「Flow 2 Pro」の設計上での一番の変更点は「フリーティルトモード」に対応したことで、これによりティルト方向に360度無制限に回転する初の折りたたみ式ジンバルとなりました。

「フリーティルトモード」にするとクレーンショットやティルトショットなどで撮影出来るようになり、映画の1シーンのような動画が撮れるように。ただ、このモードで撮影するには基本的に内蔵自撮り棒をある程度伸ばした状態となり、重心がスマホ側に寄る為、腕に負担が掛かるのが問題点で、女性だと長時間撮影は厳しいのが正直なところ。また、実際に使いこなすには慣れが必要で、筆者もまだ全ての機能を把握出来た訳ではないので、また改めて本モードで動画を撮ってみたいと思います。

専用アクセサリの紹介

「Flow 2 Pro」には本体、磁気スマートフォンクランプ、ケーブル、収納ケースが付属した通常版と、それに加え、磁気スマートフォンマウント、スポットライト、USB-C – USB-Cケーブルが付属したクリエイターキットの2つのバージョンが用意されていますが、そのクリエイターキットに付属する磁気スマートフォンマウントとスポットライトも紹介します。

磁気スマートフォンマウント

「磁気スマートフォンマウント」はMagSafeおよびQi2のマグネット内蔵スマホに取り付けることが出来るマウントで、通常の「磁気スマートフォンクランプ」はスマホを挟み込んで固定するのに対し、マグネットで簡単に取り付けることが可能。

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また、スマホリングやスタンドとして利用出来るリングも用意されており、重さは36g、厚さは約3㎜なので、「Flow 2 Pro」に取り付けない場合でも常時貼り付けておいても邪魔にはならない設計となっています。

かなりの磁力があり、早々簡単には外れないものの、正直なところ「磁気スマートフォンクランプ」の方が安心感があります。

スポットライト

スポットライトはより「Flow 2 Pro」と一体化したデザインになるように設計が大きく刷新されました。

下記の比較画像を見ても分かる通り、「Flow/Flow Pro」用は「磁気スマートフォンクランプ」に挟み込む形で取り付け、USB-Cケーブルを出力用のUSB-Cポートに差し込むといった流れで、ケーブルが煩わしかったのですが、「Flow 2 Pro」用はロール軸モーター部分にあるUSB-Cポートに直挿しするタイプなので、よりスッキリしたデザインになります。

3つの色温度と3つの輝度レベルは変わりないものの、光源部分が巨大化されているので、照度は「Flow/Flow Pro」用のからへと向上しています。両モデル用とも色温度と輝度レベルは本体上部のボタンを押すことで切り替わる仕組み。

実際に取り付けた感じは下記画像をご覧下さい。写真では自撮り方向に取り付けていますが、USB-Cポートに挿す際に逆に挿すことで逆方向に取り付けることも可能。

モデルや価格など

【レビュー】Insta360の設計を刷新した最新スマホジンバル『Insta360 Flow 2 Pro』が登場 ー 新旧モデル比較編

モデルに関しては、上述した通り、「Flow 2 Pro」には通常版とクリエイターキットの2つのモデルが用意されており、価格などの詳細は下記の通りで、カラーラインナップもストーングレー(今回レビューしたモデル)とサミットホワイトの2色展開となっています。

  • 通常版
    • 価格:21,900円
    • 同梱物:Flow 2 Pro、保護ポーチ、USB-C – USB-A充電ケーブル、磁気スマートフォンクランプ
    • 色:ストーングレー/サミットホワイト
  • クリエイターキット
    • 価格:26,900円
    • 同梱物:Flow 2 Pro、保護ポーチ、磁気スマートフォンクランプ、USB-C – USB-C充電ケーブル、スポットライト
    • 色:ストーングレー/サミットホワイト

スマホジンバルは大きさや重さではジンバルカメラやアクションカメラと比較するとかなりの差があるのが実情ですが、自身のスマホで気軽に3軸手ブレ補正を利用出来るのが最大の特徴で、今回レビューした「Flow 2 Pro」は確実に前モデルのダメなところを改良し、さらに機能面も向上させ、順当にアップグレードされたモデルとなっています。

また、ジンバルカメラやアクションカメラはカメラ性能を向上させるには新モデルを購入する必要がありますが、スマホジンバルはスマホを変えることでカメラ性能を向上させることが可能なので(良いスマホを購入する必要はありますが…)、一度購入すると長い間使えるのも利点の1つだと思っています。

また、価格は2万円台で、ジンバルカメラやアクションカメラだとそれなりのスペックのものを購入するとなると5万円以上するので、自身のスマホを使って動画撮影を気軽に始めてみたいユーザーや普段は動画とかあまり撮らないものの旅行時のみ綺麗に撮りたいユーザーなどにオススメです。

マイナス面は上述した通り”大きさ”と”重さ”で、これは本製品に限ったことではなく、スマホジンバルの宿命かと。「Flow 2 Pro」もスマホを合わせると約600gになり、力のある男性はまだ問題ないものの、女性だとVlogなどで長時間撮影する場合は手が疲れやすいと思います。

なお、今回のレビューはデザインや設計面のアップデート内容に特化した内容となりましたが、後日、操作性のレビューや実際に動画を撮影してみたいと思っており、別途記事を公開する予定です。

Insta360 Flow 2 Pro – Insta360公式ストア

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