「Apple Vision Pro」の重さは「iPad Pro 12.9インチ」とほぼ同じ − 修理費用やメガネ・ハードコンタクト不可など予約受付開始で明らかになった情報まとめ
昨晩、米国でAppleの空間コンピューター「Apple Vision Pro」の予約受付が開始されましたが、その予約受付開始に伴い様々な情報も明らかになっており、これまでに明らかになっている「Apple Vision Pro」に関する情報をまとめてみました。
予約開始と共に明らかになったのは、「Apple Vision Pro」のスペックや同梱品、修理費用、対応言語、メガネやコンタクト使用時の注意点などで、詳細は下記をご覧下さい。
重さは「iPad Pro 12.9インチ」とほぼ同じ
「Apple Vision Pro」の海外サイトの先行レビューでは重いと指摘されていたのですが、「Apple Vision Pro」の重さはヘッドバンドなどの種類により600〜650gになり、バッテリーは353gとなっています。
この600〜650gという重さは「iPad Pro 12.9インチ」の682gとほぼ同じ。
また、競合デバイスの「Meta Quest 3」は516g、上位モデルの「Meta Quest Pro」は722gで、「Meta Quest Pro」の方が「Apple Vision Pro」よりも重いものの、「Meta Quest Pro」はヘッドセットのヘッドバンド後部に重量のあるバッテリーパックを搭載し、フロント側が重くなく、表向きには快適性が向上しています。
同梱品
「Apple Vision Pro」の予約受付開始と共に同梱品も明らかになり、各種バンドやバッテリーパック、電源アダプタなどに加え、ポリッシングクロスが同梱されています。
なお、「Apple Vision Pro」に同梱されるポリッシングクロスは、「Apple Vision Pro」のロゴ入りとなっています。
AppleCare+や修理費用
「Apple Vision Pro」の延長保証サービス「AppleCare+」の価格は499ドル(約73,000円)。
現時点での修理サービスは「カバーガラスのひび割れ」と「その他の損傷」の2つが用意されており、「カバーガラスのひび割れ」の修理代金は「AppleCare+」を利用した場合は299ドル(約44,000円)で、利用しない場合は799ドル(約12万円)。
次に、「その他の損傷」の修理代金は「AppleCare+」を利用した場合は299ドル(約44,000円)で、利用しない場合は2,399ドル(約36万円)となります。
「Apple Vision Pro」の製造工程紹介動画
「Apple Vision Pro」に関するガイド付きツアービデオ「A Guided Tour of Apple Vision Pro」と製造工程を紹介したビデオ「Making Apple Vision Pro」を公開しています。
「Apple Vision Pro」の純正アクセサリも販売開始
「Apple Vision Pro」の予約受付開始に伴い、各種純正アクセサリの販売も開始されており、持ち運び時のケース「Apple Vision Pro Travel Case」や予備用バッテリー「Apple Vision Pro Battery」に加え、各種交換用パーツの他、Belkinからはバッテリーホルダーである「Belkin Battery Holder for Apple Vision Pro」が発売されています。
プリインストールアプリは?
「Apple Vision Pro」に最適化されたアプリと最適化されていないアプリがプリインストールされており、詳細は下記の通り。
- App Store
- Encounter Dinosaurs(恐竜との遭遇)
- ファイル
- Freeform(フリーフォーム)
- Keynote
- メール
- メッセージ
- マインドフルネス
- ミュージック
- メモ
- 写真
- Safari
- 設定
- Tips
- TV
- Books
- カレンダー
- ホーム
- マップ
- ニュース
- Podcasts
- リマインダー
- ショートカット
- 株価
- ボイスメモ
対応言語は英語のみ
Appleが「Apple Vision Pro」のFAQを公開しており、「Apple Vision Pro」の言語とキーボード入力、音声入力は英語(米国)のみのサポートとなっており、「Siri」の利用も英語のみのサポートとなります。
また、App Storeでは地域を米国に設定したApple IDが必要な他、Apple MusicおよびTVアプリでの購入にもリージョンが米国に設定されたApple IDが必須となっています。
他にも、視力矯正が必要なユーザーの場合、ZEISSは米国の眼科専門家が作成した視力処方箋のみを受け入れ、米国の拠点にのみ発送することや、利用する国や地域のライセンスまたはその他の制限により、特定のアプリ、機能、またはコンテンツにアクセスできない場合があること、Appleのサポートは米国でのみ利用可能であることが案内されています。
メガネやコンタクトを装着したまま使える?
Appleはサポートページ「Using Apple Vision Pro with vision prescriptions and vision conditions」を公開し、「Apple Vision Pro」はメガネをかけたまま装着することは出来ず、度付きメガネが必要な場合は「度付きZEISS光学インサート」を注文する必要があります。
また、コンタクトレンズについては、ソフトタイプのみサポートし、ハードタイプのコンタクトレンズはサポートしておらず、ハードコンタクトレンズを着用した状態では 「Apple Vision Pro」 の使用時に影響が出る可能性があります。
他にも、カラーコンタクトレンズについてもサポートしないことが案内されています。
[via MacRumors 1/2/3/4, 9To5Mac]