Apple、中国で「20W USB-C電源アダプタ」の新モデルを投入していたことが明らかに(日本版は未確認)
ChargeLabによると、Appleは最近になって「20W USB-C電源アダプタ」をひっそりとリニューアルしていたことが分かりました。
「20W USB-C電源アダプタ」は2020年9月に「18W USB-C電源アダプタ」を置き換える形で発売され、その翌月の2020年10月に発表された「iPad Air (第4世代)」でも同梱が開始された電源アダプタで、日本で販売されているモデルのモデル番号は「A2305」となっています。
最近になって新たに存在が確認されたのは「A2940」というモデル番号のモデルで、ChargeLabがその「A2940」の分解レポートを公開しているのですが、その写真を見る限りではコンセントの栓刃(ブレード)に穴が開いておらず、日本ではこのブレードに穴を開けることが義務化されていることと、印字されている情報が全て中国語の為、中国向けのモデルとなっています。
2020年9月に発売された「20W USB-C電源アダプタ」の中国モデルのモデル番号は「A2244」となっており、「A2244」と「A2940」は外観デザインや大きさに変更は無し。
唯一の変更点はPower Integrations製のマスターコントロールチップで、チップの型番が「ZN1461C」から「ZN1535C」に変更されており、このチップにはMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)、PWMコントローラ、同期整流コントローラ、磁気カップリングなどが集積され、電源ICとも呼ばれ、システムの信頼性と安定性の向上にも付与しているようです。ただ、このチップの違いによる性能差は不明。より新しいチップに変更された為、信頼性や安定性が向上しているものと予想されます。
なお、日本で発売されているモデルも新しいモデルに変更されているのかは不明です。
追記(2023年10月16日)
Apple Storeで確認しましたが、日本ではまだ「A2305」が販売されています。
[via Aaron]