M2チップ搭載の新型「MacBook Pro 14/16インチ」の年内登場の可能性は低そう − ティム・クックCEOなどの発言から明らかに
Appleは11月にM2チップ搭載「MacBook Pro 14/16インチ」を投入すると噂されてきましたが、先日に開催した同社2022年度第4四半期(2022年7~9月期)の業績発表の際のティム・クックCEOやルカ・マエストリCFOの発言から、M2チップ搭載「MacBook Pro 14/16インチ」が年内に投入される可能性は低くなったことが分かりました。
ティム・クックCEOとルカ・マエストリCFOの発言
Appleの2022年7〜9月期のMacの売上高は前年同期比25%増と非常に好調な結果となったのですが、同社のルカ・マエストリCFOは、M2チップを搭載した「MacBook Air」と「MacBook Pro 13インチ」の発売や、前四半期(2022年4〜6月)に直面した大幅な供給不足からの回復による需要への対応、新規ユーザーの獲得などが2022年7〜9月期のMacの販売が好調だった理由だったことを明らかにしています。
ただ、同氏は2022年10〜12月期は会社全体として伸びが減速すると予想しています。その多くは為替による影響であるものの、Macの売上減少も理由の1つに挙げており、2021年10〜12月期はM1 Pro/M1 Maxチップを搭載して再設計された「MacBook Pro 14/16インチ」投入からの恩恵があったことから、2022年10〜12月期のMacの売上高は前年同期比では大幅に減少すると予想しています。
また、ティム・クックCEOは、業績発表の中で『製品ラインナップが決まり、ホリデーシーズンを迎えるにあたり、お客様をサポートするために働いてくれているAppleCareとチャネルチームに感謝の気持ちを伝えたいと思います。』と述べており、年内の製品ラインナップが確定したことを示唆する発言を行っています。
チップのリリースサイクル
「MacBook Air」や「MacBook Pro 13インチ」がM1チップからM2チップに移行するまでに1年半を要したものの、現行の「MacBook Pro 14/16インチ」は発売後まだ1年しか経過していないことも理由の1つとして挙げられています。
さらに、M1チップの投入からM1 Pro/M1 Maxチップの投入までの間には11ヶ月という期間があったのですが、M2チップは今年6月に投入されてまだ5ヶ月しか経過しておらず、M2 Pro/M2 Maxチップの投入にはもう少し時間が掛かるのではないかとの予想もあります。
その他理由
筆者もAppleに精通している筋から年内にもう新製品の発表はないかもしれないと聞いており、Apple関連の情報では複数の実績があるBloombergのMark Gurman氏も、新型「MacBook Pro 14/16インチ」の発売時期を少し前までは”11月”や”近い将来“と述べていたのを、最新のレポートでは”数ヶ月以内“に変更しています。
これらのことから、新型「MacBook Pro 14/16インチ」の年内投入の可能性は低く、Appleは例年通りであれば3月に新製品を発表することが多い為、新型「MacBook Pro 14/16インチ」の投入も早くても来年3月以降になる可能性が高いのかもしれません。
[via Apple Insider]