初代「iPod」、構想から製品出荷までに要した期間は10ヶ月だったことが明らかに
今から約18年前の2001年10月23日にAppleは「iPod」を発表しましたが、その初代「iPod」は構想から製品の出荷までに要した期間がたったの10ヶ月だったことが分かりました。
これは「iPod」の発案者であり、同製品開発の中心人物の一人であるトニー・ファデル氏が「iPod」の調査を行っていたStripe社のCEOであるPatrick Collison氏に明らかにしたもので、ファデル氏によると、2001年の1月1週目にAppleから最初の連絡があり、その2週後にAppleで最初のミーティングを行い、さらにその1週後の1月4週目にコンサルタントとして製品に関する関連業務を開始したとのこと。
その際はまだチームや試作機、製品名、デザイン案はなく、コードネーム「P86 Dulcimer」と呼ばれていたようで、製品の出荷開始までの時系列を簡単にまとめたものが下記の通り。
・1月1週目:Appleから最初の電話
・1月3週目:Appleと初のミーティング
・1月4週目:コンサルタントとして業務開始
・3月3週目:ジョブズ氏に売り込み、プロジェクトが承認される
・4月2週目:Appleの正社員になる
・4月3週目:台湾/香港/韓国で契約メーカーを探す
・5月2週目:チーム最初の従業員を雇用
・10月4週目:「iPod」を世界に発表
・11月1週目:顧客へ出荷開始
なお、トニー・ファデル氏はAppleから連絡が来るよりも前に、自分の会社でハードディスクドライブを記録媒体に利用した独自の携帯音楽プレーヤーを開発していた経緯があり、そのことも製品開発がスムーズに進んだ一因と考えられます。
I asked Tony Fadell about the iPod timeline for my fast project page. Summary: 😯. pic.twitter.com/mf0CfbAEtB
— Patrick Collison (@patrickc) January 12, 2020
[via Apple Insider]