「iMac Pro」、高負荷時のCPU温度や動作周波数などを調査した結果が明らかに

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「iMac Pro」ではスリムなオールインワンデザインのボディに高性能なCPUやGPUを搭載する為に、革新的なデュアルブロワー、大容量の放熱板、追加の通気構造が採用され、冷却性能が強化されていますが、Apple Insiderが、「iMac Pro」の基本構成モデル(Xeon 8コア/Radeon Pro Vega 56 8GB搭載)で高負荷時のCPU温度を測定した結果を公開しています。

「iMac Pro」、高負荷時のCPU温度や動作周波数などを調査した結果が明らかに

「iMac Pro」の基本構成モデルに搭載されているXeonは8コアで、動作周波数は基本3.2GHz、ターボブースト時は最大4.2GHzとなっていますが、テストの結果、動作周波数は単純な作業を行う際は最大4.2GHzまで上がるものの、高負荷な作業を行う際は最大3.9GHzまでとなることが分かりました。

まず、3Dベンチマークソフト「Cinebench R15」を使用したテストの場合、動作周波数は最大3.9GHzまでで、CPU温度が約94℃に達すると自動的に動作周波数は約3.6GHzに抑えられるようになっており、これによりCPU温度は92℃以下まで下がり、CPU温度が下がると動作周波数はまた3.9GHzに戻るといったサイクルを繰り返すようになっている事が分かりました。

なお、このテストを10回連続で行ったようですが、ファンの音はほとんど聞こえなかったそうです。

「iMac Pro」、高負荷時のCPU温度や動作周波数などを調査した結果が明らかに

次は、4K HEVC動画をApple ProRESに変換する作業を行うテストで、開始から30秒でCPU温度は75℃に、動作周波数は最大3.9GHzに達したそうです。

開始1分後にCPU温度は85℃まで上昇し、開始3分後には94℃に達したことから動作周波数は約3.6GHzに抑えられ、「Cinebench R15」のテストと同じように、CPU温度が94℃に達すると動作周波数が約3.6GHzに引き下げられ、CPU温度が下がると動作周波数が3.9GHzになるといった動作を繰り返すようになっており、このテストの際もファンの音は非常に静かだったそうです。

「iMac Pro」、高負荷時のCPU温度や動作周波数などを調査した結果が明らかに

最後は、2回目と同じHEVC動画の変換テストに加え、3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven」を同時に動かすという高負荷なテストを行い、CPU温度はテスト開始から30秒後には94℃に、GPU温度は64℃に達したそうです。

開始1分後にはCPUの最大動作周波数はこれまでのテストと同様に約3.6GHzに引き下げられ(GPU温度は67℃)、さらに開始3分後にはCPUの動作周波数は約3.3GHzまで落ち込み、最大動作周波数も3.6GHzに引き下げられ、GPU温度は72℃に達した模様。

最終的にこのテストを12分間実施したところ、CPU温度は約94℃のままで、CPUの動作周波数は3.2〜3.6GHz、GPU温度は72〜74℃の間で推移した事が分かりました。

流石にこのテストではファンの騒音もかなり大きくなり、「iMac 5K (2017)」の高負荷時と同等のレベルだったようですが、ここまでの高負荷をかける環境は非常に稀で、余程のことがない限り、ファンの騒音はあまり気にならないものと予想されます。

「iMac Pro」、高負荷時のCPU温度や動作周波数などを調査した結果が明らかに

また、上記テストの際の「Radeon Pro Vega 56」の「Unigine Heaven」のスコアは1667点と、「Unigine Heaven」だけを単独で動かした際の1831点から約10%低くなっており、「Unigine Heaven」に対するCPUの使用率は変わりないことから、システム全体が熱くなり過ぎることを防ぐためにCPU、GPUともに自動的に性能を抑える設計になっていることが分かります。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 高負荷環境(3.9GHz〜3.6GHz、90℃後半)でほとんどファンの音がしないってなかなか良い製品ですね。

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