「iPhone 7」のLTEモデムチップ、Intel製とQualcomm製で通信品質に差があることが明らかに
「iPhone 7」のアジア各国や欧州、一部米国のキャリア向けのモデル「A1778/A1784」にはIntel製のLTEモデムチップが採用されており、「iPhone 7」からはLTEモデムチップの供給はQualcommとIntelの2社体制となっているのですが、Cellular Insightsがテストした結果、Intel製モデムの通信品質がQualcomm製モデムよりも劣っている事が明らかになりました。
テストは両社のモデムを搭載した「iPhone 7 Plus」を使用し、電波基地局から少しずつ離れていくことで信号の品質を低下させていき、LTEの通信速度がどのように変化するかを調べたもので、バンドは北米で一般的なバンドであるバンド4/7/12で行われています。
下記がテスト結果ですが、全てのバンドでIntel製モデムの方が劣る結果となっており、Intel製モデムの方が電波状況が悪くなるのに伴い、Qualcomm製モデムよりも通信品質が悪くなっている事が分かります。
ちなみに、「iPhone 7」に搭載されている両社のモデムは基本性能にも少し差があり、上記テストの結果に何か関係しているのかもしれません。
【Intel XMM 7360】
・下り通信速度:最大450Mbps
・上り通信速度:最大100Mbps
・LTEカテゴリ:10
【Qualcomm MDM9645】
・下り通信速度:最大600Mbps
・上り通信速度:最大150Mbps
・LTEカテゴリ:12/13
なお、前述した通り、Intel製のモデムチップはモデル「A1778/A1784」にのみ採用されており、日本で販売されている「iPhone 7」シリーズについては全てQualcomm製モデムが搭載されています。
[via MacRumors]