「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

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「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

EarFunといえば10,000円以下という価格帯にも関わらず、音質を含めた総合力の高さが評判のブランドですが、そのEarFunからハイブリッド型ドライバーを搭載したワイヤレスイヤホンが登場しました。

それが同社が先月に発売した「EarFun Air Pro 4+」で、サンプルを頂いたので紹介します。EarFunとしては、ハイブリッド型ドライバーを採用するのは「EarFun Air Pro 4+」が初めてで、価格も13,990円と同社製品としては初の12,000円超えとなっています。

詳細は以下から。

目次

特徴や仕様

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

「EarFun Air Pro 4+」は、EarFunとしては初のハイブリッドドライバー構成と独自のドライバー配置技術を採用した完全ワイヤレスイヤホン。

10mmダイナミックドライバーとBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーが各1基ずつ搭載され、ドライバーの配置に関してもダイナミックドライバーに対してBAドライバーを11度傾けて配置し、両ドライバー間で発生する磁気干渉を抑制して高音域の減衰を最小化する独自開発技術の「オフアクシス配置音響構造(Nano Side-Fitted Acoustic Architecture、NSAA)」が導入されているのが特徴。

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

また、フィードフォワード/フィードバック方式を併用するハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能「QuietSmart 3.0」を搭載し、最大50dBのノイズ低減を実現する他、風切り音の抑制や外音取り込みの自然さも特徴となっています。

さらに、対応コーデックも多彩で、ハイレゾワイヤレス認証を取得し、QualcommのSnapdragon Soundにも対応しており、これによりaptX Adaptive(aptX Lossless含む)、LDACの両対応だけでなく、LC3(LE Audio)にも対応し、組み合わせるスマホに応じて様々なコーデックを選択可能。

その上、これまで同社製品だけでなく同じ価格帯のコスパに優れたイヤホンではLDACを有効化するとマルチポイント接続をオフにする必要があるなど、LDACコーデックとマルチポイント接続の併用が不可能でしたが、本製品では併用可能となったのも大きなポイント。

通話面では、左右各3基ずつの計6基のマイクを搭載し、cVc 8.0およびAI技術を活用したアルゴリズムにより通話時の環境ノイズを抑制しつつ声を明瞭に伝えてくれます。

他にも、IP55の防塵防水規格、低遅延ゲームモード、ワイヤレス充電対応、自動装着検出機能などにも対応し、バッテリー駆動時間はイヤホン単体で最大12時間(ANCオフ時)、ケース併用で最大54時間で、10分の充電で3時間使用可能な急速充電にも対応しています。

主な仕様

EarFun Air Pro 4+
ドライバー構成バランスドアーマチュア型
10mmダイナミック型
BluetoothBluetooth 6.0
対応コーデックLDAC, aptX Adaptive, aptX Lossless
LC3, AAC, SBC
ハイレゾ認定
ANCQuietSmart 3.0
最大50dB
外音取り込み
自動装着検出
マルチポイント
低遅延モード
Auracast
Google Fast Pair
連続再生時間
(イヤホン単体)
ANCオフ:最大12時間
ANCオン:最大8時間
連続再生時間
(充電ケース利用)
ANCオフ:最大54時間
ANCオン:最大36時間
ワイヤレス充電
防水規格IP55 (イヤホンのみ)
重さ充電ケース込み:54.0g
カラーブラック・ホワイト

同梱品や外観デザイン

まず同梱品は本体以外では説明書類と充電用のUSB-C – USB-Aケーブルとシリコンイヤーピースで、イヤーピースは本体に標準で装着されているものを含めると「XS / S / M / L / XL」の5サイズが用意されています。

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

充電ケースはブラックの艶消しの樹脂製で、正方形に近い形状となっています。また、中央下部に指を当てる箇所が設けられており、開けやすいよう設計されています。イヤホン込みの充電ケースの重さの実測値は53g。

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充電ケースの背面は何もなく、底面にUSB-Cポートとペアリング用のボタンが搭載されています。中華系メーカーのイヤホンにはゴールド系の装飾があしらわれていることが多いのですが、EarFunは後述するイヤホン本体を含めてシンプルなデザインが多いので、万人受けするデザインかと思います。

「AirPods Pro 2」の充電ケースとの大きさ比較が下記画像。厚さの違いが良く分かります。

充電ケースはこんな感じで開く設計になっており、大きく開くので、取り出し易く、収納もし易いです。このタイプの収納方法は筆者は初めてで、一見すると落ちそうな収納方法に見えますが、マグネットでしっかりと吸着される為、振っても落ちるようなことはありませんでした。

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

イヤホン自体のデザインはステム(棒状の部分)があるイヤホンとしてはオーソドックスな形状。イヤホン単体の重さの実測値は約5.1g。

「AirPods Pro 2」に似た形状ではあるものの、「EarFun Air Pro 4+」は「AirPods Pro 2」よりも一回り大きく、ストレートな形状。

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン
右はAirPods Pro 2

ノズルは楕円形となっており、以前にレビューした「EarFun Air Pro 4i」と同じ形状。イヤーピースも専用の物が付属しています。ノズル形状だけでなく、装着感やノイズ低減性能にも関わるのでサードパーティのイヤーピースに交換する場合は注意が必要。

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装着感

「EarFun Air Pro 4+」の装着感に関しては、耳穴の奥にしっかりと入れるタイプというよりも耳穴を軽く塞ぐ感じで、圧迫感は少なく、軽快な装着感となっています。どちらかというとAppleの「AirPods Pro」に似た感じ。

触るとステム(棒状の部分)が横に飛び出ているような感じがしますが、それでもイヤーピースのサイズを間違っていなければ頭を振って落ちるようなことはなく、安定感はあります。

音質等

ノイキャン性能

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

ノイズキャンセリング機能に関しては、同社独自の「QuietSmart 3.0」技術を搭載し、最大50dBのノイズ低減を謳っていまます。

実際に屋外や電車内などでテストしてみたところ、特に電車内の騒音や路上の車の騒音の重低音域をほぼ無音レベルまで抑えてくれます。ただ、車の接近する音など中高域がやや残る印象で、家の中のテレビの音声などもある程度残ります。ノイキャン性能だけで見ると過去にレビューしたノイキャンに特化したモデル「EarFun Air Pro 4i」の方が優れている印象。

また、ノイキャンだけでも「AI聴覚適応型ANCモード」「AI適応型ANCモード」「手動調整」「風のノイズキャンセリング」といった感じで4種類も搭載されているのが特徴。各モードの詳細は下記の通り。ただ、モードを変更してもあまり効果の違いは感じられず、手動調整の強度変更も場面によってはかなり分かり難い感じです。

  • AI聴覚適応型ANCモード
    • AIアルゴリズムによって外耳道形状の個人差を考慮しながら聴覚に対して最適なノイキャン効果を提供してくれるモード
  • AI適応型ANCモード
    • AIアルゴリズムによって外部環境のノイズに合わせてノイズ低減の強さが自動的に調整されるモード
  • 手動調整
    • その名の通り、手動でノイズ低減度合いを調整出来るモードで、最小からマックスまで4段階で調節可能
  • 風のノイズキャンセリング
    • 風の強い環境あるいは地下鉄の駅などの場合にふさわしいモードで、イヤホンのマイクに当たる風切りオンを低減してくれます。

外音取込モード

「EarFun Air Pro 4+」の外音取込モードですが、かなり自然な感じに調整されている印象です。

外音取込モードも「デフォルト」と「バランスが良い」の2種類が用意されており、「デフォルト」だと音声などが増幅されている感が否めないものの、「バランス」モードの方がより人の声がイヤホンをしていない声に近い感じです。

音質等

「EarFun Air Pro 4+」は、冒頭でも触れた通り、Qualcomm QCC3091チップを搭載し、Bluetooth 6.0とSnapdragon Soundに対応しており、CD音質のロスレス再生が可能な「aptX Lossless」や状況に応じて音質と遅延を最適化する「aptX Adaptive」、そしてハイレゾ相当の音質の「LDAC」に対応している他、次世代のBluetoothオーディオ規格である「LE Audio」にも対応しており、あらゆるデバイスで高音質なサウンドを楽しめるのが特徴となっています。

実際に手持ちのAndroidスマートフォンとLDACコーデックで接続し、ハイレゾ音源で視聴してみましたが、まず初めにバランスが良いなと思ったのが正直な感想。高音や低音に偏っている訳ではなく、バランス良く、自然な音色表現といった感じ。また、適度にメリハリ感を聴かせたバランスで、POPSに合っているかと思います。

同社製品ではお馴染みのイコライザー機能も各種搭載されているので、自分好みの音質に変えることも可能。

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

「EarFun Air Pro 4+」の特徴の1つとして、2台のデバイスに同時に接続できるデュアルデバイス接続(マルチポイント接続)がLDACと併用が可能になったこと。他社製品も含めてコスパに優れたモデルはマルチポイント接続とLDACが併用出来ない問題があったのですが、これが解決されています。

ただ、実際に併用しようとすると、注意文が表示される為、安定性を追求するのであれば併用は止めた方が良さそうです。

他にも、LE Audioも利用でき、Auracastと呼ばれる一対多の音声共有が可能となる仕組みにも対応しています。

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

装着検出機能も搭載されているので、イヤホンを装着すると以前に再生していた楽曲が自動で再生され、外すと自動で停止してくれます。タッチ操作のカスタマイズ機能も細かなオプションが用意されており、ノイズキャンセリングは「ノーマルモード」を介さず、「外音取込モード」と「ノイキャンモード」のみを行き来出来るようにも設定可能なのが同社製品の特徴。「ノーマルモード」にすることはほぼないと思うので、これは嬉しい設定です。

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

他にも、音声ガイダンスの細かな設定、聴力に与える影響を減らしてくれる聴力健康機能、家の中で音を鳴らして見つけられるイヤホンを探す機能など、様々なオプションも用意されており、

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

まとめ

「EarFun Air Pro 4+」 レビュー|ハイブリッド型ドライバー搭載 & 多彩なコーデックに対応したワイヤレスイヤホン

「EarFun Air Pro 4+」は、ハイブリッドドライバーによるバランスの良いサウンド、実用十分なノイズキャンセリング機能、LDACやaptX Adaptiveなど多彩な対応コーデック、LDACとマルチポイントの両立、装着検出機能など、ほぼ全部入りにも関わらず、価格は1万円台前半と相変わらずのコストパフォーマンスが特徴。

通常価格は13,990円ですが、2026年1月10日までの期間限定で、Amazonでは決済時にクーポンコード「EFPLUSKN」を入力することで25%オフの10,493円(税込)で購入可能です。

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