Microsoftの「HoloLens 3」開発断念に関する続報
ここ数日、Microsoftの複合現実ウェアラブルデバイス「HoloLens」の次期モデルである「HoloLens 3」が登場するしないで情報が錯綜していますが、「HoloLens 3」の開発プロジェクトは廃案になったと報じていたBusiness Insiderが更なる情報を公開しました。
その続報によると、「HoloLens 3」のコードネームは「Calypso」と呼ばれていて、昨年にキャンセルされ、このプロジェクトに携わっていたスタッフ全員が他のプロジェクトに配置転換されたか、他社に転職したようです。
また、「Calypso」はより堅牢な設計で、バッテリー駆動時間が長く、屋外の環境でも使用出来るようにする予定だったようで、このデバイスがキャンセルされた理由は、SamsungのARデバイス(コードネーム:Bondi)を含む他のプロジェクトにエンジニアリングリソースを投入したい為だそうです。
Microsoftはもはや「HoloLens 2」の後継モデルに積極的に取り組んでおらず、米軍向けのコードネーム「Atlas」と呼ばれるカスタムモデルには取り組んでいるものの、一般ユーザーが購入したり開発したり出来るようなものではないとのこと。
さらに、Business Insiderは、MicrosoftがOSとデータをクラウドからデバイスに直接ストリーミングするエッジコンピューティングヘッドセットのアイデアを検討しているとも報じており、このアイデアはまだ初期の計画段階にあり、今後大きく変更されたり、キャンセルされる可能性もあるそうです。
Samsungと提携して新たなMRデバイスの開発を行うとの噂もありますが、「HoloLens」の開発責任者であるAlex Kipman氏がBusiness Insiderの報道に反論している他、CNETによると、Microsoftの広報担当者は「Microsoft HoloLensは、MRやメタバースなどの新たなカテゴリーに向けた当社の計画において、依然として不可欠な部分だ。当社は引き続き、HoloLensおよび今後のHoloLens開発に取り組んでいく」とコメントしており、「HoloLens」の今後がどうなるのかはもう少し様子を見るしかなさそうです。
[via Windows Central]
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