「HoloLens 3」は登場しない可能性が浮上 − 開発チーム内の方向性の不一致などが要因との情報
「HoloLens」はMicrosoftのヘッドマウントディスプレイ(HMD)方式を採用した複合現実ウェアラブルデバイスで、既に第2世代モデルである「HoloLens 2」まで発売されていますが、その次期モデルである「HoloLens 3」は登場しない可能性が浮上しました。
これはBusiness Insiderが内部関係者の話として報じたもので、「HoloLens 3」のプロジェクトは廃案となった模様。
その背景として、開発チーム内では「HoloLens」の今後の方向性に関する意見の相違やその他のトラブルが原因で分裂状態に陥っており、1つの派閥はメタバースをメインターゲットとするソフトウェアに焦点を設定することが理想的であると考えているようで、他の派閥はハードウェアに焦点を当てることを支持している模様。
また、「HoloLens」は企業や軍の顧客を中心に展開されていますが、一部のスタッフは一般消費者もターゲットに拡大するべきとの考えがあるようです。
他にも、昨年末に報じられたSamsungとの「HoloLens」プロジェクトでの協業も影響しており、Samsungは自社がソフトウェア面に注力する代わりにMicrosoftがハードウェアを担当することを望んでおり、これに対し一部の関係者は快く思っていないようです。
これらの結果、「HoloLens」の開発チームのスタッフがMicrosoftからMetaなどのライバル企業へ転職する動きが活発化してきているようで、実際に「HoloLens 3」が登場しないのかはまだ分かりませんが、もし一部のスタッフで開発が細々と継続されたとしても登場時期はかなり先になることが予想されます。
[via Windows Central]
[kanren id=”140472″ target=”_blank”]