Apple、壁掛け型スマートホームディスプレイを早ければ来年3月に発表か
BloombergのMark Gurman氏が、精通した関係者の話として、スマートホーム市場でライバルに追いつくことを目指しているAppleは、家電製品のコントロールやテレビ会議、AIを使ったアプリ操作などが可能な壁掛け型ディスプレイという新たな製品カテゴリの発表に向け準備を進めていると報告しています。
Appleは早ければ3月にもこのデバイスを発表する予定で準備を進めており、コードネームは「J490」で、Apple Intelligenceにも対応した製品になる見込み。
6インチのディスプレイを搭載し、正方形の「iPad」のようにも見え、「iPhone」を2台並べたくらいの大きさで、ディスプレイの周囲には厚いベゼルがあるとのこと。前面上部にはカメラを搭載し、充電可能な内蔵バッテリーや内蔵スピーカーも搭載され、カラーラインナップはブラックとシルバーの2色展開になるようです。
watchOSとiOSのスタンバイモードを足して2で割ったようなタッチインターフェイスを備えているものの、SiriとApple Intelligenceを使って音声で対話することが期待されています。また、このデバイスはAIがアプリケーションやタスクを正確にコントロール出来るシステム「App Intents」を中心に設計されているとのこと。
また、このデバイスは家電製品を操作したり、Siriとチャットしたり、AppleのFaceTimeソフトウェアを使ってインターホンセッションを行ったりする手段として発売され、Webブラウジングやニュース、音楽再生といったAppleの純正アプリも搭載される他、ユーザーはメモやカレンダー情報にアクセスでき、写真のスライドショーも表示可能。
搭載されるOSのコードネームは「Pebble」と呼ばれており、人がどれくらい近くにいるかを判断するセンサーが搭載され、距離に応じて自動的に機能を調整し、例えば、ユーザーが数フィート離れている場合は気温を表示し、近づくと家庭用サーモスタットを調整するパネルが表示するといった機能が予想されています。
ホーム画面はグリッド表示であるもののカスタマイズ可能で、株価や天気、予定をチェックするためのウィジェットを表示できる他、主要なホームコントロールを強調するように表示したり、お気に入りのアプリを素早く起動する為のドックなどが用意される模様。
Appleは開発段階でこのデバイス向けのApp Storeを立ち上げることも検討したものの、少なくとも初期バージョンではApp Storeは搭載されていないようです。
なお、Appleはこのデバイスにアームが付いてディスプレイを自由に動かせるより高価な後継モデルも開発中で、こちらは1,000ドル(約15万円)になる可能性があるとみられていますが、今回報告されたデバイスはより安価な価格設定となり、「Echo Show」や「Nest Hub」といった競合製品に近い価格帯になると予想されています。
コメント