「Apple Vision Pro」の安価なモデルの発売時期は2025年末、第2世代モデルは早くても2026年末か ー ARメガネの開発を再開との情報も
BloombergのMark Gurman氏が、毎週日曜恒例のニュースレター「Power On」の最新号で、Appleの「Vision Pro」の今後の製品計画について最新情報を報告しています。
「Vision Pro」は今年2月に米国で発売され、まもなく日本などの国でも発売される予定ですが、これら新しい市場に投入するためにはハードウェアを少し調整する必要があったようで、米国版のコードネームは「N301」なのに対し、新しいモデルのコードネームは「N301A」となっているそうです。ただ、この調整部分の詳細は不明。
また、Appleにとっての大きな課題は「Vision Pro」のより安価なバージョンを開発することで、同社は既に何年も前からそのようなデバイスの開発に取り組んでおり、1,500〜2,000ドルで販売することを目指している模様。(現行のVision Proは3,500ドル〜)
その安価なモデルのコードネームは「N107」で、現在、Appleの「Vision Pro」担当チームの焦点となっており、早ければ2025年末にもこの製品を市場に投入したいと考えており、この計画は昨年に「Vision Pro」が発表される前から進められていたそうです。
問題はAppleが重要な機能を維持しながらコストを下げるのに苦労していることで、その問題を解決する為、AppleはMacやiPhoneに依存したものにすることを検討しており、これにより「Vision Pro」を完全に独立した製品にするために必要な処理能力や部品のコストを削減できるとみられています。また、「N107」の試作機は「Vision Pro」よりも視野が狭くなっているそうです。
さらに、優先順位は低いものの、Appleは「Vision Pro」の第2世代モデルも開発中で、そのコードネームは「N109」と呼ばれており、見た目は現行モデルとよく似ているものの、より高速なプロセッサと外部カメラの改良が含まれ、より軽量で快適なものにする方法も検討されています。
この第2世代モデルの登場にはまだ時間がかかる見込みで、早くても2026年末になるとみられています。
他にも、同社はAR専用メガネの開発にも改めて取り組んでおり、これはユーザーが一日中簡単に装着できる軽量のメガネ型デバイスで、2027年頃の発売が噂されているものの、Gurman氏がApple社内で話を聞いた限りでは数年以内にメガネが完成するとは誰も考えていないようです。
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