「Pixel Watch 3」はUWB (超広帯域無線通信) をサポートか ー GoogleがUWBベースのウォッチ認証機能を準備
Googleの「Pixel Watch」シリーズではBluetoothを使って「Pixel」シリーズのロックを解除出来る「Watch Unlock(ウォッチ認証)」が利用可能ですが、Googleが同機能にBluetoothではなくUWB(超広帯域無線通信)を使用する方向で準備を進めていることが分かりました。
これは9To5Googleが「Play Services」アプリの最新版のAPKファイルを調査したことから明らかになったもので、現在のウォッチ認証はBluetoothの測距方法を用い、スマホが「Pixel Watch」から一定の距離内にいる間、自動的にロックを解除出来る仕組みですが、Googleは同機能にUWBを使用するためのコードの導入を開始しています。
見つかったコードは「ActiveUnlock__enable_uwb_ranging」や「ActiveUnlock__enable_uwb_ranging_validation」で、「ActiveUnlock」はGoogle内部でのウォッチ認証の呼び名となっています。
また、インドネシアやウクライナなど、一部の国ではUWBがまだ許可されていない為、Googleはこれらの地域にいる場合にUWBを用いたウォッチ認証を自動的にオフにする方法も準備しており、未対応の国に移動した場合に表示される「ウォッチ認証が一時的にオフになっています」や「この国ではUWBを利用できません。ウォッチ認証は引き続き利用可能ですが、僅かな遅延や精度の低下は発生する可能性があります」といった通知に関する記述も見つかっています。
僅かな遅延や精度の低下は発生する可能性があるとのことなので、UWBベースのウォッチ認証はより速くなる他、精度が向上することが予想出来ます。
UWBベースのウォッチ認証を使用するにはスマホ側と時計側の両方がUWBのチップを搭載している必要があり、現時点では「Pixel 6 Pro」以降のProモデルはUWBをサポートしているものの、「Pixel Watch」シリーズはサポートしていない為、今秋の発売が噂されている次期Pixel Watchこと「Pixel Watch 3」はUWBをサポートすることが予想出来ます。
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