「Apple Vision Pro」の米国での需要は減速、世界発売も早まる?? ー フルモデルチェンジは2027年との予測も

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「Apple Vision Pro」の米国での需要は減速、世界発売も早まる?? ー フルモデルチェンジは2027年との予測も

Apple関連の情報では定評のあるアナリストのMing-Chi Kuo氏が、Appleの空間コンピューター「Vision Pro」の米国での販売状況や全世界での発売、新モデルに関する情報などを報告しています。

詳細は以下の通り。

米国市場の需要は大幅に減速

米国市場での「Vision Pro」の需要が大幅に減速しており、現在の出荷までの日数は3〜5日(3月上旬)まで改善されています。1月19日の予約開始後は一時的に出荷時期が3月上旬までずれ込んでいたことから、「Vision Pro」は予約開始後にアーリーアダプターの購入により完売したものの、需要は急速に減速し、現在に至っている。

「Vision Pro」を値下げするか、より魅力的なアプリケーションが登場しない限り、米国市場での出荷台数の伸びは限定的なものになるとみられています。今年の米国での出荷台数は20万〜25万台と予想されており、Appleの当初の予測である15万〜20万台よりは良いが、それでもニッチな市場であることに変わりないとのこと。

米国外での発売の見通し

米国外の国々での発売については、米国市場での需要の伸びが限定的である為、供給が改善されればグローバルでの発売スケジュールの前倒しも有り得ると予想しています。ただ、実際の発売時期は各国の規制に対応するためのAppleのソフトウェア修正にかかるスケジュールによるところが大きい模様。

同氏はAppleが今年の「WWDC」の前により多くの国で発売する可能性があると引き続き予測しています。

サプライチェーンの生産も拡大

サプライチェーンの生産も拡大しており、この1ヶ月の間に一部のサプライヤーが今年の生産台数を50万〜60万台から70万〜80万台に拡大したようです。これは米国市場のアーリーアダプターからの需要が予想を上回ったことに加え、グローバルでの発売後の出荷時間を短縮するためではないかと予想されています。

返品率

発売後に一部で話題になった返品率については、同氏が調査したところ、「Vision Pro」の現在の返品率は1%未満で異常は無いとのこと。ただ、返品の20〜30%がユーザーが「Vision Pro」の設定方法を知らないことによるものだそうです。

新モデルの予測

最後に、Appleはスペックをダウングレードした廉価版とスペックアップした新モデルとリリースすると予想されていますが、同氏の最新の調査によると、現時点ではAppleはまだどちらの製品のプロジェクトも正式にはスタートしていないようで、同氏は新型「Vision Pro」のプロジェクトは2025年第4四半期〜2026年第1四半期に量産が開始されると予想しています。

また、新プロジェクトはスペックの変更よりも生産とサプライチェーン管理の効率化に重点が置かれ、コスト削減が目的で、製品仕様の変更は限定的なものになるとも予想しています。そのことから、大幅な仕様変更が行われる新モデルの量産開始は2027年になる可能性があるとのこと。

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