Fossil、スマートウォッチ事業から撤退へ
The Vergeによると、Fossilがスマートウォッチ事業からの撤退を決めたことが明らかになりました。
FossilはGoogleのWear OSをベースにしたスマートウォッチを数年前から製造・販売しており、Wear OSの登場初期の頃は最も注目されたメーカーだったものの、2021年にWear OS 3がリリースされると、SamsungやGoogleの影に隠れてしまい、最後に発売した「Fossil Gen 6 Wellness Edition」は中途半端な評価となっています。
昨年末には既存モデルの大幅値引きが行われ、Fossilの販売店の従業員が同社はもうスマートウォッチを発売しないと述べていたことも明らかになり、撤退が噂されていたのですが、今回、The Vergeが同社に取材したところ、広報担当のAmanda Castelli氏がスマートウォッチ事業から撤退することを正式に認めました。
Amanda Castelli氏は、今後、スマートウォッチを製造することはないことを明らかにし、これにはWear OSを搭載したモデルだけでなく、クラシックな時計と電子ペーパーディスプレイを組み合わせたハイブリッドモデルも含まれます。
スマートウォッチを取り巻く環境がここ数年で大きく進化した為、我々はスマートウォッチ事業から撤退するという戦略的決断を下しました。Fossilグループは、当社の中核的な強みと、引き続き力強い成長機会を提供する事業の中核分野である、自社ブランドおよびライセンス・ブランド名によるエキサイティングで伝統的な時計、ジュエリー、レザーグッズのデザインと販売にリソースを注力します。
なお、新型のスマートウォッチが今後登場することはないものの、既存のモデルを使用しているユーザーに対するサポートは継続するとのこと。