「iPhone 14 Pro」に搭載の「A16」チップは「A14」「A15」チップと同じ5nmプロセス採用か
Apple関連の情報では定評のあるアナリストのMing-Chi Kuo氏が、台湾TSMCのロードマップによるAppleの「A」シリーズや「M」シリーズチップに関する最新情報を報告しています。
そのロードマップによると、3nmプロセスの「N3」や4nmプロセスの「N4P」を用いたチップの量産は2023年以降に開始される予定で、Appleが今年後半に発売する新製品に使用出来る最新技術は5nmプロセスの「N5P」と4nmプロセスの「N4」となり、「N4」は「N5P」に対して優位性がないことから「iPhone 14 Pro」シリーズに搭載される「A16」チップは引き続き5nmプロセスの「N5P」を使用するとみられています。
ちなみに、現行の「A15」チップもTSMCの5nmプロセス「N5P」で製造されており、同氏の予測が正しければ、「A16」チップでの性能や省電力性能の向上は小幅に留まる可能性があり、「A16」チップを搭載するという決定はマーケティング的な意味合いが強いと予測されています。
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A15 is made by TSMC N5P. Because N4 has no advantages vs. N5P, it's reasonable for A16 to stick with the N5P, implying that improvements in performance and power-saving from A16 should be limited. Naming iPhone 14 Pro's chip as A16 is more of a marketing purpose.— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) May 29, 2022
また、デザインが刷新されると言われている新型「MacBook Air」には引き続き「M1」チップが搭載されると予想しています。
新型「MacBook Air」はデザイン刷新が大きなセールスポイントとなることから新型チップを搭載しなくても影響が少ないことと、「M2」チップでの性能向上を訴求するのであれば、2023年の「N4P」や「N3」で製造した方が効果的であることから、「M2」チップのデビューを次期「MacBook Pro」に取っておく可能性があるとのこと。
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There is nothing bad with naming a minor-upgrade CPU of all-new design MBA as M2, which can also help new MBA sales. But if M2 series aims to bring great upgrades vs. M1 series and further enhance Apple Silicon's brand image, using 2023 N3/N4P wafer for M2 is better.— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) May 29, 2022