iFixit、「iPhone 11 Pro Max」の分解レポートを公開 − 双方向ワイヤレス充電に関する部品も??
本日、iFixitが、「iPhone 11 Pro Max」の分解レポートを公開しました。
「iPhone 11 Pro Max」のロジックボードは、2層式で「iPhone XS Max」に比べてより高密度で、「A13 Bionic」プロセッサのRAMは4GBでSK Hynix製、通信モデムはIntel製、64GBのフラッシュメモリは東芝製となっていることが分かりました。
また、バッテリーは先日に明らかになっていた通り、L字型の1セル構造で、容量は15.04Wh(3.79V/3969mAh)と「iPhone XS Max」の12.08Wh(3.80V/3179mAh)よりも大幅に増えており、「iPhone 11 Pro Max」のバッテリーの各種サイズは、厚さ4.6mm、容積23.8cm³、重量59.6gで、「iPhone XS Max」のものに比べ、厚みは0.7㎜、体積は4.2cm³、重さは13g増加しており、この大きさの違いが容量アップに繋がっているようです。
さらに、バッテリーの下部にこれまではなかった新しい小型の基板が搭載されていることに加え、バッテリーのコネクタが1本増えていることが分かっており、「iPhone」の電源を入れた状態で片方のコネクタを外すと、Lightningポートからは充電可能なものの、ワイヤレス充電は不可能になることから、そのコネクタはワイヤレス充電のコイルに繋がっているものとみられています。
また、そのコネクタを戻すと高温に関する警告が表示されたそうで、このコネクタはバッテリーの温度センサーに繋がっており、これらが双方向ワイヤレス充電機能に何か関係があるのではないかとみられていますが、単なるバッテリー管理機能に関係しているものではないかとの声もあります。
ちなみに、この件について、iMoreのRene Ritchie氏は双方向ワイヤレス充電機能に関するハードウェアは搭載されていないと否定しています。
Update: It’s my understanding bilateral inductive charging wasn’t pulled from the iPhones 11.
It was never slated for production and there isn’t anything in there that could be enabled later.
(It would also be dumb to ship it without Watch support…) https://t.co/vXQxM4T3Yf
— Rene Ritchie (@reneritchie) September 21, 2019
最後に、先日、カメラ専用の2GB RAMが搭載されているのではないかとの噂もありましたが、これについてもカメラ周りの部品はこれまでと変わりなく、専用RAMの存在は確認できかなったそうです。
なお、「iPhone 11 Pro Max」の修理し易さを示すスコアは10点満点中6点(点数が高い方が修理し易い)で、スコアを下げている要因としては、背面のガラスが割れた場合、全ての部品を取り外してシャーシ全体を交換する必要があることなどが挙げられています。