【レビュー】信頼性の高い定番構成を採用したミニPC『GEEKOM A8 2026エディション』ー 超小型サイズで高品質な設計も特徴

台湾GEEKOMより、ミニPC「GEEKOM A8」の2026年モデルを提供頂いたので紹介します。
「GEEKOM A8 2026エディション」は、容量約0.47Lという手の大きな男性であれば手の平に隠れてしまうかどうかといったくらいの超小型筐体にAMDのSoC「Ryzen 7 8745HS」を搭載したコストパフォーマンスに優れたミニPCとなっており、日常業務、軽量クリエイティブ作業、家庭用マルチメディアアプリケーションなど多様なシーンをこなすことが可能。
RAMは16GB、ストレージ(SSD)は1TBとなっていますが、RAMは最大64GB、SSDは最大2TBまで拡張可能。最近はユニファイドメモリで後から増設出来ない製品も増えてきているものの、本製品は将来的に拡張することも出来るので、最初の導入コストを抑えることも可能な1台となっています。
詳細は以下から。
GEEKOM A8 2026エディションの仕様
まず、「GEEKOM A8 2026エディション」のスペックをまとめると下記の通り。
| 本体サイズ | 112.4×112.4×37㎜ |
| CPU | AMD Ryzen 7 8745HS |
| GPU | AMD Radeon 780M |
| RAM | 16GB DDR5-5600MHz SODIMM (空きスロット×1/合計最大64GB) |
| ストレージ | SSD NVMe x4 Gen 4 1TB (最大2TB) |
| ポート (後部) | USB4×1 USB-C (USB 3.2 Gen 2)×1 USB-A (USB 3.2 Gen 2) ×1 USB-A (USB 2.0)×1 2.5Gbps LANポート×1 HDMI 2.0×2 SDカードスロット1 ×1 |
| ポート (前面) | USB-A (USB 3.2 Gen 2) ×2 3.5㎜ オーディオジャック×1 電源ボタン |
| イーサネット | Intel 10/100/1000/2500 Mbps |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E |
| Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
| OS | Windows 11 Pro |
搭載するAMD Ryzen 7 8745HSは、CPUコアには「Zen 4」アーキテクチャ、GPUコアには「RDNA3」アーキテクチャを搭載し、8コア16スレッド、クロックは最大4.9GHz。GPUはプロセッサ内蔵のRadeon 780M Graphics(動作周波数:2600MHz)となります。

RAMは16GBのDDR5-5600 SODIMMがシングルチャネル構成で搭載されており、空きスロットが1つあり、両スロット合計で最大64GBまで拡張可能。後々のベンチマークでも紹介しますが、シングルチャネル構成はデュアルチャネル構成よりもかなりパフォーマンスが低下する為、出来れば後から増設するなりしてデュアルチャネル構成にすることをオススメします。昨今のメモリやSSDの高騰の影響で、今年に入ってからミニPCはGEEKOMだけでなく、各社ともシングルチャネル構成のモデルが多くなっており、少しでもコストを抑える為の対策の1つとなっている感じ。
ストレージは1TBのM.2 2280 PCIe 4.0 SSDが搭載されており、スロットは1つだけで、最大2TBまで拡張可能。
インターフェースの詳細は下記の外観チェックのところで後述しますが、USB4ポートを2つ搭載しているのが最大の特徴で、ディスプレイ出力はHDMI×2とUSB4×2で最大4画面への同時出力に対応しています。
無線関係はWi-Fi6EとBluetooth 5.2に対応しており、OSは「Windows 11 Pro」を搭載し、「Windows 11 Pro」のライセンス形態は「リテール」となっていました。

外観デザインや内部設計など

本体サイズは112.4×112.4㎜で、厚さは37㎜という手のひらに乗るほどの超コンパクトなサイズ感が特徴。ミニPCの中ではかなり小型な部類に入るので、デスクをスッキリさせたい人には最適なモデル。また、スタイリッシュなアルミ筐体で高級感があり、デザイン性も高いのも特徴。コスト削減で樹脂性筐体に戻すメーカーも多い中、拘りを感じる部分となっています。


同梱品は左から、説明書類、ACアダプタ、電源ケーブル、HDMIケーブル、VESAマウントアダプタといった構成。

ACアダプタは同社製品ではお馴染みのShenzhen Hyleton Technology(深圳市海龙通科技)製の120W出力モデル。サイズは約97×63×22㎜で、重さは電源ケーブル込みで約375g。

前面にはUSB-A (USB 3.2 Gen 2) が2つと3.5㎜オーディオジャックのみのシンプルなインターフェース。

本体側面にSDカードスロットが搭載されているのがGEEKOM製ミニPCの特徴。他社製品ではなかなかないので、カメラなどを良く使うユーザーにとっては嬉しいところ。


背面のインターフェースは、USB4、USB-C (USB 3.2 Gen 2)、USB-A (USB 3.2 Gen 2)、USB-A (USB 2.0)、
2.5Gbps LANポート、HDMI 2.0が2つといった構成。USB4とUSB-C (USB3.2 Gen 2) は8K@60Hz、HDMIは4K@120Hzのディスプレイ出力に対応しており、最大4画面に同時出力がハブを用意することなく簡単に構築可能。

ミニPCは底面までデザイン性を考えていない製品が多い中、「GEEKOM A8 2026エディション」は底面もスッキリとしたシンプルな構造となっており、余計なものが一切ありません。ただ、内部にアクセスするにはゴム足を外す必要があるのは拡張性を考慮すると少し面倒臭いところ。

開封すると放熱シートが貼られたカバーがあり、内部にアクセスするにはそれも外す必要あり。開封する際はアンテナ線が底蓋に繋がっている為、断線しないよう注意が必要。ネジは通常のプラスネジなので、特別な工具等は不要です。

内部構造はこんな感じ。上述した通り、M.2 2280スロットは1つのみで、SSDを増設する場合は換装といった形に。RAMスロットは2つ用意されており、シングルチャネル構成なので1つ空きがある状態。各ポート類にはクッション材が貼られており、内部の品質にもきちんと配慮されている印象。

RAMは人気のCrucial(Micron)製で、16GBのDDR-5600が1枚。昨年であればこのレベルのモデルであれば32GB RAMが基本でしたが、RAM高騰が大きく影響しています。

SSDはWodposit製で「WPBSN4M8-1TGP」という型番のM.2 2280 PCle Gen4x4 NVMe SSD 1TB。このSSDは過去にも別のモデルに搭載されており、実際のパフォーマンスは後述します。

無線モジュールはAW-XB591NFで、MediaTek MT7922A22Mを備え、Wi-Fi 6E対応の無線LANとBluetooth 5.2を利用可能。

GEEKOM A8 2026エディションの特徴
長年採用され続けている信頼性の高い定番構成
Ryzen 7 8745HSプロセッサとRadeon 780M内蔵グラフィックスの組み合わせは一見すると数世代前の構成で古く感じてしまいますが、日常用途から画像・動画編集といったクリエイティブ作業までまだまだ快適に対応可能。単なるスペック重視の新製品ではなく、長年市場で評価され続けてきた信頼性の高い定番構成として、安定した性能を発揮してくれます。
下記はPCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークである「PC Mark 10」のスコアですが、PCの基本性能を測るテスト「Essentials」、ビジネスアプリの処理性能を測るテスト「Productivity」、コンテンツ制作作業を想定したテスト「Digital Content Creation」は快適にこなせる性能となっており、弱点としてはゲーム性能だけといった感じ。

次はハイエンドPCからタブレットPCまで利用できる定番3Dベンチマークソフト「3DMark」で測定した結果が下記の通り。スコア的にはRAMがシングルチャネル構成ということもあってか、あまり伸びず。
| テスト | 測定内容 |
|---|---|
| Night Raid | 「Time Spy」よりも軽量化されたテスト、CPU統合グラフィックスを備えた軽量デバイス向けのDirectX 12ベンチマーク |
| Fire Strike | ゲーミングPC向けのDirectX 11ベンチマーク |
| Steel Nomad | 「Time Spy」に代わるベンチマークで、非レイトレーシングゲームの性能を測定するための推奨ベンチマーク |
| Steel Nomad Light | CPU統合グラフィックスを備えた軽量デバイスの性能を測定するための推奨ベンチマーク |
| Solar Bay | マルチプラットフォーム対応レイトレーシングベンチマーク |
| Speed Way | DirectX 12 Ultimateを利用したレイトレーシングベンチマーク |
| Time Spy | DirectX 12環境下でのパフォーマンスを評価 |

ストレージのデータ転送速度を測定できる定番ベンチマークソフト「CrystalDiskMark 9」を使って搭載SSDの性能を測定した結果は下記の通り。

シーケンシャルリードが約7,000MB/s、シーケンシャルライトが約6,100MB/sと、PCIe 4.0 x4の規格の上限に近い数値が出ており、Wodposit製とあまり日本では馴染みのないメーカーのSSDであるものの、十分過ぎる性能となっています。
ゲーム性能に関しては、「ファイナルファンタジー XV」や「ファイナルファンタジーXIV 黄金のレガシー」といった重量級ゲームのベンチマークではFHD解像度では厳しい結果でした。HD解像度であれば何とかプレイ可能といった状況。「Apex Legends」であればFHD解像度(画質は標準設定)で平均60FPSほどといった感じで、画質設定を落とすことでもう少しスムーズにプレイ出来るものと予想されます。


また、Ryzen 7 8745HSプロセッサは最近のプロセッサではほぼ標準搭載となりつつあるNPUを搭載していないのですが、NPUを使う機会がまだ整っていないのも現状で、AI処理などをフルに使うようなユーザーはもう一つ上のランクのミニPCを購入した方が良いと思います。
超小型なのでデスク周りもすっきり
本機は超コンパクトサイズなので、デスク周りをすっきり整えることが可能。限られた居住スペースにも最適で、空間を有効活用できます。
下記画像は実際に28インチディスプレイと並べてみた画像ですが、ディスプレイ下に置いても邪魔にならないサイズ感で、VESAマウントアダプタを使えばディスプレイの背面にも取り付け可能なので、さらにデスクを省スペース化することも可能です。

コンパクトサイズなのに熱問題も心配無し
ミニPCはその大きさから熱問題への対応が気になるところで、製品によっては発熱に対して放熱が追いつかず、サーマルスロットリング(CPUやSSDの温度が上昇しすぎた際に自動的にクロック周波数を下げ、温度を下げてくれる機能)が稼働するモデルも多々あるのが実情。
「GEEKOM A8 2026エディション」は自社開発の冷却システム「IceBlast 1.5」を搭載しており、高い空気流量で効率的に放熱し、低ノイズで高パフォーマンスを維持する設計となっています。

実際に高い負荷がかかる各種ベンチマークソフトを数時間に渡って複数動かしたところ、本機はCPUコア温度は90度近くまで上昇するものの、サーマルスロットリングは一度も発生しませんでした。
本機は小ささではトップクラスのミニPCなので、熱設計が難しいはず。もっと大きなサイズのミニPCでもサーマルスロットリングが発生する場面は多々見て来たので、この本体サイズでサーマルスロットリングが発生しないのはそれだけ熱設計がしっかりとしているということだと思いますし、安心して高負荷な作業を行うことも出来ます。
冷却ファンの音もかなり静かで、アイドル状態ではほぼ聞こえず、動画編集やゲーム等の重たい作業をしない限りは気になることはありません。これまでは筐体サイズが小さいと熱管理に問題アリといった印象でしたが、本機はその心配は無用と言える1台となっています。
出来ればデュアルチャネル構成に
本機の唯一の残念な箇所としては、メモリ高騰の余波を受けRAMがシングルチャネル構成の16GBとなっていること。G過去の他のミニPCでのテストでもシングルチャネル構成からデュアルチャネル構成にするだけでパフォーマンスが大幅に向上することが確認出来ている為、もし購入後に余裕があるのであれば16GB RAMをもう1枚増設することをオススメします。
実際に本機に16GB RAMを増設して16GB×2枚のデュアルチャネル構成にした場合との比較ベンチマーク結果が下記グラフとなっています。RAMの容量が倍になっている点は考慮する必要がある他、3D Markのスコアがあまり伸びなかったのが気になりますが、全体的にパフォーマンスは向上しました。




おトクな15%オフクーポンあり
最後に、本機の価格は通常134,900円ですが、公式ストアでは5,000円オフの129,900円で販売中。Amazonでも同価格で販売されています。
GEEKOM公式ストアとAmazonで使える15%オフクーポンを用意して貰ったので、下記のクーポンコードを決済時に入力することで割引価格で購入可能です。なお、クーポンコードの利用期限は2026年7月31日までとなっており、かなりおトクなので、この機会に是非どうぞ。
- GEEKOM公式サイト
- クーポンコード:knA8R7PRTN
- GEEKOM Amazonストア
- クーポンコード:KNA8R7PRTN

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