「PlayStation 5 Pro」は年内発売か ー 一部仕様などが明らかに

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「PlayStation 5 Pro」は年内発売か ー 一部仕様などが明らかに

「PlayStation 5」の上位モデルである「PlayStation 5 Pro」の存在は以前より噂されていますが、The Vergeが、ソニーの計画に精通した情報筋の話として、「PlayStation 5 Pro」は実際に開発が進められており、ソニーは年内に発売する準備を進めていると報じています。

同サイトは「PlayStation 5 Pro」のスペックリストを入手したとのことで、ゲーム開発会社はすでにレイトレーシングの改善に焦点を当てながら、自社のゲームが「PlayStation 5 Pro」に対応していることを確認するよう求められているそうです。

「PlayStation 5 Pro」のコードネームは「Trinity」と呼ばれており、より強力なGPUと若干高速なCPUモードが搭載され、レイトレーシングを有効化してゲームをレンダリングしたり、特定のタイトルでより高い解像度とフレームレートを実現することが可能になる模様。「PlayStation 5 Pro」のGPUレンダリングは通常モデルよりも約45%高速になると予想されており、これら「PlayStation 5 Pro」の性能に対応したゲームには「Trinity Enhanced(PS5 Pro Enhanced)」のラベルが表示されるようです。

CPUに関しては通常モデルと同じであるものの、より高い動作周波数を実現する新しいモードが搭載され、ソニーの開発者向け文書には「TrinityにはCPUのクロック数を3.85GHzに設定するモードがある」と記載されており、この文書通りであればCPUのクロック数は通常モデルよりも約10%高くなります。

この3.85GHzの高クロックモードではより多くの電力がCPUに割り当てられるものの、その影響でGPUへの電力が僅かに少なくなり、このモードではGPUが約15%ダウンクロックされ、パフォーマンスが約1%低下するとのこと。

また、システムメモリにも変更が加えられ、標準モデルのメモリは448GB/sで動作するが、「PlayStation 5 Pro」ではこれが28%引き上げられ、576GB/sで動作するようになります。ゲーム開発に使用できるメモリも拡大され、標準モデルでは16GBのGDDR6メモリのうち12.5GBが使用可能ですが、「PlayStation 5 Pro」では13.7GBが使用可能になる模様。

このメモリの速度と割り当ての増加はソニーの新しいアップスケーリング技術である「PlayStation Spectral Super Resolution(PSSR)」のサポートにも有用で、同技術のサポートには約250MBのメモリが必要となっています。

なお、ゲームの開発者は既にテストキットを注文することが可能で、ソニーの文書には「Trinity」は「PlayStation 5」のハイエンド版と記載されていることから、「PlayStation 5 Pro」の発売後も「PlayStation 5」の販売が継続されることが予想されます。

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