「Windows 11」、現状では全てのMacで利用不可
先日、Microsoftが「Windows 11」を発表しましたが、9To5Macによると、現状では全てのMacで「Windows 11」を利用出来ないことが分かりました。
Intel製プロセッサを搭載したMacではBoot Campを利用してWindowsをインストールおよび起動することが可能ですが、2016年以降に発売された一部のIntel Macは「Windows 11」対応のプロセッサを搭載しているものの、「Windows 11」ではシステム要件の1つにTPM 2.0の対応が挙げられており、AppleはIntel MacでこのTPM 2.0規格のサポートを提供していないことから全てのIntel Macが「Windows 11」と互換性がない状態となっています。
TPMはPCに内蔵されるセキュリティチップで、OSやストレージとは独立して動作するため暗号化の鍵などを安全に管理でき、最近はCPUに内蔵するfTPMが主流となっており、理論的にはAppleがIntel MacのファームウェアをアップデートしてTPM 2.0をサポートすることは可能なものの、同社はMacのプロセッサをIntelからAppleシリコンに移行している段階で、残りのIntel Macも今後販売終了となっていくことから、サポートする可能性は低いとみられています。
実際、Microsoftが提供している「PC 正常性チェック」アプリをIntel Mac上のWindowsで使用すると、「このPCはWindows 11を実行できません」と表示されるようになっています。
また、Appleシリコン搭載MacもBoot Campに対応していない為、将来的にMac上で「Windows 11」を動作させるには仮想化ソフトウェアとARM版Windowsのライセンス問題の解決に期待するしかないのが現状です。
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