生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた

この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。
生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた

先月に無料アカウントの容量2倍キャンペーンを紹介したスイス発のクラウドストレージサービス「pCloud」は1度購入すると一生涯使える生涯プランが用意されていることが特徴の1つですが、その生涯プランを試用させて頂く機会を頂いたので紹介します。

詳細は以下から。

目次

pCloudとは?

まず、「pCloud」自体がOneDriveやiCloud、Dropbox、Google Driveほど国内では知られていない為、少し説明しますが、前述した通り、スイス発祥のクラウドストレージサービスで、2013年にサービスを開始して以来、欧州を中心に急速に普及しており、日本には2020年に上陸しています。

2023年には総務省の指針に基づいて設置された「ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」を取得した他、日本のクラウドサービス業界団体である日本クラウド産業協会(ASPIC)の「クラウドアワード2023 審査委員会賞」も受賞するなど、国内でも安全性や信頼性が高く評価されており、他のクラウドストレージサービスを同じくWebブラウザで利用可能な他、Windows、Mac、iPhone、iPad、Android、Linuxといった各OS向けのクライアントアプリも用意されており、Windowsではファイルエクスプローラー、MacであればFinderに表示されるようになる為、外付けストレージのように使うことが可能。

また、同期モードやバックアップ機能、モバイルでの写真や動画の自動アップロード機能なども用意されている他、セキュリティ面でも256ビットAES暗号化やTLS/SSLプロトコルによるデータ保護の強化など、安心して利用出ます。

料金プラン

料金プランは無料(10GB)の他、有料の年間プラン、生涯プラン、ファミリープランが用意されており、各プランの詳細は下記の通り。機能面に関しては、どの有料プランも基本的に同じ機能が利用できるので、価格差は容量の違いと考えて良いと思います。

ただ、価格はあくまで標準価格で、割引セールが良く行われているので、その時に契約するとよりお得に利用出来ます。

年間プラン

1年ごとに料金を支払って利用するプランで、500GBと2TBの2つの容量が用意されています。

容量価格
500GB59.88ドル
2TB119.88ドル

生涯プラン

年間プランの約4年分に相当する金額を前払いすることで、99年間もしくは契約者の一生涯のうち、どちらか短い期間の利用可能なプラン。年間プランを長期間利用する予定であればこちらの方がお得。

容量価格
500GB299ドル
2TB599ドル
10TB1,890ドル

ファミリープラン

最大10TBの生涯ストレージとプレミアム機能をユーザーとその家族の最大4名で共有可能。

容量価格
2TB890ドル
10TB2,249ドル

仮想ドライブ「pCloud Drive」

生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた
▲Web版のトップ画面

基本的な機能は他のクラウドストレージサービスと同じで、ファイルをアップロードして保存したり、そのファイルを共有したり、音楽や動画ファイルであれば保存して専用のメディアプレイヤーでストリーミング再生することも可能。他のクラウドストレージサービスとの違いは「pCloud Drive」という仮想ドライブを作成でき、それを使ってクラウド上にファイルを簡単に保存し、アクセス、作業することが可能。

「pCloud Drive」は外付けストレージと同じような感じでPC/Mac側にはデータを保存せず、クラウド側のみにデータを保存する為、PC/Macのストレージ容量を節約できるのが特徴。

生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた
▲pCloud DriveはFinderからもアクセス可能

今回はmacOS上でしか試用していませんが、「pCloud Drive」はmacOSではマウントする形となり、デスクトップ上に外部サーバとしてフォルダアイコンが表示されます。問題点としては、「pCloud Drive」は再起動すると再度マウントし直さないとダメな仕様で、「pCloud Drive」のアプリはログイン時に自動的に起動するように設定は出来るものの、「pCloud Drive」の仮想ドライブはメニューバーでアクセス出来るメニューから「ドライブを有効にする」を毎回クリックする必要があります。

生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた
▲macOSの場合はマウントする形に
生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた
▲macOS版のメニューバーのメニュー

仮想ドライブをマウントしていなければFinderなどからファイルに直接アクセス出来ない為、仮想ドライブのマウントは必須となっており、OS起動時に自動でマウント出来るようになれば嬉しいところ。

モバイルアプリ

モバイルアプリも用意されており、下記画像はiOS版ですが、ストレージに保存した各種ファイルにアクセスしたり、ファイルをアップロードしたり出来る他、スマホで撮影した写真や動画を自動でアップロードしてくれる「自動アップロード」機能も用意されています。

写真に関しては、専用の「写真」タブが用意されており、スマホの写真アプリなどと同じく写真をグリッド表示で表示してくれるので見易い印象。また、撮影年月や動画・写真などでソートすることも可能。

生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた

スマホのカメラ性能が向上するに伴い、年々写真や動画撮影時のファイルサイズが大きくなっており、スマホのストレージ容量も大きいものを買わなければ足りなくなってきていますが、同サービスの特徴の1つである生涯プランやファミリープランを契約し、写真は同サービスに全てアップロードしていくといったのも1つの手かもしれません。

生涯プランは高いですが、クラウドストレージ代を毎月支払うことや、ストレージが大容量のスマホを購入する代金を考えると生涯プランなどにまとめてしまう方が良い場合もあるかもしれません。

他サービスからの移行が便利

パソコンやスマホをお使いであれば何かしらのクラウドストレージを利用している方が多いと思いますが、pCloudにはOneDriveやDropbox、Google ドライブ(試用時は一時的に利用不可でした)などの他社のサービスから簡単にファイルを一括バックアップすることが可能で、移行が便利となっているのも同サービスの特徴。

他サービスからのバックアップはWeb版でのみ利用可能で、Web版にアクセスし、左のメニューから「バックアップ」を選択することでバックアップの管理画面に移行します。

生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた
▲Web版のバックアップ画面

他社サービスのバックアップ機能は、他社のクラウドストレージから一括インポート出来る「一回限り」とGoogle フォトやFacebokから継続的に自動バックアップを行う「継続」の2通りが用意されており、「一回限り」はその名の通り、他社サービスに保存されている全てのファイルを一括で取り込んでくれます。ただ、「一回限り」のバックアップは30日間に1回の頻度でしか利用出来ないので、誤った動作をしてしまったりすると1ヶ月待つ必要あり。正直、筆者も色々と試していて、Dropboxの接続を一回切断してしまったので一ヶ月待機中。

「継続」は1週間〜1ヶ月ほどに1回といった感じで定期的に自動的にバックアップしてくれるもので、GoogleフォトとFacebookのみが対象。Facebookに関してはタイムラインに投稿した写真やプロフィール写真等、基本的に写真をバックアップしてくれるものとなっています。正直、個人的にはFacebookよりもInstagramが連携・バックアップが出来れば嬉しいかも…。

生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた

使用方法としてはバックアップしたいサービスの「開始」ボタンをクリックし、アカウントを連係させるだけといった感じで、OneDriveやDropbox等、各種サービスとも常時ログインして使っている場合は2〜3回のクリック操作だけでスタートします。

生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた
▲バックアップがスタートします。

実際にDropboxやOneDriveからのインポートを試してみましたが、連携させるまでは1分も掛からず、Dropboxから総量9.6GBのファイルをバックアップするのにかかった時間は十数分でした。ただ、ファイルサイズやファイル数、ネット回線の状況により変動するものと思われ、実際、Google Photosのバックアップは数時間かかりました。

インポートしたファイルは全て「Backups」フォルダ内の「サービス名/アカウント名/バックアップ日」が入ったフォルダにまとめられるようになっており、そのまま利用可能な他、ファイルをpCloudの他の任意のフォルダに移動させることも可能なので、他サービスからの移行が簡単に行えます。

生涯プランや他社サービスからの簡単移行が特徴のクラウドストレージサービス「pCloud」を試してみた
▲バックアップ後はこんな感じ

なお、このバックアップは同期ではなく、完全なるバックアップ(インポート/取り込み)なので、バックアップ後にpCloud側でファイルを削除してもOneDriveやDropboxにファイルは残ったままで、逆の場合も同じです。(同期形式のバックアップ機能も別途用意されています)

OneDriveやDropboxからpCloudに移行する場合は、数クリックで行うことが出来るこのバックアップ機能を利用すると便利ですし、なかなかこのようなサービスは他にはないので、複数のサービスを使っている場合はまとめてしまうのにも良いかもしれません。

20GB無料プレゼントキャンペーン実施中

今回は一部機能だけの紹介となりましたが、クラウドストレージサービスとしては基本的な機能はほぼ全て備わっているので、これからクラウドストレージを検討する場合は候補の1つに入れても良いのではないでしょうか。

現在、pCloudでは無料アカウントだと通常10GBのところを2倍の20GBのクラウドストレージが貰えるキャンペーンが引き続き実施中です。こちらのページから登録することで、20GBを無料で利用可能になります。

無料アカウントの場合に利用出来るクラウドストレージの容量は、OneDriveは5GB、Dropboxは2GB、iCloudは5GB、Google ドライブは15GBとなっており、pCloudであれば本キャンペーンを利用することでこれら複数のクラウドストレージのファイルを1つまとめることも可能なので、この機会に是非どうぞ。

キャンペーンページ – pCloud

googlenewsバナー

記事をシェア!

コメント

コメントする

目次